サウスキャロライナ運転免許6
3度目の路上試験を終えた。3度目の縦列駐車を終えた。試験官は言う。「では車を建物入り口前の駐車スペースに止めてエンジンを切って下さい」
のろのろと駐車スペースに入れる。完全にスペースからはみ出している。まずい。しかし、ついに試験官は言った。
「あなたは、えーっと…合格!」
大げさではなく、私は歓喜の雄叫びをあげた。しかも上半身を小刻みに左右に揺すりながら。あまりの喜び、そして妙な動きっぷりに試験官も半笑いだった。
室内に戻り、書類に書き込んで提出していたら前出の書類チェックの女性が「受かったのね!やったねー。おめでとう」と祝福してくれた。こちらこそ、ありがとうございます。
夫も祝福してくれた。「3回目落ちると、4回目の試験は2ヶ月後だから、正直今回落ちたらもう駄目だろうと思っていた。久しぶりに神に祈ってた」と衝撃の発言をした。に、2ヶ月後…。仰る通り、2ヶ月もバック走行と縦列駐車を練習するガッツは無い。もう一生Uberを使う、とか何とか言い訳をして仮免保持者として過ごしていただろう。無駄に祈らせてすいません。ありがとうございました。
写真を撮って、その場で免許発行。お値段驚きの税込26ドル43セント。安い!取得までにかかった費用はテキスト代5ドル、仮免代十数ドル(失念)とこの本免許発行代で合計50ドルに満たない。日本では教習所が高額だったから、その差に驚くばかりである。教習所のおかげで試験1発合格だったとも言えるので、教習所には感謝しているが、金額に関しては若かりし日に自分で支払ったこともあり、何だか損した気がしてならない。
兎にも角にも、ついについについに運転免許獲得である。アメリカの運転免許は身長、体重、瞳の色も記載されているのだが、仮免の時に自己申告したものが訂正されることなくそのまま本免許に転載されていた。よって私の体重は、8ヶ月前の痩せていた時のまま。写真は撮りなおしてアップデートされているが、南部生活により肥えてしまった顔はパンパン、免許取得の嬉しさでにやけている(笑顔で撮影可。むしろ推奨される)。体重表記との差も相成って、怪しさ極まりない。
こんなに長期になるとは思っていなかった運転免許取得。サウスキャロライナは路上試験の内容が面倒臭く厳しいと言われているが、車の死亡事故率は全米で上位である。免許獲得の際のストレスで皆暴走してしまうのだろうか。
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