ある学校に通いたかったのだが、入学手続きが難航した。私の学歴は全て日本である。よっていくら英文で発行された卒業証明書や成績証明書でも、こちらの学校のアドミンにしてみれば、取得単位の内容、質、その他諸々クエスチョンだらけ。第三者機関に評価してもらい、それから入学の許可不許可を決めると言われた。まあ仕方あるまいと思っていたら、その費用まさかの500ダラーズ。なんか納得いかんと思ったので、他に方法はないかと尋ねると、「GEDを取るのが一番早い。取得したら即入学できる」と教えて下さ
この国に暮らし始めて数年、買い物に対する考え方が大きく変わった。日本にいた時は、というよりも若かりし頃は、何でもかんでも新品を購入していた。時々は古本屋で小説を購入することもあったが、大体のものは新品でないと何となく嫌だった。ところがここ数年、何かを購入するときにはまず最初に中古品から探すようになった。年老いて物欲が減ってきたことも関係しているのかもしれない。 近所にいくつかThrift Shop(中古品販売店)がある。The Salvation Armyのような、キリ
先日、お昼頃に子供の学校のクラス担任からClassDojoでメッセージが来た。「学校はロックダウンされました。何人たりとも敷地内に出入りできません。」 アメリカには火災などの避難訓練の他にロックダウンドリル、緊急時に建物を完全封鎖した際の訓練がある。実践する日が来るとは驚きである。 焦ってローカルニュースをネット検索すると、速報で学校付近の公園で銃殺された死体が発見されたと載っていた。しかも犯人は行方不明、武器を所持しているとのこと。銃を持った人間が侵入したのかと焦
3度目の路上試験を終えた。3度目の縦列駐車を終えた。試験官は言う。「では車を建物入り口前の駐車スペースに止めてエンジンを切って下さい」 のろのろと駐車スペースに入れる。完全にスペースからはみ出している。まずい。しかし、ついに試験官は言った。 「あなたは、えーっと…合格!」 大げさではなく、私は歓喜の雄叫びをあげた。しかも上半身を小刻みに左右に揺すりながら。あまりの喜び、そして妙な動きっぷりに試験官も半笑いだった。 室内に戻り、書類に書き込んで提出していたら前
2度目の路上試験に落ちた。なんと言うことだろう。首都東京、それも都心の忙しない路上での試験は1発合格だったというのに。 路上試験の内容は州によって違う。縦列駐車が試験に無い州もある。私は心底サウスキャロライナを憎んだ。お隣(上)のノースキャロライナならば、私は1発で合格していた。この広大なサウスキャロライナ州で、どこに縦列駐車の必要があるというのか。 私以上に驚き呆れ、毎日の縦列練習DMV通いに疲れた夫が静かに言った。「何が駄目だったのか?」「ハンドルを左に切り切っ
路上試験に落ちた1週間後、早速再試に挑んだ。書類記入は2回目だからやらなくて良いと聞いていたのに、前回の書類が無いと言われまた書いた。 今回の試験官はキラキラブロンドの美人。非常に背が高く、2人並んで歩くと親子のような身長差。足が私の首辺りから始まっている。欧米の容姿端麗な人は圧倒的だなと時と場所と場合を考えずぽーっとしてしまった。 前回同様、車の作動を確認し、出発。前回と全く同じコース、同じ標識質問、同じ路地に入る。 スリーポイントターンを終え、次はバック走行
路上試験に落ちた。試験料が無料で良かった。優しい教官も、「他の運転技術はグッド。だからもう1回縦列でチャンスをあげたんだけど…。縦列駐車、もっと練習して」と言ってくれたので、落ち込む心もやや上向いた。 路上に落ちると次は1週間後以降に再試が受けられる。私(と夫)は縦列駐車の短期集中講座を開始した。 DMV(免許センター)では当然のことながら縦列駐車試験スペースがあり、決められた時間以外なら練習して良いことになっている。何故私は初めからここで練習しなかったのか。近所の
さて、仮免取得から6ヶ月後、遅すぎる本腰を入れて運転練習を始めた。なんとか直進のみならず、急カーブや細道での前進が出来るようになったので、縦列駐車を近所のスーパーの駐車場で集中練習して、本番に挑んだ。 路上試験は午前中なら朝イチから正午まで、ウォークイン(予約なし)で受験できる。大らか。私はグリーンカードホルダーなので仮免とグリーンカードのみで受験できると思っていたら違った。ソーシャルセキュリティーナンバーの原本も必要だったのだ。「あなたはインターナショナルだから!」と
周囲の誰もが「日本より取得が簡単」というアメリカの運転免許。私の場合は日本の方が遥かに簡単だった。 こちらに越してきて、最寄りのDMV(運転免許センター)ですぐにビギナーズパーミット(仮免)を取得した。これはコンピュータでの筆記(?)試験に合格するとすぐに貰える。念のためテキスト5ドルをセンターで買って勉強したが、ネットでいくらでも問題が無料で閲覧できるので、やや後悔している。 私は東京で免許を取得したが、取得後1度も車を運転していないゴールド免許保持者である。ウイ