GED取得への道1
ある学校に通いたかったのだが、入学手続きが難航した。私の学歴は全て日本である。よっていくら英文で発行された卒業証明書や成績証明書でも、こちらの学校のアドミンにしてみれば、取得単位の内容、質、その他諸々クエスチョンだらけ。第三者機関に評価してもらい、それから入学の許可不許可を決めると言われた。まあ仕方あるまいと思っていたら、その費用まさかの500ダラーズ。なんか納得いかんと思ったので、他に方法はないかと尋ねると、「GEDを取るのが一番早い。取得したら即入学できる」と教えて下さった。聞いて良かった。ここはアメリカ、情報は求めて、与えられるもの。
という訳で、昨年2021の秋から地域のGEDクラスに通い始めた。税金で運営されており、私のような外国人や、事情により高校をドロップアウトした現地ヤングボーイズアンドガールズ、但し「アダルトエデュケーション」なので18歳以上、等の人々でクラスは構成されている。費用は破格の80ドルだ。私のコースは9月始まりの5月終了で、GED取得時点で当然ながらクラスは終了する。GEDは国語(英語)、数学、理科、社会の4科目。しかしクラスは1日3時間(2コマ)、そして週2日というペース。自習頑張らな、と思いながら入学した。
事前のGoogleサーチにより、GEDは日本人なら簡単、と信じ込んでいたが、とんでもなかった。私の知能の低さにもよるのだろうが、直角二等辺三角形や平行四辺形という英単語からしてつまづいた。クラス分けテスト(2日間もあった。凄まじく長時間で国語と数学の計3時間弱。しかも翌日にはサウスキャロライナレディトゥワークなる職業適正試験みたいなものも受けた。これも国&数で長時間)から嗚呼こりゃまずいなという予感がプンプン。誰に張る見得も無し、分相応のクラスで頑張ろうと決意を固めた。
授業は先生がくれるプリントと、Essential EducationやAchieve 3000といった学習オンラインサイトを中心に進行する。必要な資料はGoogle Meetにアップデート、時代は変わった。私は老いた。
週2日の授業基本構成は、11:30-13:30で国語1日、数学1日。国語は週により理科や社会も組み込まれる。私は特別に社会のチュータークラスにも参加させて頂いた。これは、基本の週2日の他に、別枠で特別に社会だけを教えてくれる超ありがたい授業だ。私を含めて二人の生徒しかおらず、アメリカの政治社会歴史の基本をじっくりしっかり、プラステストテクニックも学べ有意義なものであった。
GEDは1日に1教科ずつ受験する。2教科受けたい人は可能だが、私はへなちょこなので1教科づつ受けた。落ちても3回までは再試可能。2回落ちたら次回は1ヶ月期間を空けないと駄目という、運転免許試験の悪夢を彷彿とさせるシステムだ。GEDクラスの生徒であれば試験費用は無料。個人で受験すると、SCは1教科$37.50だそう。4教科で150ドル!本当にありがたい話だ。本試験を受ける前に、ゲットレディテストという模試を受ける。これは本試の半分の問題数と時間の模試で、これをパスすると本試の予約を入れてくれる。数学、理科、社会、国語の順で受験した汗と涙の4ヶ月を綴ってゆきたい。