人生と別れ
誰にでも別れは必ず訪れる。
先日親友の友達が事故で亡くなったそうだ。
今日の朝はその衝撃を受け取るのでいっぱいだった。
その友達は話したことはなかったけど、高校が一緒だったから顔は知っていた。そして親友は家族のような仲だったし、よく話を聞いていた。
その親友に話しかけるべきなのか、話しかけるならどう話しかけるべきか悩んでいる。
悩んだ末に、一先ずそっとしておいて、私がするべきことは普段通りにすることかなと思っている。
その親友の心境やご家族のことを考えただけで、涙が止まらなくなった。
今私は20歳で、まだ死とは無縁の世界に生きていると思い込んでいる。
自分と同じくらいの子が亡くなることなんて起こると思っていなかった。こうゆうことって本当にあるんだって思ってしまった。
私が死という別れに初めて経験したのは10歳の時だった。
私は10歳の時に祖父を亡くした。
その時までは人が死ぬことの悲しみをわかっていなかった。
例えばニュースで「この事故で3人が亡くなりました。」って聞くと、それまでは、そうなんだ。ぐらいで終わってしまっていた。
だけど祖父が亡くなってからは、3人も亡くなってしまったのか、と命の重みを感じるようになった。
死は人間に必ず訪れるものだけど、どこかまだ別世界のことだと思ってしまっている。
特に両親なんて当たり前の存在すぎて、いつまでも生きているものだと思ってしまっている。
でもいつだれに何が起こるかなんてわからない。
もしかしたら地震が起きたり、急病で倒れるかもしれない。
家族、親友、友達と突然の別れが訪れるかもしれない。
もしくは明日自分が死ぬかもしれない。
死という別れは生きている限り、必ず直面するものであり、受け入れていかなければならない。
そしてたった20年、20年も生きているとも言えるのだけど、
最近妙に自分の人生のページが徐々に刻まれ、長く生きてきているんだなと感じることが多くなった。
祖父の他界は、年々薄くなる小さい頃の記憶の中でも鮮明に残っていて、間違いなく私のページの大事な一枚になっている。
それ以降10年はなんだかんだ平穏な日々が続いて、楽しい思い出はもちろん刻まれているけれど、
人の死だったり、死ではなくても別れは鮮明に覚えていたり、
心に強く刻まれている。
死による別れ、友達の引っ越しでの別れ、失恋での別れ、
やっぱりどんな別れ方であっても、人との別れは辛いものである。
そして平穏な日々は当たり前ではないということ。
もしかしたら明日何かが起こるかもしれない。
そう覚悟して、毎日を大切にしたい。
当たり前に感謝し、人を大切にして生きていきたい。
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