3きょうだいの三者三様100マス計算(2)
昨日の続き。
計算力をつけるため、我が家では低学年から100マス計算に取り組んできました。3きょうだいそれぞれの様子を紹介したいと思います。
まず、100マス計算を始める前に、基本のやり方を知ろうと思い、下記の本を読みました。100マス計算を実践し、世の中に広めた陰山英男さんの著書です。
いきなり「大体こうやろ」というあいまいなやり方や、「こうやればいいやん」という自分オリジナルのことをやる前に、まずは基本を知っておくこと、大切なポイントを把握しておくことが大切だと思います。自分で臨機応変に変えていくのは、その後です。
100マスに限りませんが、低学年の頃は、取り組んでみようと思うドリルや学習法は、けっこう調べてから実際に子供達にさせていました。たとえ1日5分といえども、1週間で35分、1か月で1050分、1年で12600分=210時間になります。これだけの子供たちの時間を使うのだから、できるかぎり効果が高いものを、効果が高い方法で取り入れることは、親の役目ではないかなと思っているからです(わがやの場合は)。
そのうえで、100マス計算をはじめました。
長男の場合
スタート時:小1秋(冬?ちょっとうろおぼえ)
終了時:小3おわり
長男は小さい頃から数字が好きだったので、100マス計算にもすんなり入れました。とはいっても、いきなり100マスからは難しいので、まずはこちらのドリルから始めました。
このドリルでは、「くりあがりのないたし算」→「くりさがりのない引き算」→「10になるかず」→「くりあがりのあるたし算」→「くりさがりのある引き算」→「10マス計算」→「100マス計算」と段階的に問題のレベルが上がっていくようになっていて、それぞれ、同じ問題が数日分収録されています。
私は、各問題をコピーして(最終的にはコピーが面倒でエクセルで作って家でプリントアウトして)、繰り返しとかせ、収録されている日数分よりかなりたくさん同じ問題を解かせて、ゆっくりゆっくり段階を上げていきました。
このドリルには収録されていませんが、タイムがわかる表も作成して、どれくらい伸びたか、を視覚的に分かるようにもしました。
また、私もいつも一緒に「よーいどん!」で一緒に解き、楽しい雰囲気でゲームのように取り組むことも大切にしていました。
このドリルで100マスが解けるようになると、次の100マス計算にドリルに移りました。いつ頃だろう??全然覚えてないんですよね‥。そんなにつまづいたという記憶はないんで、わりと順調にタイムは伸びていたんだと思います。
これは、「たし算」「引き算」「かけ算」「割り算」の100マス計算が、それぞれ2週間分収録されています。
これまた、これだけでは足りないので、エクセルで作り、何度も解きました。
既に書いたように「かけ算」「割り算」の100マスも収録されていますが、いきなりはもちろん厳しいです。
そこで、このシリーズのドリルの算数のページに載っている問題をさせてから、段階的に100マス計算にもっていきました。たしか、下記のシリーズの2年生に「かけ算」、3年生に「割り算」が載っていたの思うのですが、今、手元にないので、もしかしたら該当学年がずれているかもしれません。
このドリルを買わなくても、「たし算」「引き算」のように、10マス計算→50マス計算…とエクセルで作るだけでもいいかもしれません。
あと、かけ算は、幼稚園の頃から車の中で下記のCDを流していたので、小学校に入る頃には九九は自然と言えていたと思います。小2になってから、「さぁ九九覚えよう!」とするよりは、理屈がなくても覚えてしまう幼児期のようが九九の暗記には向いているのではないかな?と思います。いつまにか口ずさんでしまったレベルまで、幼児期にもっていけると親子ともに負担がなくてラクではないかなぁと。
もちろん、かけ算の歌ってたくさんあるので、子供が気に入りそうなものでいいと思います。個人的にはYoutubeの動画より、音楽だけのCDのほうが音に集中するから好きですが、これは完全に子供と親の好みかな?
ちなみに、このCDのおすすめポイントは、実は九九の歌ではなくて、「ジョーモンヤーヨイ~日本の歴史~」というタイトルで収録されている、歴史の歌です。この歌で、時代名(縄文→弥生→古墳→飛鳥…)を子供達はいつまにか覚えていました。楽しくノリノリの曲で、思わずくちずさんでしまうくらいです。脱線しましたが、時代名も、幼児期に覚えてしまえばラクだと思っています。
ちょっと横にそれてしまいましたが、「たし算」「引き算」「かけ算」「割り算」の100マスを解ける集中力がついたら、あとは、ひたすらタイムをあげていくだけです。
隂山英男さんもどこかで書いていたと思いますが、タイムが早くなる順番は「たし算」→「かけ算」→「引き算」→「割り算」で、割り算が一番最後に目標タイムをクリアするのが多いパターンだと思います。あ、いうのが遅くなりましたが、割り算はマス計算ではなく、「あまりのある割り算100」です。
この「あまりのある割り算100」に初めて取り組んだとき、長男は20分以上かかり、最後は泣きながら解いていました。「いったんやめて、続きは明日にしよう」と言っても、「やる、今やる」と泣きながらやっていたことを思い出します。
最終的に、「たし算」「引き算」「かけ算」「割り算」全てで目標タイムをクリアしてからは、「たし算」2週間→「引き算」2週間→・・・というふうに、続けていました。目標タイムはクリアしているので、勉強前の準備運動という感じの位置づけでした。
ずっと私か夫が一緒に解いてきましたが、小3の頃には、全ての100マスで長男のほうが早くなっていたと思います。中学受験の勉強がはじめたので、小3で終わりにしました。
長男は計算に抵抗がなく、かなりスムーズに進んだと思います。
100マスやってよかったか?
と聞かれれば、やってよかったと思います。集中力、計算に対する自信がついたと思うし、なにより、親子でいっしょにタイムを競った時間は「勝った!」「負けた~」と言い合って、とても楽しかったです。
そういえば、100マスの目標タイムを安定してクリアしてからは、このドリルにも取り組んでいました。
これは算数好きの長男だけで、長女は使用していません。おそらく嫌がるだろうと思うので…。このドリルもよかったけど、まずは100マスかなと思います。
次回、長女の100マスについて書いてみます。