自分が通用するかわからない。だからTimeTreeに決めた。バックエンドエンジニアが語るTimeTreeで働く魅力とは
こんにちは! TimeTreeで採用広報を担当することになったCap(キャップ)と申します。発音は帽子の「キャップ」ではなくあだち充の「タッチ」でお願いします。
「これからTimeTreeの魅力をたくさん発信していくぞ!」と息巻いてはみたものの、入社して一週間では同僚の顔と名前すらわからない…。
さらにTimeTreeはニックネーム制度を導入しているので(冒頭で「Capって何やねん」と思われた方すみません)、「この人が松永さんね。よーし!」ではなく「この人がSteve?誰?アオキ?」てな具合で右も左も顔もニックネームもわからない状況。
う〜ん困った。これはひとりひとり仲良くなっていくしかない。そうだ、そこでの会話を通してTimeTreeの魅力を発見できれば一石二鳥だ! と思いはじめたインタビューシリーズの第3弾。今回のゲストはSREチームに所属しているバックエンドエンジニアのGreg(グレッグ)です。
前回インタビューしたJustin(ジャスティン)から「菩薩(ぼさつ)」と評されていたGreg。はたして迷える子羊ことCapに導きはあるのか。早速インタビューをどうぞ。
*前回のJustintインタビューはこちら
ここにしかない景色を求めて
──まずはGregのニックネームの由来からお伺いしてもいいですか?
実はこれといった意味はなにもなくて。強いて理由をあげるとすると、言いやすかったからです(笑)。
──リズムで選ばれたんですね。他に候補はあったんですね。
いくつかありました。なにがあったっけな……。Mcmahan(マクマハン)とかはあった気がします。
──マクマハン!?
そうですね。けど、Mではじまるニックネームは多そうだなとかいろいろ考え、ナシにしました。
──GregがMcmahanだった世界線があったんですね。では次の質問なんですが、Gregが充実感を覚える時間ってどんな時間でしょうか?
充実感か。意外とむずかしい質問ですね。それでいうと、散歩かもしれません。自分が知らないところに行って、目的もなく散歩するのが好きです。そしてそこにしかないものを体験したり、そこにしかない風景に気づけたりすると楽しいと思えます。
──最近だとどんな場所がよかったですか?
今、静岡に住んでいるんですけど(取材当時。その後愛知県に引っ越す)、ちょうど中部のあたりに住んでいて、茶畑が広がってる風景がすごく良いんですよ。茶畑越しに富士山も見えて、「ああ、この景色はここにしかないな」と思えてすごく気持ちが良い場所です。
──茶畑からの富士山、想像するだけでとても良いですね……。
ちょうど今の時期は新茶刈り入れはじめの時期で、刈り入れたところとそうでないところで茶畑のグラデーションがあるんですよね。その景色ももう少しすると新茶が全部刈られちゃって、また違った景色になる。だから今の景色は今しか見れないんですよ。
──素敵な話ですね。そこで育った緑茶を飲んだりして。
あ、いやどっちかというと紅茶が好きなので......。そんなに飲んでないですね。
──「飲んでます」で良いんですよ。
減りゆく貯金と諦めかけたエンジニア
──Gregはいつからエンジニアになったんですか?
「エンジニアになる」って意味だと、タイミング的に2つあります。まずは新卒でエンジニアになったこと。新卒で入った会社がソフトウェアエンジニアのお仕事をしているところで、そこに入社してエンジニアになったっていうのがまず1つですね。
──新卒からもうエンジニアだったんですね。
そうですね。学生時代、ネットサーフィンが趣味だったんです(笑)。それで就活の時期になって、どうせなら自分が興味ある仕事に就いた方がほうが楽しいだろうと思って、まずはパソコン関係のお仕事を調べ、エンジニアに辿りつきました。
最初はSIerの受託部門で主にウェブアプリケーションの開発をしていました。そのあと、エンジニアというよりもプロジェクトマージャーみたいな仕事もやるようになっていって、比率がどんどんそっちに寄っていってしまって。自分で開発をせず、プロジェクトを進める人に。
──プロジェクトマネージャーとしての役割が大きくなっていったんですね。
はい。けど自分は開発をやりたかったんです。プロジェクトマネージャーではなくソフトウェアエンジニアとしてのキャリアを歩みたかった。エンジニアをちゃんとやっていく、と言ったらおかしいかもしれませんが、そっちに行きたかったんです。
そこで新卒で入った会社から転職して、転職サービスを展開している会社にエンジニアとして転職しました。これが2つ目のエンジニアになったタイミングです。
──なるほど。「興味があってなってみたエンジニア」と「自分の腹をくくってなったエンジニア」、この2つがあるんですね。
そうですね。ただ「転職した」とお話しましたが、すぐに2社目にいったわけではないんです。
──どういうことでしょう?
1社目でプロジェクトマネジメントをメインにやってきたので、エンジニアとしてのスキル不足を感じていました。だからこの状態で次の会社にいっても通用しないと思って、1社目を辞めたあとWebサービスを提供している小規模の会社でインターンとして働きました。下積みですね。
──なんと。向上心がすごいですね。
いや、ハードでしたね(笑)。目減りしていく貯金額を見ながら落ち込んでました。
──それはハードだ。期間はどれぐらいですか?
半年ぐらいですね。あと、別の会社で2週間ぐらい働かせてもらったりもしたんですが、そこで「あなたの今のスキルにはお金払えません」と言われたりもしました。当時は必死でしたね。生活もメンタルもカツカツでした。
たぶん、転職する時期があと1、2カ月遅かったらエンジニアを諦めていたと思います。それぐらいつらい時期でした。
──本当に分岐点というか、Gregにとって大変な時期であり大切な期間でもあったんですね。
そうですね。今振り返ると大事な期間だったと思います。2社目はそこまでエンジニアの数が多くなかったので、フロント、バックエンド、インフラと手広く手がけていました。その次の会社がTimeTreeです。
僕とゴリラはメル友
──2社目から転職しようと思った理由はどんなところにあるんですか?
いろいろ伸び悩みを感じていたんだと思います。入社して5年半ぐらい経ち、余裕も出てきた時期で「本当はなにがしたいんだっけ?」と立ち止まって考えました。仕事が嫌とか会社が嫌とか、そういうネガティブなところは全然なかったんです。
転職活動を開始した時期にJustinともう1人の友達とご飯を食べに行ったんですよ。その時にJustinが「TimeTreeも募集してますよ」と話をしてくれたのがTimeTreeを知ったきっかけです。
──Justinが入社のきっかけだったんですね。
僕が参加していたコミュニティのメンバーの同僚がJustinだったんですよ。知り合ったのは2016年前後ぐらいですかね。当時、界隈で『週報』っていうものがちょっとはやっていて、メールで「今週こんなことをやった」みたいなことを共有し合うもので、Justinとはそこで知り合いました。だからメル友からはじまった関係です(笑)。
──久しぶりに聞きました、メル友。
どんな人かも知らないメル友でしたね。それからオフ会の飲みででちょくちょく会うようになり、仲良くなりました。
──当時からJustinはウホウホ言ってたんですか?(前回のインタビュー参照)
まだですね。
──残念です。前回のJustinインタビューでGregが「バックエンドの救世主」や「菩薩」と呼ばれていると教えてもらったんですが、ほんとうですか?
いや、気恥ずかしいですね(笑)。
──ほんとうだったんだ……。
恐れ多いとしか思わないですけど(笑)。そんなことないんですけどね。自分ではすごい欲望にまみれてると思っています。
──(笑)。
自分ができることをただやってるだけです。けっこう泥臭いことしかしてないですよ。派手なことはなにもやってません。
──謙遜がますます菩薩っぽいですね。
でも、けっこう自分は感情に振り回されるタイプなんですよ。「ああもうめんどくせえ!」って思ったら大音量で音楽を聴いて忘れるようにするし、「あ、もうだめだ」と落ち込んだら、やってることを投げ出して散歩して忘れるようにしています。
──そういうふうに自分で対処できるのがすばらしいと思いますよ。
いろいろやって嫌なことを忘れても、3カ月後や1年後とかに思い返して「ああ、もう!」となることもあったりしますけど。
──わかりますわかります。ちなみに大音量で聴くのは『お経』ですか?
『マントラ』です。大きな音じゃないですが。
──ボケを超えてくるのやめてもらっていいですか?
ちょうど自分が入社した頃、チームの定例で毎週『マントラ』を聴いていて、最初はなにこれって思ったんですけど意外と癖になるんですよ。無心になれていいですよ。Capもどうですか?
──善処します。
自分が通用するかわからない。だからTimeTreeに決めた
──TimeTreeへの最初の印象とかって覚えてますか?
僕、『TimeTree』を使ったことがなかったんです(笑)。
──僕もそうです!
「えっ、すごいサービスだな」とまずインパクトがありましたね。めちゃくちゃユーザー数がいてまだまだ成長してるし。でも運営しているのはそんなに大きい会社じゃないし「いったいどうなってんだろう?」と思ったのが最初の印象でしょうか。
──何年前ぐらいか覚えていますか?
たしか2020年の5月か6月ぐらいでしょうか。当時からユーザー数は2000万を超えてたと思います。違ったらすみません。自分が使ってたサービスに比べると、ユーザー数が圧倒的でアクセス数とかも全然違いましたね。
──最初にインパクトがあって、選考に進んでみていかがでしたか?TimeTreeを選んだ決め手みたいなものがあれば教えてください。
転職活動中にありがたいことに内定をいくつかいただいて、何社かで迷っていました。全部の会社が魅力的で悩んでしまって。
その中で、自分が通用するか一番不安だったのがTimeTreeだったんですよね。だけど、やっていけるかわからないけどTimeTreeならその不安を楽しむことができると感じたんです。
──不安を楽しめそうだと。
そうですね。あとは、最終面接のあとだったと思うのですがFred(CEO。読み方はフレッド)から「なんか合うと思うんだよね」と言われたのを覚えています。
──Fredの声で脳内再生されました。
そう言われて僕も「ああ、わかるな」と思ったんです。
──言語化できない感覚は大切ですよね。
そう思います。Fredは覚えてないかもしれませんけども(笑)。
──きっと覚えてますよ。先ほど「自分が通用するか不安だった」と話してもらいましたが、どんな点が通用するか不安だったんですか?
まず、サービス規模がすごく大きくて、そこにビビってました(笑)。そしてそのサービス規模に対して、当時バックエンドのチームはそんなに大きくなく、かつスペシャリストが集ってるチームなので、自分がその中でやっていけるのかが不安でした。
──それは意外でした。「バックエンドの救世主」とか「菩薩」とか言われてるので、僕はてっきり「オレが全部解決してやるぜ!」っていう感じで入ったのかと思ってました。
いや、もう全然。逆に入社して3カ月間ぐらいはすごく不安な気持ちを抱えながら働いていましたね。
──それは知らなかった。これを読んで驚くメンバーも多い気がしますね。ちょっと話は戻りますが、入社前に「数ある内定先でもTimeTreeに入ることが一番不安だったが、その不安を楽しめそうだと感じた」と話してもらいましたが、何が不安を「楽しめそう」にしてくれたんですかね?
やっぱりJustinの存在が大きかったと思います。彼と働くことにすごく興味があったんですよ。彼から受ける刺激というか、それが楽しみとしてありました。
入社してJustinはメンターになってくれて、たくさん助けられましたね。彼は本当にすごいエンジニアで、入社して同僚になってもその考えは変わらないです。
──菩薩のメンターをやるゴリラすごすぎる。
「わからない」は楽しい
──TimeTreeのエンジニアとして働く魅力はどんなところにあると思いますか?
解決策がわからないことと向き合うことでしょうか。TimeTreeは先ほどお話したようにユーザー数がとても多く、それゆえ既存のベストプラクティスを適用してもうまくいかないケースが多くて。
自分で解決策を模索して向き合っていく。このプロセスがとてもおもしろいと思っています。正解を自分でつくる、という方が正しいかもしれません。つくった正解も、しばらくすると正解じゃなくなって、また違うアプローチを考える必要が出てくる。そのループです(笑)。
──そこはストレスではなく魅力なんですね。
僕にとっては魅力ですね。僕の特性として、やり方が全部わかってしまうと、やる気がなくなっちゃうときがあるんですよ。もちろんやるべきことはしっかりやりますよ。けど、モチベーションが上がり切らないっていうか。
逆にわからない問題ほど自分の中で熱量が上がるんです。だから答えがない中で模索しなきゃいけないTimeTreeの環境はありがたいと思っています。
──答えがないとモチベーションが上がるのおもしろいですね。
わからないことは楽しいですよ。
──良いですね。そんなGregが「この仕事しびれたぜ!」みたいな仕事ってありますか?
どの仕事もしびれてる(笑)。
──(笑)。
やっぱり新サービスのリリースはしびれますね。『TimeTreeプレミアム』のバックエンドを担当をしているのですが、そこではじめて購入していただいた時は「うおー!」となりました。そういうのはすごくテンションが上がります。
一方で、やらかしみたいなケースもあって(笑)。「大丈夫でしょ」と思って修正をやってみたら、想定外の挙動になってしまい、「やばいやばい!」と思って直す瞬間もすごくしびれますね。
最近はずっとAWSからGoogle Cloudへの移行対応をしてるんですけど(こちらを参照)、その前段として、データベースのスキーマをいろいろ変更しなきゃいけなくて、変更がけっこうハードなんですが、そういったハードな仕事もしびれます。
──しびれるポイント、たくさんあるんですね。
ありますね。なにかをやるとすぐユーザーさんからフィードバックが来るので。バックエンドとしては、例えばなにか修正した時に、それに対して誰からも気づかれかった時も「やったぜ!」と心の中でガッツポーズをしています。
──とんでもないユーザー規模で、かつtoC向けサービスだから実はTimeTreeエンジニアの仕事はすべてが「しびれる仕事」であって、それがそのまま「TimeTreeのエンジニアとして働く魅力」にもなりそうですね。
あ〜すごい。つなげてくれてありがとうございます。まさにそうだと思います。僕が担当しているバックエンドって、クライアントサイドとかと比べるとユーザーさんからはちょっと遠いと思うんですよね。ユーザーさんがさわる部分ではなく、その後ろで動いているものだと思うので。
なんですけど、ユーザーさんの存在をすごく感じるんです。感じられるからユーザーさんのことを想像しながら手を動かすことができる。ユーザーさんからのフィードバック、何かしらのアクションっていうのがバックエンドエンジニアにまでに伝わってくるので、それが良い刺激になっていますね。
『TimeTree』を通して誰かの世界を柔らかくできたら
──もしあったらで良いのですが、TimeTreeで働くGregの野望を教えてください。
野望……。むずかしいですね。プロダクトに関していうと、『TimeTree』をもっと世界中の人に使ってもらいたいです。今AWSからGoogle Cloudへ移行している理由の一つでもあるので。
── 一大プロジェクトですもんね。
個人的には、もうちょっと人生や自分自身の時間の使い方がうまくなりたいです(笑)。なにかと時間に追われているので、それがなくなるように時間の使い方がうまい人になりたいなと。野望なのかっていうとちょっとわかんないですけど。
──いいじゃないですか。
せっかく予定管理にかかわるサービスの会社にいるので。僕のような予定管理が下手な人が、『TimeTree』を利用すれば時間をうまく使えるようになるとうれしいですね。
──なるほど。
サービスやプロダクトがあることによって、ユーザーの苦手なことが自然と解決される。その状態ってとても良い状態だと思うんです。自分もユーザーとしてそんな体験を望んでいますし、TimeTreeのエンジニアとして誰かの課題を解決できたらなと思っています。
──いい話すぎる……。では最後に「次はこの人に話を聞いてほしい!」という方を教えてください。
iOSエンジニアのNegan(ニーガン)の話を聞いてみたいですね。プロジェクトで少し関わることもあるのですが、落ち着いていて安心して仕事を任せられる人です。
──菩薩の推薦、安心感がありますね。
Neganと話していると、ユーモアとか言葉選びから知性を感じます。あと、犬と猫を飼ってます。
──動物好きなんで楽しみです。Greg本日はありがとうございました!
ありがとうございました!