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「マーケティングソリューション本部」の新本部長が目指す“新しい広告”

TimeTreeで新設された「マーケティングソリューション本部」。TimeTreeの重要な柱である広告事業を推進していく同本部において、本部長に任命されたMee(TimeTreeではニックネーム制度を採用)に意気込みや展望を聞きました。

また、CEOであるFredにも同席してもらい、マーケティングソリューション本部を新設した意図や期待していることも語ってもらうことに。信頼し合う2人の会話は聞いていて心地よかったです。それではどうぞ。



話を聴いたメンバー

新保 周 執行役員 / マーケティングソリューション本部長
TimeTreeでのニックネームはMee(ミー)。2009年にヤフー株式会社へ入社。2012年にヤフーからカカオジャパンへ出向後、2015年に株式会社JUBILEE WORKS(現 株式会社TimeTree)に入社し、iOSエンジニアを担当。その後、広告事業のプロダクトマネージャー、事業責任者を経て、2024年より現職。TimeTreeのアセットを活用したマーケティングソリューション事業の事業戦略の策定・実行を担っている。


深川 泰斗 代表取締役社長 / 最高経営責任者 CEO
TimeTreeでのニックネームはFred(フレッド)。九州大学大学院で文化人類学・社会学を学び、2006年にヤフー株式会社へ入社。ソーシャル・コミュニケーションサービスの企画を担当。また、在籍期間の中ではカカオジャパンに出向している時期もありました。2012年にヤフー株式会社と株式会社カカオジャパンのジョイントベンチャーへ出向後、2014年に株式会社JUBILEE WORKS(現 株式会社TimeTree)を共同設立して現在に至る。

「責任感」と「没入感」で進む新本部長


──では本日の主役であるMee、自己紹介をお願いします。

Mee:今年の9月からマーケティングソリューション本部の本部長となりましたMeeです。TimeTree入社時はiOSエンジニアで、iOSにおけるTimeTreeの実装などをやっていました。

3年前ぐらい前からエンジニアからプロダクトマネージャーになり、その後広告チームの責任者を経て新設されたマーケティングソリューション本部の本部長、そして執行役員となりました。広告の売上、事業の成功に責任を持つ役割を担っています。

──今日はFredにも来てもらって新設されたマーケティングソリューション本部の話やMeeに期待することなどを話してもらう予定です。Fred、よろしくお願いします。

Fred:よろしくお願いします。

──仕事の話を聞いていく前に、お互いの印象をお伺いできますか? FredはMeeについてどう思われてますか? なんでもいいので他己紹介のようなかたちでお話しいただけると。

Fred:コミット力がすごいっていうのがまずありますね。絶対やると決めたことへのコミットがすごい。さらに、テーマを決めたらすごく学習するんです。そこが自分の責任領域だってなったら本を読むのはもちろん、街を歩いてるときも目に入る広告をインプットしてすべて学習の機会としている。そんなイメージです。没入感と責任感が強いというか。

一方で、そういう人って苛烈で他者に強く当たってしまう人もいると思うんだけど、Meeは人に対してやわらかい。話を真摯に聞いて答えてくれるからメンバーからの信頼も厚いんですよね。そんなMeeだからこそTimeTreeのビジネスの柱となるマーケティングソリューション本部を任せました。ピッタリだと思います。

──絶賛ですね。

Fred:本当にすごいと思ってます。コミットと人の柔らかさみたいなのを兼ね備えるって。

──どうですか、Mee。そういうふうに言われて。

Mee:そのとおりですね。

Fred:(笑)。

Mee:いや、うそです(笑)。ありがとうございます。褒められすぎてこのあとFredを紹介する難易度が跳ね上がりました。

──たしかに、Meeは広告事業に深く深く没入してるのに、それでいて他者に対して開けているってのは不思議なバランスな気がします。

Mee:ありがとうございます。たぶん、まじめなんですよね。なので「ここは任せた」って言われるとやりきろうとする性質があると思います。あとは、せっかく広告事業を任されたんだったら、売上を上げたいと思っていて、そこへの欲求がコミットメントに見えるんだと思いますね。

──よく自分のことを分析してますね。では、MeeからFredの印象を聞いてもいいですか?

Mee:哲学的です。

一同:(笑)。

Mee:……Fredに褒められすぎてどう言おうか迷いますね。

Fred:いや、無理に褒めなくていいよ(笑)。

Mee:まず、世の中によくいるタイプのCEOとはまったく違うタイプだと思いますね。先ほど言った哲学的なところもそれに繋がります。あとは、不確実性への許容度がとても高いと思います。

昔、不確実性を許容する大切さをnoteで書いたのですが、当時の僕は許容することがむずかしくて。Fredはその許容量が僕よりもはるかに大きな気がします。

──なるほど。

Mee:それと、こう言うと上から目線みたいですが、Fredとずっと一緒に働いてきて思うのはFredもすごく成長してますよね。

──Fredも成長している。

Mee:はい。Fredってやってることの幅の広さが尋常じゃないじゃないですか。ミーティングの数とかもすごくて、3年前だとそれがパツパツに見えてたんですよね。

けど、今はまったくそうは見えない。ビジネスのこと、プロダクトのこと、組織のこと、めちゃくちゃ考え手を動かしてるのにパツパツに見えないのはすごいことだと思います。

──Fred、いかがですか?

Fred:パツパツです。

一同:(笑)。

Mee:実際はともかく、パツパツに見えなくなりましたね(笑)。

Fred:組織って「その時の組織の気分」があると思って。それって、誰かが元気でいる以外に変えようがない気がしたの。だから忙しくても「まあ、大丈夫」っていう顔をしていようとどこかで決めたんですよね。だからだと思います。

──いい話だ。

「カレンダーの可能性」を追求するマーケティングソリューション本部

──まずはマーケティングソリューション本部という部署をつくった意図をFredから説明いただけますか?

Fred:もともとビジネスDivという部署に広告ビジネスを推進するAdsチームっていうのがありました。そこのリーダーがMeeだったわけだけど、Adsチームの売上がTimeTreeにとってめちゃくちゃ大事な柱に成長していった。そんなAdsチームが部署の中の1つのチームであることがアンバランスだと判断したのが新設理由です。

──なるほど。

なぜ「Ads本部」ではなく、「マーケティングソリューション本部」と名付けたかでいうと、Adsチーム時代から広告商品だけを提供しているわけではないからです。広告というフィールドでカレンダーと広告をかけあわせた可能性をずっと探索し続けてきたんですよ。

企業さまが顧客とどうコミュニケーションをとればお互いにとって有益となり得るのか、試行錯誤を重ねてきました。その中で生まれ改良されてきた『ターゲットデイ』は特定の日付を指定でき、さらに特別なアニメーションを作成し配信する商品で、ありがたいことに好評いただいます。

このような取り組みは単なる広告にとどまらず、企業さまのマーケティング課題を解決するものである、という意識のもと、「マーケティングソリューション本部」と名付けました。

──名前の由来も聞こうと思ってたのでありがたいです。では、そんなマーケティングソリューション本部を設立しMeeを本部長にしたわけですが、さっきの他己紹介のときの話にも通ずるところかなと思うんですけど、Meeを任命した理由もお話しいただけますか?

Fred:本当にさっき話しちゃった感じですね(笑)。カレンダー上でどのようなコミュニケーションを生み出せば企業さまのマーケティング課題を解決できるのか。

それって本当にわからないというか。少しずつこれは正解だねって見つかりはじめてるけど、まだ全然目指すところには遠いと思っていて。それを手探りながらやりきらないといけない。

そんな不確実な状況でメンバーをまとめ上げるって相当大変なことで、Meeのコミット力と人とのコミュニケーションの誠実さが必要になると思っています。

「不快な広告はつくらない」チーム

──Meeは「マーケティングソリューション本部をつくるからその本部長になってほしい」と言われたとき、どう思われたんですか?

Mee:若干補足しておくと、今回の組織変更でマーケティングソリューション本部を新設して、そこに任命されたというよりは、そもそも責任者をやっていたAdsチームが拡張されたイメージなんです。だからやることはそこまで変化してないってのが正直なところです。

──なるほど。では、前身のAdsチームからどんなことをやってきたかを教えてもらえますか?

Mee:TimeTree上で広告ソリューションを提供しています。世の中に数あるデジタル広告と同様の価値も提供するんですけど、大きな特徴はカレンダーアプリでオリジナル広告商品を展開してきたことです。

カレンダーだからこそできる広告表現とか広告ソリューションに注力し価値を提供する。かつ、ちゃんと“売れるもの”をつくる。つまり広告主の課題を解決するものを目指してやってきました。

その中で、先ほどFredからも話があった『ターゲットデイ』が1個のかたちとして結実しました。それ以外にも『予定ターゲティング』とか『予定作成型広告』とか『ペルソナターゲティング』とか、TimeTreeだからこそできる商品をたくさんつくってきた経緯があります。

『ターゲットデイ』は好評でリピートも多く、1,000万円以上という高価格でご出稿いただいています。TimeTreeというアプリの規模で広告主が1,000万円出してくれるのは、しっかり価値を届けられているからだと思います。

──はたから見てると売上もそうなんですけど、ユーザーさんのためにというか、ユーザーさんのじゃまにならないように細心の注意を払っている印象があります。そこは気をつけているポイントなんですか?

Mee:そうですね。ユーザーさんに不快な思いはしてほしくないっていうのは前提としてあります。ただ、僕以上にメンバーが「不快な広告をやりたくない」と強く思ってるんですよ。Fredもそうですけど。

──Mee以外のメンバーが。

Mee:僕ももちろんユーザーさんにとって不快なものは出したくないと思っていますが、わりと「こういう表現は許容してくれるんじゃない?」と考えるタイプなんですよ。

だから新しく考えた広告を提案するんですが、必ずと言ってよいほど「これってユーザーさんは不快に思わないかな?」と社内からめちゃくちゃ声があがってきます。

Fred:意見がわかれても「いいからやりましょうよ」と強引に進めるのではなく「こういう可能性どうですかね?」と提案の仕方が対話的なんですよMeeは。

──Meeの中でそこは注意しているポイントなんですか?

Mee:提案する前に自分の中で脳内検証を繰り返すのですが、見えていない部分も多いと思うので周りの意見を聞くステップは踏むようにしてます。反対意見が出ても「もうええでしょう!」みたいな感じでは言わないようにしてますね。ちょっとネタに走っちゃいましたけど(笑)。

──(笑)

Fred:『地面師たち』おもしろいよね(笑)。そこの議論でもそれぞれが「これは許容できない」みたいな感じにはならないようにしてるっていうか。Meeのおかげで自然とそういう議論になってるし、TimeTreeっていう一つの共同知性みたいなものがあって、そこにいろんな意見を突っ込んで答えを出すみたいなイメージで議論が進んでる。

──おもしろい。ユーザーさんのことを第一に考えている話や社内での議論の進め方は、TimeTreeのカルチャーが透けて見えてきますね。先ほど、マーケティングソリューション本部になってもやることは変わらないと話してくれましたが、あえて変わったところをあげるとしたらどこでしょうか?

Mee:単なる広告商材ではなく広告ソリューションとして幅を広げていく。今後はその意識をより強くしていかなきゃいけないと思っています。単なる広告を越えていかなきゃいけない。

具体的にはデータ活用でしょうか。TimeTreeが保有する予定データやデモグラデータを広告主さんが持ってるユーザーデータとかけ合わせて新しいインサイトを得たり、それを元にマーケティング施策全体を設計してもらったりだとか。そういった動きが増えていくと思います。

──新たに執行役員になりましたよね。そこに関してはどのように感じましたか?

Mee:まだそこまで実感がないのが正直なところでしょうか。きっとこれから出てくるのだとも思います。日々の業務でいうと、自分で営業にいく機会も多いのですが、その際に「執行役員」と肩書きがついていると重みが変わってくると思いますね。

Fred:執行役員も新たにつくった役職です。これまで大きな金額の決裁や取締役会での説明責任などは僕とか取締役が果たしてたけど、僕らと同等のことを担ってもらうことを意図としています。

Mee:経営目線で会社をみていかなければならないですよね。ただ広告事業を成功させるだけじゃなく。その点はかなり変わってきますね。

新しい広告の“当たり前”をつくる

──マーケティングソリューション本部の本部長として、これからの野望を伺いできるとうれしいです。

Mee:カレンダー上でマーケティングソリューションを自社開発している企業って他にないと思っています。TimeTreeだからできるソリューションを発明して売上につなげ、それが世の中の当たり前にできたら最高ですね。

もちろん一般的なデジタル広告の価値もちゃんと考えながら。それが目指す先ですが、「野望」で答えるとすると、売り上げ100億ですね(笑)。

──夢はでっかい方がいいですからね。新しい広告のスタンダードをつくれたらきっと不可能じゃないですよ。Fredから期待することはありますか? 新本部やMeeに対して。

Fred:挑戦して失敗して経験や知見が溜まり、それらが結実するタイミングってあると思うんですけど、今がその時だと感じています。『ターゲットデイ』がその1つの結実ですよね。

今Meeからあがってくる企画とか資料とかを見てると、すごく芯を捉えてる感じがして。これからどんどん成果が出てくると思います。もちろんトライアンドエラーは前提だけど、その中で打率が上がっていきそうな肌感があって、すごく楽しみですね。

──なるほど。

Fred:あと、社会に目を向けると「世の中情報多すぎ問題」があるじゃないですか。いろいろユーザーさんにインタビューをさせてもらうんだけど、その影響で「どっかで見たけど何だっけな?」みたいな状態になることが多いことがわかって。

それってユーザーさんだけじゃなく、広告主側もけっこう課題だと思うんです。どんだけ告知しても忘れられてしまうので。そんな中で日付が明記されたカレンダー上でお客様とコミュニケーションとれるってかなり可能性秘めていると思っていて。Meeとチームのノウハウがそんな流れとかみ合うタイミングな気もしているんですよ

──期待しちゃいますね。

Mee:ちょっと関係ない話していいですか?

──もちろんです。

Mee:これは記事にできない可能性が95%ぐらいなんですけど、僕はもともと広告が好きじゃなかったんですよ。

──おお、そうなんですね。

Mee:広告をおもしろいと思ったこと本当になくて。けど今、ちょっとおもしろいかもって思えてるんです。

──すばらしい。

Mee:ついにそういう気持ちが芽生えてきました。

Fred:めっちゃいい話じゃん。

Mee:メールに出てくるデカすぎる広告を嫌悪してましたからね。

──(笑)。では最後に、ここまでの話を聞いているとマーケティングソリューション本部にもっと仲間が必要になってくると思うのですが、一緒に働きたい仲間を教えてもらえますか?

Mee:むずかしいですね……。1個出てきたキーワードは、プロフェッショナルな人ですね。自分の専門領域についてしっかりとした知識があって、実行してやりきる人。今いるメンバーがそういう人で、一緒に働いていて楽しいんですよね。広告が楽しいと思えたのもそういったメンバーの影響が大きいです。

あとは挑戦を楽しめる人でしょうか。TimeTreeというアプリは今もかなりユーザー数が伸びていて、手前味噌ながらかなり可能性があるプラットフォームです。そこを舞台に「カレンダー」×「マーケティングソリューション」という未知の領域に挑戦しています。

そんな不確実性の高い環境で、既存の枠組みではなくゼロイチで企画していく。広告主の課題とユーザーさんの利便性を両立して、チームとして売上を上げていく。そういったことを楽しめる人と一緒に働きたいですね。

──いいですね! それではお2人、本日はありがとうございました!

Mee&Fred:ありがとうございました!



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