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TimeTreeを次世代まで続くサービスに。「静かな職人」Androidエンジニアが秘めた思い

こんにちは! TimeTreeで採用広報を担当しているCap(キャップ)と申します。発音は帽子の「キャップ」ではなくあだち充の「タッチ」でお願いします。

TimeTreeメンバーに話を聞いていくインタビューシリーズの第7弾。今回のゲストは2017年に入社されたAndroidエンジニアのKeith(キース)です。

前回インタビューしたSion(シオン)から「静かな職人」「内に秘める熱いものがある」と称されていたKeith。そんな彼にニックネームの由来(TimeTreeではニックネーム制度を導入)や趣味であるという『ストリートファイター6 』、所属するAndroidチームの雰囲気、TimeTreeで目指したいことなど様々な話を伺いました。果たして「内に秘める熱いもの」を見つけることはできるのか。早速インタビューをどうぞ。

*前回のSionのインタビューはこちら


5分で決めたニックネーム

──Keith本日はよろしくお願いします! まずはニックネームの由来をお伺いしてもいいですか。

経緯から話すと前職がヤフー株式会社だったのですが、カカオジャパンに出向することになり、そこで自分のニックネームをつけるよう言われました。自分の名前に近いニックネームを出したのですが、ルールに引っかかって却下されちゃって。しかも却下された時に体調不良で数日間休んでて、体調が戻って出社したら「5分でニックネームを決めてくれ」と言われました。

──大変だ。

そのときよく聞いてたバンドがイギリスのザ・プロディジーで、当時のメンバーKeith、Maxim、Liamの中から適当に選んだのがKeithでした。そのニックネームをTimeTreeに来ても使用し続けてるって感じですね。


──なるほど。TimeTreeは好きなミュージシャンからニックネームを決める人が多いと思ってるんですが、Keithもその1人だったんですね。

そうですね。今考えるとちょっと恥ずかしい。

──なんでですか?

好きなミュージシャンから決めると、そのミュージシャンと自分とでかなりギャップがあるじゃないですか。僕がニックネームにしたKeithっていう人は90年代は逆モヒカン、2000年代はモヒカンでかなりロックな人なんですよ。

僕はというと、そんな見た目ではまったくなくて。だからそのギャップが恥ずかしくてニックネームの由来は絶対言わないんですよね。

──なるほど。これ記事になるんですが大丈夫ですか?

ちょっと考えます。

──(笑)。では次の質問なんですが、最近Keithがハマっているものを教えてもらえますか?

『ストリートファイター6』をずっとやってますね。1年ぐらい。キャミィっていうキャラを使ってます。

──事前情報としてKeithが『ストリートファイター6』が好きだと伺っていました。

どこからそんな情報が(笑)。対戦そのものが楽しいですし、プレイしてて強くなっていく成長実感も楽しいんです。iOSエンジニアのTrevor(読み:トレバー)もやってて、ライバル心というか一緒に強くなってるっていう感じも楽しいですね。

──実は僕『ストリートファイター6』の「見る専」なんです。

おお、いいですね。僕も昔は「見る専」だったんですよ。2020年ぐらいですかね。コロナ禍で家に閉じこもるタイミングでプロやストリーマーの配信を見るようになりました。SFL(ストリートファイターリーグ)は毎年見てますね。

今って海外選手がめちゃめちゃ強いですけど、やっぱり日本勢を応援しているので、世界を獲ってくれる人が出てきてくれると嬉しいです。

──楽しみですよね。先ほど話にあったTrevorと対戦するとどちらが勝つことが多いんですか?

Trevorのほうが強いですね。あとまだお会いしたことないんですけど、SREチームのRonnie(ロニー)もやってるらしくて、こんど対戦する予定です。

──そうするとiOSチーム、Androidチーム、SREチームにひとりづつプレーヤーがいるんですね。あとはFrontendチームとBackendチームにいれば完璧だ。

各エンジニアチームに1人は欲しいですよね。

──ですよね。

Capも管理部門代表としてぜひ。

──今からやってみんなに追いつけますかね?

全然いけますよ。

──『スプラトゥーン』との二刀流か……。決心ついたら連絡します。

ぜひ。

世の中を変えるようなサービスをつくりたい

──Keithは新卒でヤフーに入られたということなんですけど、ヤフー時代からエンジニアだったんですか?

そうですね。『Yahoo!ウィジェット』っていうWindowsデスクトップ上に時計やメモ帳を置けるサービスがあって、その開発チームに入ることになりました。そこがエンジニアとしてのキャリアのはじまりですね。

そのあと2007年にiPhone、2008年にAndroidが出て、会社的に「スマホもやっていこう」という流れになり、僕がいたチームはAndroidを担当することになりました。そこからAndroid開発をやりはじめた感じですね。

──なるほど。

昔ヤフーにSiriみたいな音声アシスト機能があったんですよ。それのAndroid版とiOS版を作ったりとかしてましたね。そういうアプリ系のサービスを転々として、ちょうど10年ぐらいたった頃にFred(読み:フレッド。CEO)に誘ってもらって、TimeTreeに入社しました。

──誘われたときどう思ったんですか?

誘われたのが2017年で、当時はほとんどが一緒にカカオジャパンに出向したメンバーでした。僕の中で「またこのメンツと仕事したいな」っていう気持ちが大きくて、二つ返事で入社を決めました。

──即決だったんですね。

あとスタートアップに挑戦したい気持ちもありましたね。

──どうしてですか?

僕のイメージではスタートアップって世の中を変えるようなサービスをつくっていると思っていて。ユーザーさんとも距離が近く、そのフィードバックを得ながら開発を進め、サービスを成長させていける。

そのおもしろさに期待していました。あとは会社を上場させていく将来性というかワクワク感というか、そういうものにも興味がありました。

──なるほど。当時TimeTreeって何人ぐらいだったんですか?

たしか20人いるかいないかですね。

──今は90人を超えているのでかなり少ないタイミングですね。前職が大きくてしっかりした会社で、そこから社員数20人程度のゴリゴリのスタートアップに行く不安みたいなものはなかったんですか?

不安は一切なかったですね。やっぱり信頼できるメンバーが多かったのが大きいです。ただ会社が1年後2年後どうなるか全くわかんなかったので、無駄な出費はしないようにしてました。

──しっかりしてますね(笑)。

「静かな職人」

──KeithってAndroidエンジニアじゃないですか。

はい。

──AndroidだけじゃなくiOSやBackendなど他にも選択肢がある中で、Androidを選んだ理由はあるんですか?

最初は自分で選んだわけではなく、先ほど話したように自分のいるチームがAndroid開発をするようになったので、選んだというよりは「Androidを選ばざるを得なかった」っていうのが正直なところでしょうか。

──なるほど。

スタートはそんな感じですが、前職の仕事でiOSアプリを作る機会があり、その時にiOSよりAndroidのほうが自分の性に合ってると感じました。iOSとAndroidの差異っていうんですかね。Androidのほうが作りやすいなって日頃から思ってたんで、Android専門になった感じです。

──僕はエンジニアじゃないんで何もわからないんですが、AndroidとiOSの開発って体験としてまったくの別物なんですか?

全然ちがいますね。僕の印象としてはiOSは設計思想がカチッと固まってる感じがしてて、フレームワークがある中でどうやっていくか、が大切。一方でAndroidはすごく自由度が高いっていうか、何でもできちゃう感じがしますね。iOSから離れてしばらく経つので今はわかんないですけど、当時はAndroid開発の自由度に惹かれました。

──へええ。

まあでも今だったら自分が使ってる携帯がiPhoneだったらiOS開発に興味を持って、Androidを持ってたらAndroid開発に興味をもってとか、そういう偶然によって選ぶ方が大きいんじゃないですかね。

──たしかに。

なにかそこら辺って運命ですよね。選択したらあとはその波に乗っかる。サーフィンみたいなものだと思います。

──偶然性によって選び、流れに乗ってキャリアを進めているのか……。個人的にエンジニアのみなさんがどうやって自分の進むルートを選んでいるか、その意思決定に興味があって。

それでいうと、それぞれに哲学があったりしますよね。以前Backendの人と話したときに「どういうところにこだわりを持ってますか?」と聞いたら、お客さんのデータをいかに守るか、そこのデータの堅牢性みたいなところにこだわり持ってると聞いたことがあります。

僕はそういう観点がそんなにないんですよね。スクラップアンドビルドで作って壊して、どんどんよくしていく感じだから、全然性質が違うなって思いました。

──おもしろいですね。それで言うと、Keithのエンジニアとしてのこだわりってどんなところなんですか?

ないですね。

──即答(笑)

ないんです(笑)。今話したように作っては壊し作っては壊して、どんどんいいものにしていく。作ったものに対してはそんなこだわりはなくて、壊すことにちゅうちょないっていうか。こだわり持たないようにはしてますね。そのときの一番いい開発をして、不要になったらさっさと壊して、よりよくするみたいな感じ。

──なるほどなあ。そうだ、前回SionにKeithを紹介してもらった時にどんな方ですかって聞いたら「内に秘めた熱いものがある」や「静かな職人」と言ってたんです。それを聞いていかがですか?

Sion言ってそう〜。

──(笑)

そう思われてそうだなっていう感じはありますね。あってるかもしれない。まあ、ものづくりは好きなので。ユーザーさんにとっていいものを作りたい気持ちは人並みにはあります。作るものはちゃんとしたものを作って届けたい感じですかね。

その辺なんじゃないですかね。職人って言われたのは。わかんないですけど。でも、こだわりはあんまり持たないようにはしてるんで。

──ユーザーさんにとっていいものを届けるために自分のこだわりは持たないようにしているんですね。

ああそうかもしれないです。

スタンドプレーから生じるチームワーク

──TimeTreeのAndroidエンジニアとして今どんな仕事をしてるかを教えてもらえますか?

今は主に『公開カレンダー』のAndroid版を作っています。新機能と保守、両方の開発を担当していて、新機能についてはまだ公開できない情報もあるので保守の話をすると、アプリってなにもしなければ壊れちゃうんですよね。

OSもどんどんアップデートされてしまうので。なのでそれにあわせて改善しています。ユーザーさんからのお問い合わせとかもみんなでやって、データ不具合修正とかもやったりしていますね。

──Sionも「ほっといたら壊れる」と同じ話をしてました。

たしかそもそもSionが言ってた言葉ですね。それが頭に残ってる。TimeTreeのメンバーはみんな同じこと思ってると思います。

──いい言葉の伝播ですね。iOSチームは明るいイメージがあるんですけど、Androidチームってどんなチームなんですか?

iOSチームは毎朝朝会をやってたり週一で雑談会やってたりワイワイやってるイメージありますね。それでいうと、Androidチームは基本的に週1の定例でしかみんなで集まる機会はありません。

──週一なんですね。

疎結合な感じですかね。集まるべきときに集まって協力する。それ以外はそれぞれの裁量でプロフェッショナルな仕事をする、というイメージ。ただ、最近新しいメンバーも増えてきたので、もっとコミュニケーションの機会を増やそうとしています。

ちょうど先週から『Androidチームデイ』っていうAndroidエンジニアが集まる場を月1でつくりました。出社できるメンバーは出社してコミュニケーションを取ろうとしています。

──おお、そうなんですね。

メンバーはどっちかと言うと静かな人が多いですかね。基本的にはみんなで動くのではなく、個々で動いて必要なときに集まるみたいな感じです。

──Keithは『攻殻機動隊』って見たことあります?

僕もそれ思ってました。

──なんと。思ってました?

荒巻のセリフですよね。

──そうですそうです。「我々の間には、チームプレイなどという都合の良い言い訳は存在せん。あるとすればスタンドプレーから生じるチームワークだけだ」ってやつ。

それはたしかにある。そうなりたいなとも思ってますね。

──個々人がプロフェッショナルとして存在していて、協力する必要があるときはみんなで力を合わせるAndroidチーム。

それが理想ですね。やっぱ『攻殻機動隊』はいいこと言いますね。実は数年前からイメージしてました。超理想が高いけど。

集まりにくいとかではなく、例えばなにかインシデントが起きそうな時はSlackやGoogleMeetですぐに集まります。そこで原因や対応策を話し合って、必要であればタスクの割り振りをしてすぐに動きます。だから声をかけにくいとか集まりにくいとかは全くないんですよね。

──はい。

根底にはメンバー同士の信頼があると思います。気心知れてるから、だからこそ緩いというか、軸がないのかもしれないです。逆に信頼関係がないチームだったらより密なコミュニケーションが必要になると思うんですよね。

TimeTreeのAndroidチームには信頼関係があって、だから声もかけやすいし集まるときにはちゃんと集まれるのかな。今思いました。

──信頼しているから声をかけずにいられるんですね。

そうかもしれないです。メンバーが増えてもこの信頼関係は継続していきたいです。何かわかった気がします、話してみて。

TimeTreeを次世代まで続くサービスに

──Keithが思うTimeTreeで働くやりがいはどんなものがありますかね?

ユーザーさんからのフィードバックが日々たくさん届くのがやりがいでしょうか。「こういう機能があって助かりました」といったポジティブなものはもちろんですが、逆に「使いづらい」のようなネガティブなフィードバックも含め、そういうのが届くのですごく”役立ってる感”が得られますよね。

サービスもどんどん拡大していって日本だけでなく世界でも使われてるし、日々MAUも増えていってるんで、世界中の人々の役に立っている手触りがあります。だからこそ、ちょっとずつ緊張感も増してるんですが。

──「役に立っている」という実感があるんですね。

そういった実感って意外と得ることがむずかしいと思うんです。自分の仕事に対して「何のためにやってるんだろう?」と自問自答すること、ありますよね。僕は自分のやってることに意義を感じたい人間で、そういった意味でTimeTreeの仕事はいやが応でも働く意義がダイレクトに伝わります

TimeTreeで働く人は「一緒に働くメンバーの人の役に立ちたい」とか、「ユーザーさんの生活をよりよくしたい」とか、そういう思いがあると思う。そこら辺の共通する感覚があってみんなジョインしていると思います。

──Sionが言ってた「Keithは内に秘めた熱いものがある」を少し垣間見た気がしました。

まあ、表面上そう言ってるだけかもしれないですよ。

──(笑)。じゃあ、TimeTreeを今後こういうふうにしていきたい、みたいなものがあったら聞かせてください。

もっとユーザー規模を増やして世界のカレンダー分野のナンバーワンになりたいと思っています。当然ながら。あとは夫婦でよく使われてるじゃないですか。なので、子ども世代もそのまま使ってくれたらうれしいなって思っています。

──次世代まで続くサービスに。

そう。それができたら本望ですね。子どもが反抗期になって「親と同じサービス使いたくない!」となったりして断絶はあると思うけど、それを超えて。

──(笑)。

データとしても残ってるはずだから、過去にも遡れるし未来へもつながっていける。それが実現できると会社としても10年、20年じゃなくて、30年、40年続く会社になっていると思いますし。

──ああ、すごくいいですね。親から子へつながり木の年輪のようにデータという名の思い出が増えていくっていうのは。では最後の質問です。次にインタビューしてほしいメンバーを指名してください。

同じAndroidエンジニアのHal(ハル)ですかね。Halはスーパーエンジニアで何でもできます。Backendもやってたし、Frontendもできる。

以前ユーザーさんをオフィスに呼ぶパーティをやってたんですが、そのイベントで音声機材の操作もやってくれたり、縁の下の力持ちでもあります。

──本当になんでもできそうですね。あとHalは写真も撮れますよね。

そうだ。写真も撮れますね。スーパーなんでもできる人。なにか困ったらHalに聞けば何かしら答えてくれる感じです。リーサルウエポン。

──スゴ過ぎんだろ。Keith本日はありがとうございました!

ありがとうございました!



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