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【転職体験記】段ボール業界の営業マンとして3年目を迎え実感した事
売るものが家から段ボールに変わってはや3年目になりました。
自分のキャリアの中で、これだけ売るものの単価が数千万から数十円に変わった事に最初はとまどいながらも3年目を迎えました。
その中でも苦労したりした事を書いてみたいと思います。
①段ボールは値段の変動が激しい
これは業界でも当たり前の話ですが、この変動で値上げをし、利益を確保して生き延びてきた企業も多いと思います。
昨年、今年と中国へ日本の段ボール原紙が出ていき、日本の中で段ボール原紙が少なくなって製紙会社は値上げを宣言しました。
これによって製紙会社から段ボールのシートを買っていた段ボール会社は値上げを商品に転嫁せざるを得ない状況になりました。
加えて人件費や配送コスト等も一斉に値上げされたこともあって、段ボール一枚にかかる値上げは平均しても8%以上のアップとなりました。
値下げの話はまだしも値上げの話は賛否両論になります。
自分が担当しているお客様の中では、10年以上取引きをしていただいている得意先が多く、値上げの必要性がある状況を説明すると理解をしていただけるところが多数でした。
しかし、梱包費にそこまでコストをかけれない企業はどうするか?
他の段ボール会社に見積りをとってコスト削減を図る。
こういった動きになるケースもあります。
競合他社に得意先を取られない為にはどうするか?
・今使用されている段ボールサイズ変更提案
・今使用されている段ボールの材質変更提案
・現在の発注ロットの見直しをする
お客様によって上記3つの中で一番最初に取り組むのが発注ロットの見直しです。
例えば60サイズ段ボールで、通常50枚発注で単価60円だった場合、100枚での発注になると一枚50円前半で提供できます。
つまり値上げ前の単価で提供できる可能性もあります。
この提案はエンドユーザーに在庫できる倉庫がなければだめです。
今年の10月で3年目に突入しましたが、実感としては通常の段ボールは差別化が難しい。
どこで差別化していくかというと、やはり担当者の対応力だと思います。
納期を絶対に守る、トラブルがあるとすぐに対応する。
中小企業で売り上げは一気に数百万上がるというケースは稀ですが、コツコツと信用を積み上げて新規案件を確実にものにしていく。
こういった業界だと感じました。