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視点提供録 vol.815:オンライン授業のある未来を勝手に予想してみた

コロナウイルスの影響により、いろいろな変化が起こり始めました。その1つが学校のオンライン授業ですね。緊急事態宣言下では、登校できなくても学びを止めない手段として注目を浴びたと思います。ただ、現在は緊急事態宣言は全面解除。第2波など予断を許さない状況ではありますが、登校も再開しつつあります。このため、オンライン授業の広まりは当初の予想ほどではないと思います。そこで、個人的にオンライン授業の未来がどうなるか、勝手に予想してみました。尚、ここで言うオンライン授業は「録画形式」として考えております。また、義務教育の小学校・中学校の授業を前提として考えております。「ライブ形式」や高校・大学等は除いてお考えください。

最初から結論になりますが、オンライン授業は普及するのではないかと予想しております。なぜなら、次に述べるメリットが大きいように思うからです。

・義務教育はできる限り同じ内容を教える方が好ましいと思われるが、オンライン授業ならば同じ内容を学ぶことができる

・転校しても同じ内容を学ぶことができる可能性がある(進め方の違いによる多重学習、未習学習がなくなる可能性がある)

・海外の日本人学校でも日本と同じ内容を学ぶことができる(海外の日本人学校の教育内容が違っていたらすみません・・・)

・復習ができる

・(すべての教科ではないが)先生の授業の準備への労力が減る

・インプットを予習で済ませることで授業でアウトプット重視の授業ができる

・個別に指導がしやすくなる

個別フォロー平たく言えば、「1対多数ではなく個別指導に近い形を取ることができ、アウトプット重視を重視できる」というところが大きいのではないかと思います。文部科学省が目指している教育にも近づくのではないでしょうか。

一方で、デメリットはどのようなものがあるでしょうか。予想される最大のポイントは、最初の動画の準備が大変なことと、主体的な学習が定着するまでが大変なことでしょうか。特に、小学校1年生は初めての学校になるため、先生や保護者の方の手助けが必要になるかもしれません。また、動画は一度作成すればその後の労力は格段に下がることでしょう。また、国で動画を作成し共通の教材を使うようにすることでも、作成の労力は格段に下がります。他には、実技科目はオンラインではできないことでしょうか。尤も、オンラインはオフライン授業の完全補完ではないため、登校はあることでしょう。

コロナウイルスの影響で始まったオンライン授業ですが、メリットとデメリットを考えてみても、メリットの方が大きいような感じがしております。突き詰めて考えていくと見えていないところもあるかと思いますが、オンライン授業が広まり、授業の形も変わっていくのではないかと個人的には予想しております。皆さまいかがお考えでしょうか。