見出し画像

視点提供録 vol.805:憧れる人ってどんな人?

「憧れる人は誰ですか」と聞かれると、1人・2人と答えられる方はいらっしゃるでしょう。歴史上の偉人だったり、経営者だったり、芸能人だったり、はたまたアニメのキャラクターかもしれません。では、「憧れる人はどのような人ですか」と聞かれると、なかなか難しいかもしれません。漠然と憧れていることは感じていても、具体的に何に憧れているかは考えてみることは少ないのではないでしょうか。もちろん、考えなくても問題ないと思います。ただ、憧れる人に近づきたいと思うのであれば、漫然と憧れている状態ではなく、具体的にどこに憧れているかを考えてみることが大切なのではないでしょうか。

さて、この憧れている人はどのような人か。それは「理想に近い人」ではないでしょうか。たとえば、私は中庸の姿勢を取れている人に憧れているところがあります。中庸の要素を分けてみると「感情と理性」「左脳的と右脳的」「自己と他己」とあると思います。「感情と理性」では理性が、「左脳的と右脳的」では左脳的、「自己と他己」では他己が、より強く出ていると自己分析しています。そうすると、私よりもより感情が表せている人、右脳的な人、自己も出せている人、に憧れることが多いです。他には、私からみると感覚的でわかりにくい説明でも、ある方には理論的でわかりやすい説明であるという事例もあり、人はより目標に近い人に憧れるように思います。

ただ、憧れている人との距離も考えることが大切ではないでしょうか。よく言われていることでもありますが、あまりに理想との距離が離れていると、理想に近づこうという氣持ちもなかなか湧いてきません。理想とは異なりますが、大量得点差のサッカーの試合で残り時間が短いとき、勝利のためにプレーをする氣持ちは湧きにくいと思います。やられすぎると抵抗する氣力もなくなり無力感も感じることでしょう。

憧れる人や理想を掲げることはもちろん大切です。そして、具体的に要素を考えてみることも大切でしょう。ただ、あまりにいも現在と理想の距離があると、萎えてしまうこともあるかもしれません。なぜ、憧れるかを考えつつ、どうしたら近づけるかも併せて考えてみるのがいいのかもしれません。