コロナー紀(CORONA AGE)がもたらす 12のメガチェンジ

「これがどん底だ」と言っていられる間は、どん底ではないないものだ。

これはウィリアム・シェイクスピアの「リア王」にある言葉です。

コロナウィルスが猛威を振るい、社会は世界的に混迷を極め、

「どん底」が見え隠れする日が続きますが、

「ピンチの中にこそチャンスがある。」

つまり「どん底ではない」ということか。

チャンス、つまり「機会」を考える上では

「現状」を定義する必要があります。

今、コロナ紀(コロナージュ)に何が起きていて、

どのようなメガチェンジをもたらし、

コロナウィルスが私たちにどのような問いを投げかけるか?

をまとめました。

アフターコロナを見据えて

コロナー紀(CORONA AGE)がもたらす

12のメガチェンジ


1. 集合の希少化

コロナウィルスは大人数が、密集・密閉・密着することを「リスク」とし、コロナウィルスは人が集まることを非日常にした。

人は集合を少数化・デジタル化・オンライン化に置き換えていく。
例:イベント、ライブ、ミサ、企業活動、教室、展示

→大人数集合型サービスを少数・デジタル・オンライン化できるものは?

2. 移動の個別化
コロナウィルスは集合を分散させ、個の移動、個の体験を推奨し、その後集団で共有する行動を促す。

人は空間の共有(「時間」を含むリアルな4次元の場)ではなく、場面の共有(デジタルな2次元の共有)に移行するが、いずれテクノロジーが空間をと空間の隙間をシームレスに埋める。
例:SNSによる「過去」の「画面情報共有」が5G・6Gによって「現在」の「仮想空間」に変わっていく。リアルな空間で人同士は同居しない。

→他人の移動・体験をよりリアルに共有できるサービスは?

3. 感情蔓延の激化(デジタル化によるグローバル化・ネットワーク効果)
コロナウィルスは人を介した感染による身体的影響より、インターネットを介した心理的影響を強く、急速に伝染させた。

人は刺激的な不安や不満を世界中のあちこちで生み出し、ネットワーク効果で一瞬にして世界中に伝播していく。
例:病気、風評、地位名声、お金

→今、今後。人の不安や不満で解消できること・解消すべきことは何か?

4. 市場心理の極端化
コロナウィルスは情報の影響力が瞬間的に極大化し、過剰な購買活動を生んだ。

人は、他人の過剰な購買活動のムードを恐れて過剰購買の先制攻撃をしかけルため、物不足や物価変動が引き起こされる。その対象の予想は難しい。
例:マスク、トイレットペーパー、食料

→暴走する人の不安行動を緩和・解消するサービスはどのようなものか?

5. 組織・集団の短命化
コロナウィルスは市場変化の激化をダイナミックにした。財政維持・構成員維持の観点で、企業に限らずあらゆる集団の存続が困難になった。

組織も人も柔軟に変化すること、力や規模ではなく「早さ・速さ」が必要な時代が加速する。
例:飲食店の廃業、イベントの中止

→変化できる組織・事業・人になるために、今から何をすべきか?


6. あらゆるもののオンライン化(インターネット化・デジタル化)
コロナウィルスは人・物の接触をリスクとし、オンラインを安全・安心で清潔な場所、オンライン=健康的という価値観をもたらした。

人は今後あらゆる場を、「デジタル完結すること」に変えていく。
例:ZOOM飲み会、無観客ライブ

→オンライン化を推進するサービス、あるいはオンラインサービスを活用したサービスとして考えられるものは?

7. 生活の自営化
コロナウィルスは外部との接触をリスクとし、依存がリスクになると定義した。

人は極力他人と関わったり、頼ったりせずに生きられることを求められる。人は最低限の食べ物や生活用品を自主・自立して自営できることを考え始める。
例:3Dプリンター、食料の自給

→自営生活を支援する、成立させるためのサービスは?


8. 生命維持のための非接触化
コロナウィルスは「3密の回避」に代表されるように人との直接的な接触や近距離でのコミュニケーションをリスクとして定義した。

人は「非接触、非対面、非近距離」を実現するサービスを積極的に活用する。
例:ZOOM、マスク

→人の接触・接近を回避・不要・緩和したり、人の接触・接近時のリスクをなくすサービス・商品は何か?


9. 目に見えないものの畏怖・意識化
コロナウィルスは見えないが、人は見えないものに恐怖し、見えないが故に考えを巡らしあらゆる対策を講じた。

人は見えないものを信じ、恐れ、畏れ、想像し、見える化(定義)し行動する。定義され、イメージできたものに反応する。
例:手洗い、消毒、換気徹底、ソーシャルディスタンス

→目に目ない、理解しにくい不安をわかりやすく説明し、解消する方法・技術は?

10.日常の否定に対する他責化
コロナウィルスは非常事態を起こし、これまでの当たり前の生活や社会システムを停止・破壊した。

人はこれまで当たり前としていた生活が叶わないことに不満を持つが、自分は変化できないため、その不満の原因を社会や他人に求める。また、他人との比較で自分の現状に不満を持つ。
例:保育・介護に関するサービス・施設への要求、社会保障、勤め先の対応

→社会の憎悪を解消し、円滑にしていくためのシステム・サービスはどのようにデザインできるか?

11.家族・家庭の3密化
コロナウィルスは外部の行き場を減少させ、人を「家」に幽閉した。

人はこれまでの家族との距離や空間共有等の関係変化を受け入れ、対応していかなければならない。
例:コロナ離婚、家庭内ストレス

→家の生活を快適・ストレスフリー・ストレス低減できるシステム・サービスとして何が考えられるか?

12.日本のコロナ対応の評価
(賛否はあるものの)日本のコロナウィルス被害は中国・欧米に対して現時点で比較的小さく済んでいる。人は日本(社会・人)の対応の中から見出せる良さ・強みに目を向け、その教訓から新たな発想を展開できるはず。

→日本のコロナ被害が少なく済んだ要因として考えられる「日本・日本人の良さ」はなんだろうか?

続きは週末に考えます。

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