アフィリエイトに踊らされた炎上

今回あまりに捏造された情報を元に叩いている人が多いため筆をとった

 世間一般ではVtuberが無断で同人誌朗読をし、作者を笑いものにした結果、作者から抗議されたとして拡散されているこの騒動。果たして事態を正確に把握している人はどれだけいるのだろうか、Twitterやまとめサイトに書かれていることを鵜呑みにしている人が多すぎると感じる。歪められた正義を根拠に作者配信者双方に不利益を与えている現状は大変よろしくない。

 まず大前提として、作者は同人誌を作成し委託販売などを行っていたが、あくまでひっそりと活動していた。これはサンライズ公式ガイドラインにより明確に二次創作が禁止されていることに起因するだろう。不特定多数の人間に対して公開されること、ましてや公式に特定されることはあってはならないことだ。

以下自分なりにまとめたものである
作者のツイート要約
タイトル読まれた。中身(タイトル、cp、セリフ)を朗読され笑いものにされた(自分の同人誌を愚弄された)。不特定多数の人間に拡散された。自分に金銭が入らない状態で自分の同人誌で金を稼がれるのは許せない(また自分に一言も話もなしに配信に乗せられてしまったことに不満を持っていた)。
ホロライブのVtuber2人がやったこと
さくらみこは最近ガンダムを観てDVDを数枚購入するほど気に入っていた。宝鐘マリンへのプレゼントとして該当同人誌を購入し冷蔵庫に置いていた(ドッキリ企画としてサプライズをしようとした)。タイトルを読んだ(まぁ濁してはいたがほぼ聞き取れた)。裏表紙に書かれていたセリフを声に出して読んだ(2、3フレーズ)。中身を読んでカトルやWが好みだけどアムシャアもいいなと新しい境地が開けた、絵が綺麗など真剣に読み興味を惹かれている(本の内容は配信に乗っていない)。配信中のため、また久しぶりのコラボという事でテンションが上がり声が上ずっていた(リスナーも盛り上がっていた)。

 この時点で新事実を知ったという方は、まんまとアフィリエイトサイト(まとめサイト)またはツイッターに騙されてしまっている。そもそも発端の時点で歪められているのである。

 あたかも悪意をもって行ったかのように、すべてが捻じ曲げられて伝わっている。2,3フレーズ読み上げただけなのに、明らかに朗読という言葉が独り歩きしている状態。同人誌を丸々朗読し収益を得て儲けたなどの論調が多くみられている。

 確かにホロライブの二人が行ったことも迂闊である。同人誌をサプライズプレゼントとして取り扱ったことや配信にてどの作品か特定されうる言動をしてしまったこと、作者に確認を得ないうちに配信で取り上げてしまったことなど反省するべき面もあっただろう。しかし、ここまで外野が騒いで炎上させるようなものだっただろうか。アフィリエイトサイト(まとめサイト)やツイッターで偏向報道されているように同人誌のタイトルを堂々と公表し中身を丸々朗読し晒し者にし馬鹿にしたという事実はない。(かなり悪意的に見ればそう誤解されるのかもしれないが、彼女たちに悪意などない、むしろ好意的ですらあった)。ましてや、まとめサイトやツイッターで拡散されている、同人誌を金稼ぎの道具として扱った、作者を笑いものにしたなどはデマのたぐいである。

 そもそも大前提として、作者は大事(おおごと)にしてほしくない、ひいては公式に認識してほしくない、もっと言えば同人界隈の創作活動に制限がかかってほしくないという事が念頭にあったからこそ抗議したのではないだろうか?
 その想いを利用されてアフィリエイトサイト(まとめサイト)やツイッター民に騙されて自ら拡散することになってしまったことは皮肉であるが、作者も騙されてしまった被害者であり責められる謂れなどないのだ。(追記:作者は逆カプ本を出していた、朗読されていないと認識していたにもかかわらず朗読されたと拡散した、などの事実が判明している。始めは悪意があったのかもしれないが、どちらにせよ炎上で痛い目を見たようである。過度に攻めるのはやめて差し上げよう。)


当事者は誰も得をせず、アフィリエイトサイト(まとめサイト)とネットイナゴともいうべき無責任な人しか喜ばない状況になってしまった


 ホロライブ運営にも言いたいことはある。いくら作者の意向とはいえ該当アーカイブを非公開にするべきではなかった。非公開にするのであれば事態を正確に伝えるべきであるのに、なんの説明もなしに謝罪させることしかしていない。やってしまったこととやっていないことは明確に線引きし捏造には断固抗議をするべきであった。現状の、捏造記事を根拠にホロライブのVtuber二人が過剰に叩かれ、配信が荒らされ、人格否定と見間違うほどの誹謗中傷を浴びるのは間違っている。

惜しむらくは証拠が消え去っていることである。アフィリエイトサイト(まとめサイト)を信じた輩に好き放題言われている状況だ。騒いでる人は別に同人界隈がどうなってもいい真のイナゴが大多数なため暴れ続けるだろう


 作者のツイッターアカウントを見るにプロフィールにて声明を発表している。また、該当ホロライバーからも謝罪ツイートが為されている。双方納得する形で早々に収まったのである。それにも関わらず便乗して騒ぎ立てているイナゴ、突撃して攻撃する信者はもはや双方から荒らしとして認識されるようになったことを念頭に置いてほしい。批判を装った誹謗中傷をする前に冷静になってほしいものである。


最後に

 これだけは知っておいてほしい、作者はアフィリエイトサイトに利用されてしまった被害者で非などない。個人攻撃などもってのほかだ。
また、ホロライブの彼女らは”全文丸ごと朗読”などしていない。ましてや”朗読配信で収益を得よう”などと思ってもいなかった。そして、きちんと作品にリスペクトを持ち、作り手にリスペクトのある人物だ。


迂闊な部分、未熟な部分をまんまと利用して稼いだアフィリエイトサイト(まとめサイト)、無責任に騒ぎ立てたネットイナゴが諸悪の根源である


 ここは蛇足だが、一番イナゴが気にしている著作権の主張は難しいだろう。そもそも二次創作である。さらに、2020年10月、無断転載についての判例として二次創作物の著作権が一部認められたが、これは完全オリジナル作品か、版権元が禁止しておらず(原著作者の許諾はされていなくてもよい)、内容に独自性が認められた作品のみである。今回は残念ながら版権元がガイドラインで禁止しているため認められることはないだろう。

イナゴは勘違いしている。
あくまで作者に不快に思わせてしまったことに謝罪しているのであって著作権とかは関係ないのである。その部分を明確に声明にしてしまうと迷惑がかかるため、今回の対応はかなり同人作家に配慮したものだと思われる。
さらに蛇足
 私はBLとかよくわからないので、そういう面からの不快感などは聞けば理解はできるかもしれませんが共感はできません。その点は配慮が足りない所が多いかと思います。

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