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成長のスピードは人それぞれで構わない【タイムカプセル大学 Vol.12】

ーー未経験の方はプログラミングに難しそうなイメージを持たれていますよね…。挫折しがちだと思いますが、プログラマーを育てるために気をつけていることがありますか?

まず、「難しそう」という先入観を捨てましょうとお伝えします。「私にはできそうにない」と思うのは、思い込みで、事実とは異なります。

プロのアスリートや三つ星レストランのシェフのような職業は、才能と努力、両方が必要になり、競争率もものすごく高いです。でも、プログラミングは違います。プログラミングに必要なのは特殊な才能ではありません。プログラミングというのはロジカルな世界なので、正しいコードを書けば正しく動きます。誰でも学習を積めば一定のところまではたどり着けるのです。

<苦手に関する記事>
https://note.com/timecapsuleinc/n/n19faa92e1443

ーー そうは言っても、理解や習得にすごく時間がかかってしまいそうで心配です…。

もちろん、人によって成長スピードは違います。しかし、タイムカプセルでは、仮に成長のスピードが遅い方にも諦めないでほしいと思っています。成長スピードが早い人は周りから評価されるし、プログラミングが出来て楽しいというサイクルが生まれます。
成長に時間のかかる人は、うまく出来ないツラい時期を体験することになるので、投げ出して諦めてしまいたくなると思います。そこをどう導いていくかが、最も大事なところです。外国語と同じ「言語」なので、習得ペースには個人差があり、ゆっくりでもやり続けて出来るようになればいい。だから1年でできるようになる人もいれば、3年かかる人もいる、焦らなくていいよと伝えます。

成長スピードを善悪の指標にしたくないんですよね。速い=良い、遅=悪いで評価したくない。成長に時間のかかる人は、いかに諦めず粘り強く続けられるのかがポイントなので、そこのサポートは出来る限りしていきたいです。

ーー 素晴らしいマインドだと思いますが、経営者としては相当の忍耐が必要なんじゃないでしょうか。そのような境地に至ったのは何故ですか?

こちらも中国での経験が生きています。中国には、「大陸思想」があると感じました。
一般的な中国のイメージに重なると思うんですが、中国での日常はツッコミどころ満載なんですよ。シャワールームの排水口って、普通は一番低い位置に付けて、流れやすくするじゃないですか。ところが、自分が住んでいたマンションはど真ん中に排水口があって、全然流れないんですよ(笑)修理にきた方があまりにコーキングが下手なので自分がかわりにコーキングしたり。話を聞いたら田舎から出てきたばかりでやり方がわからないと。

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最寄りのコンビニで飼われていたネコ。実話。

でも、上海の街を歩くと、みんな穏やかで、寛容でおおらかな人達ばかりなんです。例えば日本で機内や飲食店で子どもが騒いでいたら、誰かから白い目で見られたり舌打ちされたりすることがありますが、中国では見たことがありませんでした。相当にはしゃいでいる子供たちにも大らかな気持ちで笑顔で見守る。そんな空気感がありました。これが「大陸思想」か。と思いましたね。

このように、どんなもの、どんな場所、どんな人にも、良いところと悪いところがあります。悪いところを見て避難するのではなく、良いところにフォーカスを当ててポジティブに生きたほうが、人生楽しいじゃないですか。

ーー ポジティブシンキングですね!

会社の人材にもバリエーションがあった方がいいと思っています。三国志をやっていても、全員が全員名のある超一流武将なわけじゃないですよね。武将がいて、軍師がいて、兵士がいて、その他にも物流に携わっている運搬業の方々、食料を供給する農家の方々、様々な人がいて世界は成り立っています

10年かかってプログラミングを習得したって良いじゃないですか。そういう人に対して、卑下するような文化は絶対に定着させたくないです。よく頑張ってきたね!すごいね!と認め合えるチームを作りたいと思っています。

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