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アイザワの黒歴史 〜ロボットみたいな中高生時代〜【タイムカプセル大学 Vol.7】

――タイムカプセル大学・学長のアイザワさんは教育熱心で、社員の成長にコミットされていますよね。昔から他人に興味があったのでしょうか。

 いえ、むしろその逆で、昔は全く他人に興味が持てなかったですね。自分のことしか考えられまでんした。今日は、あまり話す機会がなかった黒歴史をお話したいと思います。

小さな頃からサッカーやソフトボールなどのスポーツをやっていまして、その中でも野球が大好きだったので中学入学と共に野球部に入部しましたが、ルーキーズ的な環境だったせいか(笑)1年で休部になってしまいました。中1でいきなり夢、破れる。という感じでした。

中学二年生から校内では一番活発に活動していたハンドボール部に入部しました。市大会では一度も負けたことがない強豪チームでしたが、レギュラーになることができました。中学時代は厳しいながらも比較的楽しく部活生活を送ることができましたが、高校時代に地獄を味わうようになります。

――地獄!? どのような経験をされたのでしょうか。

高校も引き続きハンドボール部に入部したのですが、強豪高校だったこともあり、中学の比にならない地獄の部活生活が始まりました。

強豪中学から特待生で入学してくる生徒もいる中、レギュラーになって、全国大会に出場しようと強く思っていました。全国大会レベルになると大学など次のステージも見えてくるので。

今思えば懐かしい強豪高校あるあるですが、顧問の先生、先輩方からの指導も絶対に二度と経験したくないレベルで厳しかったですね。部活以外の学校生活では安全の確保のため、兎に角、顧問の先生や先輩と数百メートル単位で離れていたかったので、常に緊張状態が続いていました。教室から一歩も出ない。これが一番、安心でしたね(笑)

――現代では考えられないスパルタですね。

はい。二度と再現不可能だと思います。甘酸っぱい青春みたいのは一切なかった高校時代でした。ハンドボール中心の生活なので、放課後の部活が始まるまで、クラスの誰とも喋らない日もけっこうあったと思います。部活を引退するまでは文化祭などの行事もほとんど参加した記憶がないです。修学旅行中ですら、朝練や夜練をやっていました(笑)

――ハンドボールに人生を賭けた高校時代だったんですね。その結果、優勝できたのでしょうか?

 県大会は一度も優勝できませんでした。高校一年生からレギュラーでエース的なポジションを任されたので、本来であれば自分がリーダーシップを発揮してチームをまとめなければなりませんでした。現実はリーダーシップを発揮するどころか、チームメイトとコミュニケーションを取ることもせず、チームワークを壊すことしかしていなかったことが、大きな原因の一つだと思います。

全国高校県予選会成績

(アイザワの2学年上から2学年下までの全国高校県予選会成績「神奈川ハンドボール協会」より)

三年間ずっと試合に出場できたこと自体が恵まれていたんですが、当時はなぜ自分ばかりしんどい練習をしなければならないのか?先生や先輩に自分ばかり怒られないといけないのか?と不平不満を抱いていました。今思えば、試合に出ることができないチームメイトは、長い練習に付き合わされて、自分よりもずっと面白くなかったと思うんです。でも当時はそこまで人の気持ちを理解することができなくて、みんなはラクしている、自分だけがしんどい。と思い込み、周りに当たり散らしていました。

 3年になり、副主将を任せてもらったのですが、主将が最後の県大会前に大怪我をしてしまい、出場できなくなってしまいました。自分が代わりにリーダーシップを発揮してチームを勝利に導き、キャプテンが復帰できる日まで勝ち進めばよかったのですが、ベスト4をかけた試合で大和高校に負けてしまいました。それで中高5年間のハンドボール生活が終わりました。

――それはショックでしたね。

 あの試合だけは泣いたんじゃないかと思います。でも、本当に挫折したのは、その前のことなんです。

――えぇっ! まだあるんですか!?

次回に続く。

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