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アイザワの黒歴史 〜お前と一緒にやりたくないから、嘘ついたと言われた日〜【タイムカプセル大学 Vol.8】

Vol.7の振り返り
進学のために部活でいい成績を残そうとしたアイザワ。惜しくもチームはベスト8で敗退。しかしアイザワには、それよりもショックな事があった…!

ーー最後の大会に負けたことよりもショックだったこととは、一体なんでしょうか?

神奈川県の選抜メンバーから外れたことです。

背景をお伝えしますね。お世話になった先輩たちと同様、ハンドボールを大学でも継続したいと考えていました。そのためには競技力はもちろんのこと、実績も必要だと考えていました。強豪高校が多数存在する神奈川県で優勝し、全国大会の出場実績を作ることは難しかったので、神奈川県選抜として国体に出場して実績を作りたいと考えていました。100校以上ある高校から選抜されるのは10〜20名だと思いますので、狭き門なのですが、先輩方も選抜されていたので正直、イケると思っていました(笑)

結果としては我が校からは3名が選抜されたのですが、その中に自分の名前はありませんでした。レフトバック(左45)というエース的ポジションで1年生の頃から試合に出続けて、厳しい練習に耐えてきて、結果がこれかと。中学生の頃から憧れた神奈川県選抜の夢が破れて、取り返しのつかないことになってしまったと。完全に腐り切りました。

今思い返せば、実力不足だったのだと思います。怪我も多かったですし、チームワークに欠けた単独プレーをしたり、協調性がなかったたり、チームメイトを怒鳴り散らしたり。監督は、もしかしたら県選抜に選ばないことで自分という人間に変わって欲しかったのでは?と思うようになりました。だいぶ大人になってからですが。

ハンドボール

ーーどのようにして立ち直ったのでしょうか?

一週間ほど腐り切った後、最後の大会に向けて気持ちを切り替えました。主将が大怪我で出場できる状態ではなかったので、一つでも勝ち残って、出場できるまで引退したくないと。

あ、その後にもう一つ、ショックな思い出があったのでお話しします。

結局、主将は試合に出ることができずベスト8で敗北して私たちのハンドボール部生活は終わりました。引退した後、夏休みに恒例の合宿が開催されました。後輩たちの練習をサポートしようと、学校に向かっていたんですよ。そうしたら、街ナカで同級生に会ったので「今日合宿あるよね、夜行く?」って聞いたら、「今日じゃないよ、行かないよ」って言うんです。

あれ確か今日だったよな?と思って、夜、学校に行ったらさっき話してた同級生含め、全員そこにいました。なんだよおまえら来てんじゃんと思って、「おまえ、さっき無いっていったじゃん?てめー嘘ついたべ」と激詰めしたら、「お前と一緒にやりたくないから、嘘ついた」って言われたんです。

ーーえっ!?

そこで、「はっ!」と気が付きました。「俺のことが嫌いだからか?」と聞いたら、「そうだ」と返ってきました。
自分としては、数年間一緒にやってきた仲間に、そこまで嫌われているとは思ってなかったのでキツかったと思います。

ーーそれは辛いですね。

辛かったと思いますが、まー子供なので、ムカついたふりをして、そのあとは顔も合わせない。目も合わせない。廊下ですれ違ってもシカト。という日々になってしまいました。心の中では3年間、傲慢な態度、自己中な言動を繰り返してきた自分が悪かったと分かっていたのですが。

ーー結局仲直りしないままですか?

いえ、高3の卒業前、みんな免許を取りに行くタイミングがあるんです。そうすると、自動車学校でちょくちょく同級生とも顔を合わせるんですよね。そこで「申し訳なかった」と謝罪しました。自分が悪いと分かっていたので、誤ってすっきりしたかったのかもしれません。謝るならいいよ。ということになり、シカトの日々は終わりました。ゆるされてホッとしました。

ーー不幸中の幸いですね。進学はどうなったのでしょうか?

ハンドボールで進学することは諦めて、推薦入学で明治学院大学に進学しました。

この経験を通じて、独善的で自儘、粗暴で傲慢な生き方はよくない。変えていこうと決意しました。まー当たり前のことなのですが。どんだけ性格悪いんだって話ですよね(苦笑)

とはいえ、大学でもそんなに変われなかったんですが。。。

ーーということは、アイザワさんに変化があったのは就職してからでしょうか? 次回はそのあたりを聞いていきたいと思います!


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