ジャパンレザー × サステナブル 活用広がる魚類・水産種素材 #1 イーススキン(ウナギ革)
国連が掲げる持続可能な開発目標「SDGs」(Sustainable Development Goals)の認知・浸透とともに、「サステナブル」な取り組みがファッションビジネスで目立っています。
レザーでも、エコレザー、ビーガンレザーが注目されていますが、皮革産業は食肉の副産物である皮を革へと鞣し、生命の証を余すことなく使い切る ものづくりです。
食肉副産物ではない皮革、魚類・水産種も注目されています。そんなサステナブルなレザーを探る新シリーズをスタート。
皮革関連企業から、取り扱い素材を取材させていただき、その魅力をご紹介します。
イールスキン
2020年末、レザーファンに注目された、イールスキン(ウナギ革)。テレビ番組で、ユーミンこと松任谷由実さん着用のイールスキン・ジャケットが話題となりました。
ウナギというと、思い浮かぶのは、蒲焼きやどんぶり。日本の食文化に根づき、「土用の丑の日」など、夏らしいスタミナメニューとしてもお馴染みですが、イールスキンは食用ではない品種からつくられます。
ギリシャ神話では、「イールスキンを身につけると、健康運・金運・幸運に恵まれる」との言い伝えがあり、欧米ではポピュラーな皮革素材。日本でも評価などに用いる慣用句「うなぎのぼり」など、縁起がよい表現に用いられます。
不安な時代だからこそ、そんなラッキージンクスが、付加価値としてユーザーに寄り添ってくれそう。
素材は、しなやかで軽く丈夫。艶やかな色合いがエレガントです。
長細い個体の継接ぎにより、一枚の素材として仕上げているので、ストライプ(ボーダー)のような視覚効果もユニーク。
とても軽いのでウエアにぴったり。このほか財布、小物まで幅広く活用でききます。
(写真:片岡商店 公式サイトより)
「変わった革、個性を求めるお客さまにお応えできるよう、多彩なレザーを取りそろえました。
爬虫類ではパイソンのカラーバリエーションが多彩です(写真は「東京レザーフェア」開催時に会場内で撮影したものです)。
公式サイトに掲載していない革も豊富にご用意しているのですが、現在、常設展示品を抑えております。
ご来店の前に、ご要望をお聞かせいただき、在庫のご確認をお願いいたします。どうぞ、お気軽にお問い合わせください」(代表 片岡孝之さん)
片岡商店
皮革産業は、自然界の中にある。
だから正直な商売を。
株式会社片岡商店では、エキゾチックレザー全般から他社にない特殊革、多品種のレザーを提案。
牛革以外の皮革で個性を求めるブランド、クリエイターも増加。製品のオリジナル性へのニーズも高まり、豊富な在庫と多品種を展開する、片岡商店のラインナップに信頼が寄せられています。
感染対策、ソーシャルディスタンスの確保のため、来社ご希望の際は、アポイントをとってくださるようお願いいたします。
(初出:一般社団法人 日本皮革産業連合会 公式ブログ)