【18歳の成人式】頭を下げた”成人式”の2ヶ月後、新しい時代の”成人式”を実施します。
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何処の役所の何処の課に
何かしらの申請を出したわけでもなく
あっという間に僕たちは「成人」となった。
母からのLINE
「招待状が届いたよ。」
迎えた1月8日
僕は18年間の青春を過ごした地元、宮城県登米市で
旧成人式:"20歳の集い"に参加をした。
そして3月8日
数年後にコンパスを向ける東京、恵比寿ザ・ガーデンホールで
新成人式:”18歳の成人式”を開催する。
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【※1月31日23:00まで】
クラウドファンディングに挑戦をしています
僕が今所属をしている「一般社団法人ハッシャダイソーシャル」では18歳を祝い応援する、新しい時代の成人式である「CHOOSE YOUR LIFE FES '23 #18歳の成人式 」の実施にむけて、READYFORでのクラウドファンディングに挑戦をしています。
18歳限定
参加費無料
一部交通費補助あり
詳細は以下の募集ページよりご確認をいただけます。
目標金額は、10,000,000円。
1月29日(日)18:00の時点で6,664,000円のご支援をいただき、66%に到達をしました。
残り時間は52時間。
チーム全員が目標達成に向けて全力で動いています。
金額面のみでなく、支援者数1,000人も目標に置いているところです。
ぜひご支援・ご拡散をお願いいたします!!
いつのまにか僕たちは"成人”になった
着慣れないスーツを着て母が運転をする車に揺られる。
古い中古車のガラス越しでも
相変わらずこの街の景色は澄んでいた。
僕は今、名古屋に身を置いている。
生まれてから18年間の青春を過ごしたこの街に帰ってきたのは久しぶりだった。
なぜ久しくも帰る機会があったのか。
それは僕は今日”成人式”の日を迎えたからである。
・・・
厳密に言うと”成人式”ではない。
それは”20歳の集い”と名前を変えた。
2021年の法改正で、日本から”成人式”は姿を消した。成人年齢が18歳に引き下げとなったのである。
つまり僕たち2002年生まれの代は、19歳で成人になった。
何処の役所の何処の課に
何かしらの申請を届けたわけでもなく
いつの間にか僕たちは「成人」となった。
・・・
”20歳の集い”会場へ
僕の地元である宮城県登米市は本当にのどかな田舎町だった。
田んぼの地平線が引いてある。
前日に近くの大きな沼に行った際は、あまりにも空が広く感じた。
カメラを片手に会場へ入ると、沢山の友人が僕の名前を呼んでくれた。
そして同時に「今なにをしているの?」と気にかけてくれていた。
正直に僕は1年前に、”社会のレール”から大きく外れる方向に舵を切った。
高卒で就職した企業を辞め、”キャリア教育”という世界に足を踏み入れた。
同時に”フォトグラファー”や”事業開発”にも携わっている。
講演は何百人もの高校生の前でマイクを持って人生の話をする。
どこの会社にも属さない、いわいる”フリーランス”としてその他の事業も推進をしている。
聞こえはいいだろう。
だがその分生活の余裕は全く無くて、同級生との交流を一切断っていたことから、
「いつもインスタ見てるよ!!」「頑張っているの尊敬しているよ!」
という声に本当に驚いたのだった。
式後は別会場で中学校別の同窓会が行われた。
久しぶりに話をする先生方と、友人と、
顔も名前も覚えていない同級生と、
楽しく時間を共有した。
楽しく料理を囲んだ。
楽しく酒を呑んだ。
その楽しさはやがて明日への活力になった。
忘れられない時間を貰った。
だが、
もっと忘れられない出来事がその後に起こった。
成人の日に”謝罪”をして得た感覚
同窓会後は仲の良い友人と街の居酒屋や、ダーツバーをぶらり。
この街の居酒屋に入る日が来るなんて思いもしなかった。
3件目に、地元で2店舗しかないカラオケ屋さんに入った。
((そうだな…カラオケB店としよう))
他の中学校の同窓会も終わったらしく、
カラオケB店の前は知らない顔で溢れていた。
でも周りは僕を知っていた。(インスタと顔が一致した!!)とまぁかなり身バレをしていた笑笑
お店の前にいる割に30分ほど経ってから入店をした。
そんなこんなで数曲歌った。
良い感じに気持ちよく酔っていたはずだった。
やがて用を足したいと思い、トイレに入った
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するとトイレの個室が嘔吐物まみれに汚れていた。
ちょっと引いた。
あまり周りを見ないように目を細めながら僕は用済みのトイレを出た。
が、僕の頭の中をあるものが過ぎった。
それは、後輩の顔だった。
もしこのままこのお店で働く店員さんがこれを見たら、何が起こるだろうか??
間違いなくこれは、僕の同級生のものだろう。
もしかしたら来年成人式を迎える後輩たちがこの店に当日だけ入店禁止になる可能性があると思ったのだ。
僕が幸せ感じたこの日だけは、1ミリも不快を感じさせたくない。
ひとつ下に弟がいる僕にとっても、それだけは避けたかったのだ。
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僕は店員さんにこう言って頭を下げた。
「間違いなく僕の同級生の仕業です。すみません。」
「代わりに掃除するので掃除用具貸してください。」
すると店員さんはこう言って掃除を始めてくれた。
「大丈夫ですよ。お部屋に戻って楽しんでください。」
その流れで2人でトイレ掃除をしたのだった。
すると僕よりも年上の一般のお客さんがこう話しかけてくれた。
「こんな20歳がいるなんて驚いたよ。」
「あまり責任を取りすぎずに今日を楽しんでくれよ。」
まぁその他にも色々あったんだけど、
部屋に戻り友達と合流をして、また別の店で遊んだ。
見捨てれないのは”強さ”なのか”弱さ”なのか
AM03:30最後の一人と解散をした。
そこから家までの1時間半を歩いて帰った。
道中のお供は日本酒の紙パック。
それとひとつの葛藤だった。
それを見捨てれないのは
他人を思いやれる僕の”強さ”なのか
それとも
今この瞬間を楽しめない僕の”弱さ”なのか
この悩みは今でも解決などしていない。
正しい答えは見つかっていない。
ただこの感情は人に見せたい、承認欲求ではないことだけは確かだった。
”三浦宗一郎”が思い浮かんだよ
僕はその後に、
宗ちゃんが思い浮かんだよ。
去年の秋の段階で、じぶんの親よりも早く
「そういや、たいむ、来年で成人式やんな」と僕に言ってきた、
今、ハッシャダイソーシャルの代表として、
#18歳の成人式の主催者として、
力を振り絞っている、
”三浦宗一郎”が思い浮かんだよ。
彼がなぜこんなにもこのような新しい時代の成人式をつくりたい気持ちは、
はじめは正直分からなかった。
別に今も同じ解像度で見れているとは到底思えないけど、
それでも、少なくとも、
じぶんの後輩のみんなに、
じぶんがこれまで出会えた高校生に、
じぶんはまだ出会っていないキミに、
じぶんは"あなたを必要としている”ということを伝えたい。
この社会は年上が「大人」という都合の良いレッテルを、
いち早く若者に貼ろうとしている気がする。
そんな臭いが僕はするけど。
この日だけは、18歳、新成人のキミが主役の日にしたい。
これからの人生を生き抜く”御守り”を渡すこと、それが本当に実現できる可能性を僕は感じた。
ゲスト出演に「SUPER BEAVER」や「MOROHA」といったアーティスト、「水野敬也」さんといった著名人が決まったときに、嬉しそうに僕に報告をしてきた。その笑顔のより深いところを感じた。
ハッシャダイソーシャル立ち上げからこれまでも沢山の人に頭を下げてきたと思うけど、それでもまだ「ご支援をお願いします」と頭を下げれる理由を僕は感じた。
だから僕は、
だから僕も、
頭を下げるよ。
全力でお願いに回るよ。
”ご支援の程よろしくお願いいたします”
形はどうであれ、今こうして皆さんと出会えていること、本当に僕は幸せ者だなと感じております。
これまで沢山の物をいただいてきました。
何にも変えられないものを皆さんにいただきました。
18歳で経験をしたひとつひとつの出来事が、
今の幸せ者の僕のかけがえのない部品だと実感しています。
それでもさらに僕は欲しがります。
僕は皆さんに出会った僕なりの形の御守りを18歳の若者に渡したい。
そう思っています。
ご支援のほどよろしくお願い致します。
"さいご"に
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実家でゆっくりせず、
名古屋に帰った。
20歳。
その手前で力尽きた君のことを、
高校生の前で話したよ。
"天国にも成人式はあるのかい?"
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伊邉 夢