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夢追い人は「あぁ、情けねえ」を繰り返して【勝手にリレーエッセイ 2023冬 #3】

<まえがき>
私たちのチームのリレーエッセイを少し振り返りたい。

まずはヤスさん!

私の夢は人が運んできてくれる。
(中略)
人と関わると夢がうまれるんだ。
夢で逢いましょう【勝手にリレーエッセイ2023冬#1】

ヤスさんのエッセイを読んで、
自分の夢を振り返ってみると、
100%他の人様から頂いたご提案でした。(笑)

そして、morii otoさん!

Dream is just a measure.
私にとって夢は、ただ幸せでいる為に選ぶものである。
Dream is just a measure. 【勝手にリレーエッセイ 2023冬 #2】

morii otoさん、
夢は「手段」、「限界」、「物差し」。
ご自身の2つの夢を追った経験から行き着いた答え。
私はこの深さまで夢を理解できてはいなかった、、、。



そんな私が今日書くのは、
「夢を追う最中のメンタル」の話である。


本編


「夢を目指しているやつ」というのは、
正直イタイやつである。

何がイタイかって、
身の丈に合わないことを
言っているからだ。

「歌手でメジャーデビューする」とか
「宇宙旅行士になる」とか
「総理大臣になる」とかである。

私の場合は、多くの方ご存知の通り
「北海道の公立高校から東大に入る」
という夢である。


なぜそれがだと気づいたかというと、
高校入学してすぐの模試で、
私の学力だとそもそも
北海道大学にも引っかからない事が
わかったからである。

無論東大はE判定である。
ここで人生初の「あぁ、情けねえ。」が出た。


E判定っていうのは、
合格率20%以下である。

E判定なのに受けようとするやつは
イタイやつである。
身の程がわかっていない。

まあそれでもがむしゃらに勉強すると、
北大とかはA判定とかB判定がでるようになる。

それでも東大はずっとE判定である。

みんなが満足する成績をとっても、
僕は一人だけ「あぁ、情けねぇ」と思っていた。



結局東大はほぼE判定のまま現役で受けて、
落っこちてしまった。あぁ、情けねえ。


予備校にいる1年間も、
あぁ、情けねえ。の連続である。


模試で隣に座っていた
東大医学部(理三)を受ける後輩は、
僕が2問しか解けなかった数学を
30分残して6問全部解き終わった。
あぁ、情けねえ。

予備校のチューターに
おもうように成績が
伸びてないですねと言われる。
あぁ、情けねえ。

現役で合格した友達は、
ディズニーランドを満喫しているようだ。
あぁ、情けねえ。

もう一回大学に落ちる夢を見る。
あぁ、情けねえ。


あぁ、情けねえ。



でも、なんで諦めなかったんだろう。




よくわからないが、


多分、「あぁ、情けねえ。
慣れてきたのである。


高校生の時は模試の成績を開くのが嫌で
1ヶ月ぐらい本棚にしまっていたけど、

浪人生になると、毎週のように模試があるので、
情けない結果も、だんだん気にならなくなる。
そもそも自分への期待値が低くなってるのだ。

だからたまにうまくいっても、
あぁ、まぐれだな。と思って喜ばなくなる。
まぐれだから、勉強しようとなる。




そうすると、無敵になっちゃったのだ。

悲しんでも、喜んでも、
前に進むしかない。
そのために勉強しよう。

という迷いのない状態、
悟っちゃったのだ。

朝の9時に予備校に行き、
夜の9時まで予備校にいるという
ブラック企業のそれを地で行く生活、
なんと土日休まず、毎日行っていた。

もうそれは、修行僧と同じ生活である。



何が言いたいかというと、
夢を目指す過程で、
私たちは「情けなさへの慣れ」を
身につけていくのではということだ。

そしてこれが大人になるということの
第一歩でもある気がする。




また僕は新しい
あぁ、情けねえ。
のループに挑戦している。


自分が一人株主で立ち上げた個人商店には、

立派なオフィスもなければ、
誇るべき事例もなければ、
企業との人脈もないのである。

また、「あぁ、情けねえ。
の日々である。

たまにいいことがあれば、
あぁ、まぐれだな。」である。

きっとそれで良いんだと思う。
どうせ一歩一歩進むしかないんだから。


最後に、子どもの頃から大好きな
寅さんの歌詞の一番を載せさせてください。

俺がいたんじゃ お嫁にゃ行けぬ
わかっちゃいるんだ 妹よ
いつかおまえのよろこぶような
偉い兄貴になりたくて
奮闘努力の甲斐も無く
今日も涙の今日も涙の日が落ちる
日が落ちる
「男はつらいよ」主題歌より

ありがとうございました。



次の方は、なんと主催者のイトーダーキさん!

noteの大先輩であり、
私の地元札幌の兄貴分でもある。


そしてダーキさん、
あらためて冬のリレーエッセイの
ナイスエグゼキューション、
ありがとうございました!

ぜひぜひ春もご参加させてください。
また続きも楽しんでいきます〜!


私とダーキさんが初めてあった時の記事はこちらから。