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リファラルこわい

まとめ

・リファラル採用への熱量は思ってるより差が明らかに出てくる
・リファラル採用を後から促進しましょう、は果たしてうまく回るのか(回らないと思う)

リファラルこわい

リファラル採用は怖い。絶対に敵に回したくない企業が何社かあります。

最近幸いにもお誘い頂く機会が増えて思った事なんですが...

給与などの必要条件を満たした上で、ビジョンでグイグイ目線上げている経営者、その理念を理解した上で行動している採用担当者が時々いて、十分条件が充実している企業が増えてきたという実感があります。

大きな企業でリファラル採用しようとしても、「人手が足らないので来て欲しい」という色合いが強すぎると魅力的に響かないと思っています。

一方で、ベンチャーでも資金調達を済ませてビジョンや採用候補への理解に熱心な人がリクルーティングしていると、正直働いてみたいなと思う気持ちも湧くし、同時に採用広報とかをちゃんとやりましょうって社内でちょくちょく言ってる身としては、相手として超怖いです

しかもそういうとこって会社いったりするとすげーちゃんと挨拶する人ばっかなんだもん...まじできすぎてて怖いよ...

リファラルのポテンシャルには気づけない

熱量があって、有名な人がポツポツ参加してる企業でも、意外と中規模以上に企業はアンテナを張れてなかったりします。

そこが超怖いところで、採用市場というのは業種ではなく職種を基軸とした戦いになる(= 場合によっては競合がグンと増える)というのに、競合優位性の分析が後回しにされたりしてしまいます

劇場版パトレイバーで僕が大好きなセリフ(それも引用ですが)に、「戦線から遠退くと楽観主義が現実に取って代る。そして最高意志決定の場では、現実なるものはしばしば存在しない。戦争に負けている時は特にそうだ」というものがありますが、採用に関しては競合分析が定量的にできず、おろそかになりがちなため、まさにこの状態に陥ることと思います。

うまくいくリファラル、いかないリファラル

得てして「リファラルに力を入れていこう!」と意気込んだ段階では、すでにXX社やYY社に人が吸収され、人が人を呼ぶブラックホール現象が発生していたりします

この段階では、既にリファラル力の強い競合企業は、新しく入社した人が「絶対うちは安心で楽しいからもっと友達を呼ぼう!」となっていて、"正のループ"に入っていたりします。

この段階に入ると、必要条件を満たしていない段階なのに人が足りないからという理由で、とにかくリファラルのサイクルを回そうとする企業が勝てる要因というのはなんでしょう。

給与などでインセンティブを満たして、ビジョンや人間関係、カルチャーなどのコアバリューでの勝負を避ける他ないのかな、と思います。でも、個人的にはこういうインセンティブの満たし方で正のループに入った企業をみたことがありません例外的なのは、意思決定機関が独立した少人数の新規事業チームでのリクルーティングくらいです。

魅力的な企業

最近は、以前ほど「この企業だけが有名な人雇ってるよね〜ずるい〜」みたいな話も効かなくなりました。その代わり、観測範囲ではぽつぽつと驚異的なくらい魅力がある企業が増えて来ています

毎度誘っていただくたびに、「ああ、人を真剣に仲間にするには、どこまでの熱量が必要なんだろう。すごいなあ。僕も頑張ろう」と思いつつも、リファラル採用というのはどこまでもジャイアントキリングが可能な、怖いものだと思うのです。

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