コロナ禍での動物病院受診PDCA
長いのでまとめると
こんな情勢なんだし、動物病院に行くなら病院側でなく患者側もやり方を変えた方がいい。そこで、自前でNotionで問診票作って渡したりした。
コロナ禍で変わる動物病院
家族として一緒に暮らすインコが、とても可愛いのですが、胃が弱く消化が滞りやすい体質なため、動物病院にしばしば通っています。それこそ、少し前まで週に2、3日くらいの頻度で通っていて、食事が喉を通るようにどうすればいいかと頭を巡らせ夜も眠れず、という状況が続いていました。数日前から容態が落ち着き、やや安心できる状態になったため、これを書くことにしました。
最寄りの動物病院、というか小鳥専門の病院には、非常に親切かつ忍耐強いお医者様が多くて助かっています。飼育本なども出しているところで、投薬だけでなく食事改善なども重視しながら診察してくれます。
その病院の素晴らしい点は、このコロナ禍において大抵の企業よりも柔軟かつ迅速に診察形式を変えているところです。覚えている限りを列挙すると、
・従業員のマスク着用、アルコール類の設置
・診察人数の制限
・患者飼い主は待合室を利用せず、鳥だけ院内に入れた後、順番が来るまで外で待機、後ほど電話で呼び出し
・診察後の除菌の徹底
・患者飼い主を院内に入れるのを止め、鳥だけ預かってZoom経由で病院玄関から通話
・会計時の現金利用非推奨化
・電話呼び出しの代わりにコードレスチャイムの配布
・薬、療養食品の配達開始
・診察人数制限に合わせたインターネット予約の一時受付停止
これら全てを段階的、かつ2、3日程度おきに新しい施策を行っていて、本当にその改善スピードが尋常ではないのです。たった数日で、連続的に有効打のみを出し続ける姿に感動してマジで涙がでました。
飼い主側の課題と打ち手
これだけの改善をしてくれる病院に、完全に任せきりというのはおかしい話です。患者飼い主もこれに合わせて何か動きを変えるべきだと考えました。
具体的にこの状況下で感じた課題の最たるものは、「限られた診察時間内かつ非接触での具体的な情報伝達」です。
さすがに後が詰まっているのに長々と病状を説明したり、Zoom越しに画像などを見せて説明するのはやらない方が良かったり、難しいですよね。
ですが、命がかかっているのとこちら側が知っている情報をできる限り伝えたいのは変わらないので、どうしたら良いかと考えました。
そこで、具体的には以下の2つの行動を実施したところ、お医者様側にもスムーズに情報伝達ができました。
1. Notionに問診票を作成
初診の時にざっくりとした問診票は記入したのですが、全てテキストの基本項目のみで、初診時だけ記入し、その後は口頭伝達と病院側のカルテに頼るというのがこれまででした。そこで、より詳細かつ絵的に説明することにして、次のような項目をまとめました。
・現在の病状で気になる点
・例)給餌の方向性、吐き気の要因
・病状についてのまとめ
・例)吐き気なら頻度、吐瀉物の量、形状、食事や天候パターン別の傾向
・食事、運動についてのまとめ
・例)頻度、回数、量、温度、飲食物の内訳、食欲、用意してから与えるまでの流れ
・改善に向けた仮説
・例)1度の食事量を抑えるべきか。1日あたりの食事頻度を抑えるべきか。食事の内訳を変えるべきか。特定の薬品の投薬量を変えるべきか。
・他事前情報
・例)糞便の睡眠時間、以前との傾向の違い、病状悪化のトリガーとなりそうなもの、前回受診時からの変化、懸念しなくて良さそうな点
・経過観測
・受診後定期的に食事や病状に関してのメモを残す
また、お医者様方もお忙しい中で長々と読むのは辛いはずなのと、患者側が思っているよりも症状が軽い/重いことはあるはずなので、全てに画像・動画を適度に埋め込みつつまとめることにしました。
特に糞便や吐瀉物、場合によっては傷や血液の情報などもあると思いますが、そういうものは口頭で説明するのが難しいはずなので、画像・動画のフォーマットがあると情報伝達ミスが少なくなると感じました。
ちなみになぜNotionかというと、良くも悪くも多様なフォーマットのコンテンツを埋め込めるので便利だからです。
2. QRコードでリンクを渡す
インターネット予約が打ち切られているので、URLなどを連絡する手段はなかったため、予め上記Notionのページをプライベートで公開しつつ、そのリンクを元にQRコードを生成しておきました。
それを診察前や次回受診に備えて事前に提示しておき、リアルタイムに情報を付け足しながら相手側に情報を伝えておきます。
診察当日はそのリンクをもとに、QRコードを渡した時点以降の追加情報も込みでコミュニケーションができるため、良かったです。
まとめと今後の改善方向性
まとめると、
「自前で問診票まとめて動画・画像付きで見せつつ、非接触で渡せるようにしたよ」
という話ですね。
あと、経過観測をして細かくPDCA回すと時間かかってしまいそうなので、項目を決めてGoogle Form経由でスプレッドシートに時系列順に状態を記録することにしました。記入には1分かからない程度なのと、診察以前に患者飼い主側で発見できる事実などもあるので、おすすめです。
もちろん、情報量が多くなりすぎると無駄にお医者様に時間を費やさせてしまうことになるので、バランスは必要ですが、なんでもおんぶに抱っこというわけにはいかないのと、本当に感謝してるなら具体的な行動変容でもって示すべきだと思い、このような取り組みを行いました。
同じように不安に思うような方がいて、もしそういう方のお役に立てれば幸いです。