愛するということ

「愛する」という言葉。日本人にとっては、思っていても口にはしづらい言葉の一つです。「LOVE」は「慈しみ」(いつくしみ)という方がしっくりくるかもしれません。介護保険サービスの事業所の中には事業所名の中に愛の文字が入っていたり、理念の中に愛が謳われている事業所があります。

「愛すること」は思いやる、気にかける、心配するなどが具体的な態度です。相手が何をして欲しいか、何で悩んでいるかなどを想像することが大切です。して欲しくないことをするのは愛ではないと言えるでしょう。自分がしたいことをして、愛したと思っているのは間違いの多い愛の形です。

愛には大きく分けて2つあり、一つは渇愛でもう一つは慈悲。渇愛は承認欲求や出世欲、物欲などの煩悩の一つです。恋愛も渇愛に含まれるでしょう。一方で慈悲はあげっぱなし、無償の愛、見返りを求めない愛と言えます。

「人は幸せになるために生きている」
あなたがいるだけでホッとするわ。また会いたいねって思われるだけで、実は十分に人のために役立っている。存在価値を感じられるのだ。デイサービスなどの介護保険施設で利用者さん同士がお互いを労い合う。これは一つの愛だと思う。

7つの布施
眼施(がんせ):優しい目で接すること。和顔施(わがんせ):笑顔で接すること。愛語施(あいごせ):優しく思いやりのある言葉を使うこと。身施(しんせ):人の嫌がることでも気持ちよく実行すること。心慮施(しんりょせ):共感し喜んであげること。壮座施(そうざせ);譲ってあげること。房舎施(ぼうしゃせ):思いやりの心をもって助けてあげること。

ぜーんぶ、愛。ただで出来る。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?