技術が開発に着手するまでの流れ
既存品の改良だろうと、全くの新規技術を取り入れた廃発だろうと、そこに至るまでの流れが無いと、全てが無駄になる可能性がある。
B to Bで対策部品を作っている化学メーカーだと顧客の声から製品開発に着手することが多いと思う。
ただここで勘違いしてはいけないのは、顧客の声がきっかけだからと言って必ずしも広く長く売れる製品にはならないということだ。
勿論多くの人はそんなことは分かっていて、その為にマーケティング部門があったりする訳だが、イマイチうまく回っていないのも事実だと思う。
売上に焦った営業や、取り敢えず担当顧客に良い顔したい営業が、本当に売れるのか分からないまま押し切ってしまうパターンも存在している。
そこで、やはり所謂マーケティング部門が、やるべきテーマなのかどうかを調査する必要がある!
それは、
①きっかけとなった顧客と同市場での可能性
②①以外の市場での可能性
①はきっかけとなった顧客以外の顧客(同市場)調査になる訳だが、その市場のランキング上位を調べて(ネットでも充分)、コネがあるなら直接聞いてしまうのが早いと思われる。
コネが無い場合は、まさにフロントエンドの腕の見せ所だが、独自のルートを活用したり、コネがある代理店や商社を活用したりして、環境を構築していく!
更に言えば、企業ランキングをもう一段階深掘りして、性能別アプリケーションやロケーションで点数付けして、独自のランキングにしてしまうのも有りだと思う。
どこから攻め込んでいくべきか、決定するのもマーケティングの重要な仕事だと思う。
②は全く検討が付いていない状態で、市場を広げていかなければならない。
別件でMTした顧客に、ついでに聞いてしまう戦法も良いとは思うが、知財から情報を得るやり方も有効活用出来る可能性があると思う。
殆どのパターンが、後発開発だと思うので、競合情報は沢山出ていると思うし、顧客特許にも同じ事が言えると思う。
注意しなければならないのは、公開されるまでにタイムラグがあることなので、知財部門とやり方をしっかり考える必要はある。
いずれにせよ、顧客とのMTの場がリモート主体になってきた今、顧客から情報を得るやり方だけではどんどん競合に引き離される時代なので、大元を見直す検討をした方が良いと思う。