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結草
結草 春秋左氏傳
春秋時代、晉の魏顆が、秦との戦いに出陣した。
敵将が思いがけないところで結ばれていた草に足をとられ倒れたところ、これを打ち取り、軍功となった。
その夜、魏顆は夢の中で一人の老人と出会った。
老人は魏顆に礼を述べ、今回草を結んでいたのは自分であったのを話した。
魏顆は老人にそのような助けを受ける理由がわからず尋ねた。
老人は自分が魏顆の父である魏武子の妾の父親だと名乗った。
魏武子は父が亡くなる前に、殉死させよといった。しかし、元気な時は他の家に嫁がせよと話していたので、亡くなる前の言葉は信頼できないと、妾を他家に嫁がせた。
これはその恩義のためだというのが分かった。