悪いキツネ
前まで神仏も妖怪も幽霊も人間の鏡像みたいにイメージしてたんですが、最近はなにかは確かにあったりいたりするんだろうな。という方にシフトしつつあって。いうても、証拠を出せるわけでもないし。
うち親が基本いい人だったので、よく知らない人と仲良くなっては、新興宗教に誘われて入信する。そしてやめるみたいな連続だったんです。
ただ、ふたりとも、ガチで信じているわけじゃなくて。父親は田舎から出てきて入り婿みたいなもので、職場も祖父の世話で入ってたので、居場所作りみたいなもので
母は祖父母がなくなってから、はまり始めたので、何かに頼りたいと思って始めたのかなと思うのです。まあ、節分祭とかイベントいくだけで、教え的には続かないですけど。
そして僕は放置された弟の面倒を見ると。そんな状況で神様とかなかなか信じられないじゃないですか。ただ、結局ふたりともあれこれしたのに最後は普通のお墓に入ってるのが、なんとなくおもしろいなって。
両親は仲が悪いというかまあ実質自分が小学生くらいから別居しては同居みたいなの繰り返していて。最後は一緒に住んだといいたいんですが、そういうこともなくて。
そういう父親の状況を見て、父方の祖母がおもしろいことをいっていて。何度かうちに来たことあるんですが、あまり敷地に入りたがらないんですね。狐がいるからっていう話をして。
もともと母方の家はお店をしていて。それで、お稲荷様が庭にあるんですね。その狐が息子、自分の父親を嫌っていて家に寄り付かないから、別居するとかいうのです。自分は迷信とか打破するように育てられていて。(年長のいとこがひのえうまのおんななので)
お稲荷さまは関係ないだろう。お稲荷様は!
と中学生当時思っていたわけです。ところがですね。大人になって気づいたことがあるんですよ。祖父母がああ狐に対してネガティブイメージだったかという
山梨の田舎のあたりって、つきものの狐概念があったんじゃないかと。母親とか、母方の女性って割合、心霊話が多くて、父親から祖母聞いてたら、そういう家に婿にだしてしまったのではないか? と思っていたのではと
ちなみに田舎は、アンチ狐ともいえるオオカミのお宮とかけっこう近くにあったりして。そういうところで、父方の祖母は、結論付けたのかなと、最近になって思ったのです。