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亡霊の授乳

 亡霊の授乳 土佐風俗と伝説
 七月あまりの子を残し、早世した妻があった。夫はまずしかったので、乳母を雇うことができず、もらい乳を求めては日を送った。

しかし、夜泣きの時は頼むこともできず困り果てていた。しかし、昼間の疲れもあり、いつの間にか眠っていた。起きると子供は満足そうな様子で眠っていた。

 ある時、男は隣人に声をかけられた。
 夜泣きが聞こえ、夜泣きが聞こえて心配になって外に出たら、白衣の女が現れて家に入っていったと。

 きっと亡妻が子を思い来てくれたのだと、男は感謝した。

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