牛石
牛石 福井の伝説
沓見の西ノ宮の境内に牛石という石がある。
昔、沓見に真柄十郎左衛門という狐を使う人がいた。
彼の妻がある時、袋に小石を入れて西ノ宮に参り、それを境内に置いた。ところがその石は段々と大きくなり現在は牛ほどの大きさになって牛石と言われている。
この牛石には鶏がつついたと言われている小穴が所々に開いている。子供が病気した時に親が豆や菓子をその穴に入れて、回復を祈るとご利益があると言われている。しかし子供が親のために願うことは一向効がないとされた。
又元旦にはこの牛石の裏で鶏がなくともいわれている。
沓見誌によると、真柄十郎左衛門の孫の某及び母の潜居した屋敷の上にあったといい、真柄家の守護神だったという。
子思う親の願いをかなえてくださる神社として崇敬する人が多い。
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