猫の邪霊
猫の邪霊 心霊研究
心霊について話している時に、一人の青年が座敷中を跳ね回り、獣のごとくだった。
早速、憑き物であろうと霊媒が話しかけると、語り始めた。
生前は猫であったという。
魚をいつもある家からとっていた。ある時のこと出刃包丁を投げつけられ背中に刺さり死んだ。
それから包丁を投げつけた家に憑いた。
家の人々の骨を曲げ、背中の病を患わせたという。確か青年は背中こそ病んではいなかったが、猫を思わす片目をしていた。
青年をもとに戻し、猫の霊に聞いたことを尋ねると知らなかった。
そこでまとめたものを青年の実家に照合すると確かにそうしたことがあったのが分かった。そこで猫を供養することとなった。
しかし、猫はもうすでに去っていた。これは話した時に、もう供養を受けられると感知していたと思われた。
神仏の感応は早く、心中で願った時にはすでに、その功徳は始まっているというが、これも同じ事であろうか。
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