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女取湧水

女取湧水 長沢の昔話
 南麓高原湧水群の一つ。古くから灌漑用水として利用され、現在も長坂町の水道水の相当部分を賄っている。

 「女取」という名称の由来として、2つある。
 青年・八造が、誠実の証として身分違いの恋人に巾着を渡そうとしたところ、道中で溺死。
 それを知った青年の母・おかよは、息子の恋人を恨み、息子が死んだ川に身を投げ、若い娘を取り殺す蛇となった。

 小夜という少女が水に落とした巾着を拾おうとしてところ、竜神によって水の中へ引き込まれた。いずれも、「女を取る川」であることから、女取と名付けられたという。

 竜神ではなく、蛇となった母が巾着持った娘を狙っている気がする。

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