古着を巡る思考
やあ、ここまで読みにきてくれてありがとう。
ここは古着に関してのお話の最後の一幕だよ。
これまでは実践というか、実際にいってほしい店や、知っておいた方がいいポイントについての話だった。
でも、ここは違う。
実際に僕が古着を買うまでの思惑、嗜好、そういったものの話だ。
だから、ここまでの文章を読んで、おやどうも違うようだと考えたら、ページを閉じてくれ。
できれば、ほかのところもみていってほしいけどそれは贅沢というものだろう。
僕は古着がほしくなって古着センターに出かけた。
そう軽くいうけど隣の市内にあるので、ママチャリで10キロくらい走るので到着する頃には割合に疲れている。
それだけ走ったのだから、いいものを手に入れたい。いや、とにかく何か買っていこうと目をぎらぎらさせている。
そうハンターなのだ。
8月というと、まだ暑い。
でも服の世界は一つシーズンが速まるから、ここでの売れ線は秋口に着るような服といったところだ。
古着センターはプロが車で買い付けにくるような店だから、8月の終わりとなればその時期のものは荒らされている。
もちろんそのあたりは分かっているから秋から冬にかけて着れる服があればいいなというくらいの狙いだ。
と、思って探し始める。
おや、このカナダの海軍のミリタリーコートかっこいい。しかしサイズが残念。
このL.L.Beanのコート、自分が持っているより新素材だな。おや高い。
と微妙に条件がない中でワークシャツのコーナーに行き着いた。
日本だとファッションとして着られている事が多いメーカーもアメリカでは本当に作業着として愛されているから、結構ブランドと思われるものもある。
自分はどちらかというとロゴのかっこよさなどで買ってしまう事が多い。
でも、今回いつもよりラングラーが多く、値段も1500円ほどの手頃さだったのでこのあたりから選ぶことにした。
数枚の候補のうち選んだのはこれだった。
ポイントは
・ラングラーだけどよくわからない仕様
・スナップボタンがしっかりしている
・生地がしっかりしている
・全く聞き覚えなのない会社
このあたりは前に古着を選ぶポイントで話した通りといえる。
https://twitter.com/tikutaku/status/1836165572616499362
そうしたことがあって選んだシャツはこれだ。状態がよくてステッチとか手がこんでる。
まず、このメーカー、ブランドから調べる。
特徴的なオレンジのラベルはラングラー内のブランドだろうか。 調べてみるとWranglerのFR(Flame-Resistant)シリーズというものだった。 このシリーズは火災による短時間の熱から労働者を保護するための難燃性衣類に関する規格、NFPA(The National Fire Protection Association)米国防火協会の認証を得ていて、内側にラベルが付属するという。
確認すると確かにある。
会社のロゴを調べる。
実はワークシャツを着るときこれ重要で。
一回、ワークシャツ着て歩いていたら、その会社の事務所が近くにあるみたいでお客様に声をかけられた事があるので。しかし、今回は心配ないようだった。
調べてみるとExtraction Oil & Gasは、アメリカのコロラド州デンバーに本社を置く石油・ガス会社。この会社は、主にデンバー・ジュールズバーグ(DJ)盆地での石油と天然ガスの探査と生産に特化していた。
2021年、Extraction Oil & GasはBonanza Creek Energyと合併し、新しい会社「Civitas Resources」として再編された。
その時に処分された服がコロラド州から流れてきた服が手の中にあると思うとどこか不思議な話である。
こんなことを考えつつ選んだ古着は着るのが楽しみになると思うのだが。