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見鬼 取替児を見る

見鬼取替児を見る 幽冥録
 晋の時代、ある金持ちの家に見鬼の老僕がいた。(見鬼:霊を見る人のことである)
 仕えている家では、先祖の霊が訪れても、門に入ることもなく、立ち去ってしまう。しかし、先祖を祀る廟の前には見ず知らずの霊が供え物を食べていくのを見ました。

 老僕が主人にそのことを話したが、自分の家の祭祀はしっかりしていると信じなかったが、見鬼人(道士や沙門など、見鬼を行う人のこと)に任せて見てもらうことになった。

 同じ結果であった。
 すると金持ちの妻が泣き出した。
 理由を問うと男子を望まれていたが、娘が生まれてしまい、同じ日に産まれた子供と取り換えたと話した。
 金持ちは娘を呼び戻し、息子をその家に返した。

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