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夜のバスに揺られて——あの頃の私へ
Ⅰ
蛍光灯の光が
窓の向こうの闇を切り取る
沈んだ夕方に乗り込んだ
行き先のない旅
死んだ魚の目をした私が
ガラスに滲んで揺れる
次の停留所で降りるのか
それとも、どこまでも運ばれるのか
外の景色は流れていくのに
心はどこにも向かえずにいる
Ⅱ
蛍光灯の光に
浮かび上がる無言の乗客たち
開くドア
冷たい風が足元を撫でる
一瞬、身震いする
誰かが去り、誰かが乗る
でも、私はここにいる
バスは走る
夜の闇を切り裂いて
足元から、じんわりと温もりが広がる
それは、疲れた体をほどくような優しさ
街の灯りが滲んで、やわらかくなる
あの角を曲がれば
家が見える
そう思った瞬間
「おかえり」
ふと、聞こえた気がした
「詩とメルヘン」by青葉 シリーズ第六作
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1980年代によく読んでいた「詩とメルヘン」へのオマージュとして作ってみました。
当時、詩と絵をコラボするのが斬新で大好きだったあの雑誌を
編集者及び絵コンテ 青葉でお送りします。
(解説)
就職も決まらず、バイトも落ち、とっぷりくれた夕方にバスに乗っていたあの頃の自分を思い出してみました。
バスの中でいろんな事を考えていたことを昨日のように覚えています。
先が見えない不安な気持ちを思い出しながら、
行き先を求めてどこかに出口を求めていたのかもしれません。
プロクリエイト 加工の流れ
光の調整(窓や街灯の輝きを強調)
• 「Airbrushing」カテゴリのブラシ(エアブラシ系)
• ソフトエアブラシ(滑らかな光の広がりを表現)
• ハードエアブラシ(少しはっきりした光のアクセント)
霧や雨の演出
• 「Spraypaints」カテゴリ(スプレー系)
• 霧を表現するなら ソフトスプレー
• 雨粒や細かい霧は スプラッター系 がいい
質感を追加(アナログ感を強める)
• 「Charcoals」や「Textures」カテゴリ
• ソフトパステル(霧っぽい淡い表現)
• オイルパステル(手描き感をプラス)
詩の文字を手書き
• 「Sketching」カテゴリの「6B鉛筆」
• 手書きの詩を加えたい場合、ナチュラルな質感が出る
当時、この曲を聴きながら眠りについていました。週末だけこのバージョンだったと思う。