ともかく、今日だけは生き延びろ、明日出来ることは今日するな。
ともかく、今日だけは生き延びろ。明日できることは今日するな。
ある日、私のメールボックスに一通のメールが届いた。詳細は控えるが、内容は「引きこもりに関することで、あなたのブログとnoteを見たので取材したい」というものだった。
「え、何これ?」と思い、最初は迷惑メールだと思ったが、ちゃんとした社名が記載されていたので、一応丁寧にお断りの返信をした。目立つことは嫌だし、メディアに出るのはちょっと……。
でも、「引きこもり」というテーマが世間で話題になり、問題として提起されること自体は、どこか嬉しく感じた。
こうした問題提起を通じて、「引きこもり」が可視化されることで、「いじめ」や「パワハラ」を少しでも減らせたら万々歳だ。さらに、「引きこもり」になった人たちが、自由で伸びやかに社会の中で暮らしていけるようになればいいと思う。
「引きこもり」について考えることや書くことは、もしかすると私の人生の原点なのかもしれない。このテーマを深掘りしていくことが、私のこれからの使命だと思っている。そして、いじめや困難を抱える人が一人でも救われたらいいなと願いながら書き続けていこうと思う。
「今日できることは今日終わらせろ」と言った昭和の先生
私の高校の英語の先生はこう言った。
「今日できることは今日で終わらせろ。明日に回すやつはクズだ」と。
昭和の先生って、こういう感じの人が多かったように思う。結局、「効率よく生きろ」ということなのだろう。でも、効率よく生きたことで、日本の社会は本当に豊かになったのだろうか?
余白のない人生が、自分の時間を奪っていく。英語の吉井(仮名)、お前ふざけんなよ。
いじめられっ子サバイバーの記憶
今日は今年最初の出社日だという人が多そうだ。子どもたちも、今週から新学期が始まるだろう。
私は小学校・中学校でひどいいじめに遭い、社会人になってからはブラックバイトやブラックパートを経験してきた。その経験から、いじめられっ子たちにとって初登校や出社日がどれほどしんどいかが痛いほどわかる。
いじめられっ子サバイバーとして生きてきた。暴力、暴言、集団無視……毎日がしんどかった。
上履きが冷たい水の入ったバケツに入れられていた新学期のあの日。とりあえず、生きているだけで精一杯だった。
ありがとう、過去の自分。今はあたたかい部屋でぬくぬく生きているよ。生きていてくれて本当にありがとう。過去の自分にそう言い聞かせたい。
夢に出てきたミニチュアハウス
夏休み明け、父と作った工作を学校に持っていった。一生懸命作った自宅のミニチュアハウス。内部に豆電球を仕込んで、きれいな明かりがつくようにした。先生も「最優秀賞だ」と褒めてくれて、有頂天になっていた。
でも、ふと目を離した隙に、男子たちがそれをサッカーボールのように蹴り回していた。
「やめて、やめて、お願い」と懇願したけれど、セロハンで作った窓は破られ、豆電球が飛び出し、1人の男子がそれを引きちぎった。
先生は放課後に注意したが、「ほんのいたずら」と片づけられた。形だけの「ごめんな」で一件落着。
壊れたハウスを持ち帰り、父に申し訳なくて、雑木林に捨てた。
50歳になるまで、ときどき夢に見る。スローモーションのように壊れていくミニチュアハウスが夢に出てきて、うなされることがある。
ブラックバイトと逃げた自分
時給850円のブラックバイト(10年前の話)。
歯科助手のバイトだったが、資格者しかできない仕事をやらされ、低賃金でこき使われた。早口でまくし立てられて完璧にできないと「仕事ができない人」扱い。マニュアルもないのに、1週間で覚えろなんて無理だ。
その後、夜眠れなくなり、このままではやばいと思って逃げ出した。大事になる前に逃げた自分、グッジョブ!これが「引きこもり」で生きていくと決めた、私の黒歴史だ。
生きるだけで満点!
今日は会社や学校に行っただけで、もう満点!
自分を褒めてほしい。あなたはもう十分頑張った。熱いお湯に浸かって、頭を空っぽにしよう。
「今日できることは明日に回しても全然大丈夫」。ノープロブレムだ!
ホワイト革命は、「ブラック軍団」を駆逐する、少子化によって
この記事はちょうど一年前に書いた。
今年も相変わらず、芸能界ではブラックな話題が炎上している。
大物芸能人のNさんが去年のMさんに続き、セクハラやパワハラで問題視されている。ブラック社会からホワイト社会への転換期は、まだまだ時間がかかりそうだ。
その変化をじわじわと感じるのは、日常の中にもある。近所のファミリーレストランが居抜きでデイサービスになったり、人が集まらず潰れて整体院やリハビリセンターに変わったりしている。さらに、コンビニが葬儀場に変わる光景も珍しくない。こうなると、「もう世も末」と言いたくなるような雰囲気が漂ってくる。
特に地方や田舎では、廃墟化が始まっている。人を大事にしない企業やバイト先は次々と潰れていく。
社会の中枢そのものが形骸化し、以前は簡単に支配や統制ができたものが、もはやそう簡単にはいかなくなっているのだろう。
ブラック社会も縮小していく?
日本社会は少子高齢化に伴い、全体的に縮小し続けている。そんな中で、ブラック社会も一緒に縮んでいくのではないかと思う。
例えば、私がバイトしていた歯科医院もかなり厳しい状況だ。最近では、美容系歯科や審美歯科にジャンルを変更し始めている。患者の数も減少しており、人口減少の影響で「このままでは安泰とはいかない」という雰囲気がある。10年後、その歯医者がまだ存在しているかどうかさえわからない。
「もう絶対に外では働かない」という決意
私は、もう絶対に外では働かないと決めている。たとえ社会がホワイト化しても、同じだ。
これからも、会社に行かなくても、学校に通わなくても生きていける方法を模索し続けるつもりだ。それが私にとっての生き方であり、目指すべき未来だと思っている。