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海外日本人学校の面接における質問内容

地方国立大の院生が,海外子女教育振興財団経由(一期募集・一般職)で某国日本人学校の採用試験を受けた話をつらつらと


日本人学校の採用試験対策をしたいけど情報がない

採用試験はご存知の通り情報戦です。面接で聞かれる質問やウェブテスト出題形式等々の把握は,可能な限り行いたいのではないでしょうか?


ところが,日本人学校の採用試験録はあまり見かけません


また,まれに見かける採用試験録?も,試験内容にふみこまないもの・情報が古いもの・採用形態が異なるもの・体験に基づかないものばかりで,あまり参考になりません

参考1:試験内容に踏み込まない例

参考2:情報が古い・採用形態が異なる例

参考3:体験に基づかない例


このような状況下で〈1〉採用試験で出題された形式・内容に踏み込んで〈2〉2019年度に行われた選考における最新情報をお伝えできるのが,本noteの強みかと思います(なお,〈1〉に関する詳細な記述はウェブ上でほとんど見られないため,ある程度の年月が経過しても一定の参考にはなるかと思います)。  

なお,私の選考結果は書類選考通過→面接にてお祈りという残念なものでしたが,すべての選考フローを経験することができました。

したがって,ウェブテストの内容や,面接時にされた質問・面接時の服装等々,選考における見聞を記憶している範囲で全て記述することが可能です(記述しました)。どうぞ他山の石にしてください。



日本人学校に派遣される三つのルート / 私が受けたのは?

最初に,日本人学校へ派遣されるルートにどのようなものがあり,私が受けたのはどのルートだったかを確認しておきましょう。


日本人学校へ派遣されるには,一般的に以下に示す三つのルートがあります。

  [1] 国内で教員採用試験を突破 → 文部科学省による選考

  [2] 海外子女教育振興財団(以下,財団)経由で現地校による選考

  [3]現地採用(詳細は不明・現地の学校で直接採用されるらしいです)


私が受けたのは[2]財団経由での選考です。
[2]の財団派遣は,1期募集と2期募集の年2回募集があり,一般の教員を募集する選考枠の「一般職」と管理職を募集する選考枠の「管理職」があります。

今回は,[2]の【財団・1期募集・一般職】を受験した際のお話しです(なお,[2]は教員免許さえあれば,教採に受かっていなくても選考を受けられます。詳細は財団のHPを参照)。



受験の大まかな流れ:財団を通じた派遣(1期募集・一般職の場合)

受験時のおおまかな流れは下に示す通りです

  説明会(6月)

   ↓

  出願・書類選考(6月下旬-7月上旬)

   ↓

  ウェブテスト(7月下旬)

   ↓

  面接(8月上旬)

   ↓

  結果発表(8月下旬)

以下では,私が受験に際してみききした情報を,[1]説明会・[2]出願/選考・[3]ウェブテスト・[4]面接・[5]結果発表のそれぞれについてご紹介します。


ウェブテストの形式・内容や,面接の形式・内容等もご紹介します



[1]説明会

東京,大阪をはじめ,名古屋・福岡等の地方都市でも説明会が開催されます。会の詳細は以下のサイトをご覧ください(以下に示すのは2期募集の説明会ですが,内容はおそらく同様のものです)。


上のサイトでも,説明会の参加は合否に影響しないと明言されていますが,実際どうなのかは不明です。

ちなみに私は説明会に参加しましたが,前述の通り落ちました。説明会に参加しなかったけど受かったよって方がいるかはわかりませんが,参加したから受かるというものではないようです(当然ですね)。

説明会の参加には事前申し込みが必要です。また,当日会場で出欠確認をされます。事前申し込みさえすれば,参加したことになるという甘いシステムではないことを思うと,実は採用の可否に加味されているのではないかと穿った見方をしてしまいますが真偽のほどはいかに…???



[2]出願・書類選考

第1志望出願後,一定の倍率に満たない学校を対象に第2志望での出願を受け付けています。私はこれを利用しなかったのですが,制度として利用可能であることはお知らせしておきます。

出願書類は,履歴書A・履歴書B(職務経歴書)・志望動機書・契約書及び同意書の4点でした。

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