【魚31】初心者が読んだ釣り本
釣りの経験は海釣りを一度だけ、あとは釣り堀だ。
渓流釣りはしたことがないが、イメージは湧く。川の中・石や砂利の上から・舗装されている場所から、橋の上から糸を垂らす。
餌もルアー、虫、友釣りくらいだろうか。
海釣りでは釣れるどころか石に引っ掛けてしまった。フィールド釣りのイメージはどうもそのことが抜けない。
詳しくないので本を読んでみることにした。
一冊目は、釣りのお店と言えばの上州屋さんが書いている「知識ゼロからの釣り入門」。初心者向けに、管理釣り場からフィールド釣りまでの内容が書かれている。イラストや漫画形式になっていて読みやすい。
もう一冊は西野弘章さんの「世界一やさしい海釣り入門」だ。こちらも初心者向けで、写真が豊富なので読むハードルも下がる。
同じ初心者の方に向けて、紹介する。
2冊の共通する部分
道具の説明・使い方
釣りの種類(ウキ、サビキ、ルアー、ミャク、テンカラなど)
釣れるポイント(ブロック、堤防ぎわなど)
アタリの感触や釣り方の解説
魚の取り扱い(釣り上げた時、釣った後の処理)
釣り糸を結ぶ手順(8の字・チチワ結びなど)
釣りのマナー(釣り場のルール、禁漁、遊漁券、他の釣り人への配慮)
服装(偏光グラス、帽子、釣り用グローブ、滑りにくいスニーカー・靴、寒暖に適した格好)
「知識ゼロからの釣り入門」
釣りに行く服装のポイント、魚のシーズン、管理釣り場の利用方法と注意点から始まる。
川釣り、海釣り対応
管理釣り場の利用方法
釣り道具の求め方
釣り場について調べること、許可を得る事
根がかり(石に引っかかる)の対処
具合が悪いときや水難事故にあった時の対処法
自然の中で気を付ける事
「世界一やさしい海釣り入門」
魚や道具の紹介と、ハードルがぐっと下がるチョイ釣りの方法から始まっていく。
簡単な道具で簡単に釣れる方法
釣りごとに持ち物、釣り方、仕掛けづくり、餌の付け方が書いてある
仕掛けの作り方、餌の付け方の手順は写真付き
釣り針の外し方
魚や海辺の食材を使った調理
ライフジャケットの使い方
読書後
釣り前に、備える部分を知れる
毒やトゲを持つ魚にはフィッシング用のトングやハサミを準備する。これは釣りを目的にしているから用意する部分だ。
身の安全の確保については調べたりするだろうか。「自分は大丈夫」「滅多に事故に合わない」というのは確証バイアスにハマっているのではないだろうか。
本では、川や海に流されたときは身に着けたものを捨てて力を抜く、カエシのある針が刺さった場合は抜けないので病院へ、ライフジャケットの使い方が載っている。自分で調べるには抜けがちな情報だと思った。
道具の準備への意識が変わった
どちらもリールを使わない竿で、安心して行える段階から始まっている。初心者のイメージとしては、頑丈な竿、ゴツいリール、竿や糸についた錘やルアーなどの細かいもので情報がいっぱいだ。
それに比べ、チョイ釣りは至ってシンプルだ。必要なものは落ちている竹の棒、糸、針、錘。餌は現地から採取した貝や虫を使う。所有物を少なく済みたい私にとって、チョイ釣りと管理釣り場があっているのではないかと思った。
この2冊を読んで、疑問点や詳細に知りたいものが補完しあっている組み合わせだと感じた。
おわりに
ハードルは低く感じたものの、カサゴなど危険な魚が釣れた場合に適切に対処できるかが分からない。そこは新たに自分で補完していくところだ。
参考:
つり具の上州屋アウトドアワールド東大和店「知識ゼロからの釣り入門」,幻冬舎,2021
参考:
西野弘章「世界一やさしい海釣り入門」,山と渓谷社,2017