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終わりの時間を、どう過ごしますか

 栄枯盛衰。栄えたり衰えたりを繰り返す人の世。人生は、所詮、誕生という出発点から、死というゴールまでのほんの短い時間。どんなに成功しようと、失敗しようと、人に与えられた時間には、限りがあります。私の母親が生まれた本家の跡取りで、もはや80歳を過ぎている年の離れたいとこがいます。墓参のついでに、挨拶に行った際に、彼は、自分が老境に入ってから今まで、どんな心境で過ごしてきたか等々、淡々と話をしてくれます。まさに、終活(しゅうかつ)の時間です。人生の終わりを控え、如何に老いを乗り越えて人生を過ごすか。
 私の周囲を見回すと、終活を意識することなく勤しんでいる高齢者達が多くいます。それぞれに活き活き見えるのは気のせいでしょうか。残された時間の短さよりも、生きることの喜びの方が前面に押し出されているようにも見えます。栄枯盛衰・・といった、人生のはかなさを憂える事なく生きる喜びを享受する、そんな前向きな心で年を重ねたいものです。