見出し画像

時の流れに身を任せ

時の流れに身を任せている内に、随分と、長い月日が流れてしまったと、感傷にふける事ありませんか。

 こういった感傷は、一定の年齢に達すると、いやでも感ずるものでしょう。“時の流れ”、この言葉をつめると、時流(じりゅう)という熟語になりますが、“時の流れ”と”時流”では、それぞれの言葉・熟語が、印象としては随分と違って感じられます。

 ”時流”というと、その時代の風潮・傾向の事を指していますので、私が感傷に落ちているような”時の流れ”あるいは”時間の経過”とは、大夫ニュアンスが違う気がします。ちなみに、時(じ)は、月日の移りゆき、くり返し等を意味します。流(りゅう)は、流れる、流す、さまよう、世間に伝わる等の意味となります。時流(じりゅう)という言葉は、それぞれの文字を分解して眺める方が、この言葉に含まれている微妙なニュアンスが良く理解できます。

 人生は、時の波間に揺られていくもの。残された人生、時の流れに、今暫らく身を委ねてみよう。