ファッションには使い捨て群と、コレクション群がある
同じ時期に購入したファッションアイテムも
一方は1シーズンだけでお別れし、もう一方は
何年もクローゼットで君臨するという結果
が出るというのは、今の時代不思議ではなく
それにはファッションアイテムが
2つの使い方側面があることに関係しており
その2パターンとは
①使い捨て感覚で買う服
②コレクション感覚で買う服
に分けられるのだと思っています。
使い捨て感覚で手に入れる服というのは
さらに細分化すると下記のように分けられ
①トレンドアイテム
②スペシャルな機会の服(ドレスなど)
③衝動買い
④最終セール品
⑤消耗品(下着など)
たとえ購入するときは使い捨てのつもりで
なくても、②③④などは結果的に
使い捨て程度にしか着られなかった
(つまり箪笥の肥やしになった)という
ことが個人的にも過去よくありました。
なので、こういうアイテムを手に入れる時こそ
ファストファッションの出番。③④はファストでも
あまりオススメできませんが、①②を買うためには
ファストファッションは便利!
ちなみに私は旅先で③をよくしてしまいますが
結果的に長く着られるお宝に出会うことも…
次にコレクション感覚で買う服、
これには服を手に入れる時の喜びが
前者の数倍感じられ、さらには着る時、
洗って収納し、次シーズンに取り出す
時にさえ喜びが持続するタイプのもの。
とくに服を愛してやまない人
同じような服(靴や小物も)をいくつも
持っている人などはコレクション感覚で
選んで購入するのだと思います。
細分化すると・・
①好きなブランド
②ヴィンテージ
③自分が似合う色・形
④ベーシック
⑤上質素材
①は、あるブランドのファンで、
そのブランドアイテムを買い集めるケース
②は、それがある年代やブランドも含め
ヴィンテージに特化して集めているケース、
またはヴィンテージショップや品モノの雰囲気に
惹かれて買い集めるのも、あてはまります。
残り③④⑤は長く飽きることなく
何度も着て愛せる服を大切に集め
理想のワードローブを形成するために
服を買い集めるケースと言えるでしょう。
ひと昔前(1970年くらいまで?)の服はどれも
一定のクオリティがあったため
服を使い捨てて着るような贅沢な概念はなく、
恐らく、少々ダメージが出来ても繕ったり修理して
長年着続けた人が多かったのだろうと想像しますが
現代は、膨大な選択肢の中から用途に合った
服を選び買い取ることが可能です。
選択肢が多いからこその落とし穴も多く、
服選びが苦痛になったり、意図せず自分を
活かしきれない恰好をしてしまうことも。
服をコレクション感覚で集める人は
一見似たようなアイテムばかり着ているように
見えて、実は本当に自身のことをよくわかっている
スタイルのある人とも言えます。
とはいえ、たまにはトレンドも取り入れたいし、
衝動買いしたくなる精神状態の日だってありますし…
たとえ時には買い物に失敗しても
ドンマイ、使い捨ての服を買ったまで!と
割り切って次に進んだり、
抗えない程欲しいと感じた服に出会ってしまった時には、
コレクション魂に火がついたからしょうがない!と
言い訳しながら、高ぶる気持ちで服を着る。
そんな風に割りきってファッションの買い物が出来たら
どんどん買い物の喜びも増えていくし、
ずっと服とのいい関係を保てるような気がしています。