古着が似合う、味わいがある人
ヨーロッパでも日本でも、時を経た服を
上手く着回している人の共通点は
どこか通じるものがあり、おおざっぱに
いうと、男女共に味のある人。
個性があって、独自の雰囲気を持つ人
ともいえるけれど、それだけでない
服と同じように年月を経て培われてきた
何ともいえない風合いがその人から
滲み出ているように思えるのです。
そんな人々をじっくり観察してみると
古着をさりげなく素敵に着こなすヒントや
年を重ねたらこうでありたい、という
指針なんかも見えてくるかもしれません。
今回は、古着が絶妙に似合う
紳士淑女の皆様の特徴を上げてみます。
♦ ざっくばらん
今風にいったら、「抜け感」
といいましょうか、お洋服の着方に
絶妙なゆるさがあって良い意味でのいい加減。
見る人を心地よい気分にしてくれる抜け、
だけど、しっかりとこだわりも伝わる
ざっくばらんがお上手な人です。
♦ 同じようなアイテムばかり
好きなアイテムを何着も集めており
同じようなアイテムばかり着ている
ように見えるけど、微妙な違いを楽しみつつ
その人の個性が服に定着しているひと。
これは男性に多いように思いますが
女性でもデザイナーさんなどが
同じようなお洋服を制服みたいに着て
いる様などを見たりします。
いつ見ても安定の「似合う」を纏っており
それがやがて味へとつながります。
♦ ユーモアを取り入れる
多くの古着上手、オシャレ上手な人が装いに
取り入れているのが、ひとさじのユーモア、
遊びココロと呼ばれるものです。
それを見る人が突っ込まずには入られない
くすっと笑みがこぼれるディテール、
つっ込みが無ければ、自分でアピールしちゃう
そんなチャーミングさが溢れた人柄も
独特の味になっています。
♦ 年齢がプラスに効果を発揮する
服やレザーアイテムなどが
着こんでいくうちに色や質感に独特の
風合い、味わいが出てくるように、
人も年齢を経ていくごとに深みのような
味わいがでてくるものです。
そこが、時を経たアイテムと絶妙に
マッチして、古着の似合うプラス要素
へと働きます。
若い時にはイマイチ似合わなかった
ヴィンテージのジュエリーが、今ようやく
似合うようになってきた、などは
そういうことかもしれません。
♦ 温かな空気感
最新のトレンド、ハイブランドで固めたような
一目見てモードな雰囲気に覆われている人には
なんとなく近づきがたいオーラがある
ことが多いのに対して
上記で挙げたタイプの古着が似合う人々は
どことなく温かな空気感を纏っていて
親しみやすいという特徴があります。
自然と洋服に個性が馴染み、
見ている人をホッとさせる何かがある
ように思うのです。
さて、こんな風に古着が似合う
個人的に出会った人、メディアなどで
垣間見る人などを総合的に思い返し
気づいた特徴を並べてみました。
性別、年齢にかかわらず、古着が似合う人って
人間的な魅力も高く、私にとっては
一緒に時を過ごして楽しい人でもあります。
年齢を重ねれば重ねるほど、古着が似合う
人って強いな!と思わずにはいられません。