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後追いの記憶

気分が乗らない仕事前日

ビールやらウィスキーを飲んで、早く寝てしまおうと思うが、寝つきは悪く
仕事は3年目だが、緊張は拭い切れない

“平然と仕事をしなければいけない”
こういうプレッシャーを、
適度な負荷と感じるか、苦痛と感じるかは微妙で、きっとその境目が分からず進んでしまうから
いつの間にか心が疲れてしまう

そんな心配事をしていたら時計は24時を回っていて、昨日の雨で、外の車は水を切るような音と合わせて走り去っていった

次の車が通り過ぎたらもう、寝よう
聞き逃さないよう外の音を聞き入ってしまい
結局、寝れなかった

朝が来て、昨日の雨は止んでいたが強い風が吹き、暫く暖かい日が続いた東京では珍しく
空気は湿り気と冷たさを帯びていた
桜は既に葉をつけていたが、濡れたままの地面は淡紅色に変わっていて、春の名残りをまだ感じさせてくれた

仕事はあっけなく終わった

美しいと感じた情景も、寝つけなかった昨日の夜も、仕事を終え、ビールを飲み終わり一息ついた今やっと思い出して書き綴っている具合なので
今日一日何を考えて過ごしていたのだと自問自答したくなる。

ただきっと日々はこんな繰り返しな筈なので
無意識に記憶される様々なシーンを
ふと思い出せる瞬間は大切にしたい





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