国は“女は子どもを産み育てるのが仕事”とかいう生まない女性への嫌がらせ思考を排除して、さっさと「産みたい」つってる女性を支援すべき。と思った話
こんな記事を書きました。
『決め手は何? ママたちが“2人目の出産”を決断したポイント3つ』
http://papimami.jp/85578
「2人目の子どもを産みたいと思っているけど、産もうって決断できない。決断できた人たちの声をききたい」というお悩みに回答させてもらったものです。
“2人目の壁”問題。
回答などさせてもらっていますが、私こそ今、まさに、2人目の壁にぶち当たっている最中だったりしています。
記事の結論としては「2人目を育てる“実現可能性”が高いと思えるかどうか」が全て、という感じになりました。
私が話を聞いた限りにおいては、ポイントは3つあって、
1、パートナーの家事・育児への参画度合い
2、上の子の気持ち
3、経済的な問題
でした。
『一般財団法人1more Baby応援団』さんの調査(http://www.1morebaby.jp/report-research-2.html)では、2人目の壁が立ち塞がってしまっている理由として一番多いのは「経済的な理由」だ、と出ているそうです。
「経済的な理由」の、そのうちわけにもいろいろとあるとは思いますが、実感としても「そうだろうなぁ」と思います。
ぶっちゃけて書いてしまうと、
うちはいま両働きで、(私の稼ぎは多くはありませんが)世帯年収は平均よりもちょっとだけ高いです。ちょっとだけ。
それでも「2人目どーんと来い! 不安はない!」なんて全然言えない。
平均年収より高くても、これですもの。
それでさらに
「パートナーの家事・育児への参画度合いが低い」とか、
私のように実家との折り合いが悪く
「里帰りだってしないし、実家のサポートは期待していない」とかって環境だったら、
2人目産もう、産める、とは思えなくて当然。
先日、某クイズ番組(ミラクル●)で
「仕事をしている男性が1日の中で家事を行っている時間、けっこう多いんですよね!」
的なビックリ発言が聞かれましたが、
『NPO法人ファザーリング・ジャパン』さんのHP(http://fathering.jp/activities/fatherhood)など見たところ、
「6歳未満児のいる世帯について、1日の家事・育児関連時間をみると、夫は1時間7分(うち育児時間は39分)である」
だそうです。
かつ、
「一方、妻は7時間41分(うち育児時間は3時間22分)」
だそう。
7倍って!!!!
うちは私はポンコツな一方、
夫が家事も育児も当たり前にする人なのですが、それでも、
ともかく私がポンコツなので、2人目を育てることに自信は「ある」って断言はできません……。
信頼できる人手は常に欲しい……。
ともあれ。
金は全てではありませんが、金によって解決できる問題ってたくさんあります。
お金で買えないものもありますが、お金で買えるものも膨大にあります。
政治をしている人たち・行政の人たちが「直接子育て世代の育児をお手伝いしてまわる」なんてことは到底できないでしょうが、予算を配分し、金をまわすことならできるはずです。
っていうかそれ、仕事でしょう。してくださいよ!
今は、なぜか「少子化対策=婚活支援」なんていう、(結婚と出産っていう本来は別物なのに一緒くたにされちゃってる、そして実際、一緒じゃないと法的に子どもの権利が阻害されてしまうっていう)日本式の残念で情けない対策に金や時間が使われていたり、
「女性は卵子が老化するって知らないから生まないんだろう」っていう、無知って決めつけた上での“啓発”に力を入れようとしていたりしていて、
本当にもったいないことですよね。
そのくせ
認可保育所をなかなか増やさなかったり、
保育士の待遇改善が舐め腐ったようなレベルでしか語られていなかったり、
「どうせサビ残増え(てますます夫の帰宅時間が遅くな)るだけだろ」としか思われない36協定改定の話が出てきたり、
“保育所を利用できなかったせいで退職せざるをえなくなったママたち”を放置したままの配偶者控除撤廃案が出たり。
いま「産みたい」と思っている人たちや、すでに産んだ人たちに対して、支援が足りない。
支援どころか、
“普通に”仕事して生活して子ども育てたいだけなのに、それすらもすごく難しい状況になっている。
誰かが、おそらくは「ママ」たちが、
随分と無理をしたり、何かを犠牲にしたりしなければ成り立たない状況。
もしくは、
そうしても、やっていかれないことだってあるような状況。
都議会ヤジで話題になったような、
もしくは
日々、いろいろなところで聞かれたり、無言や善意の別の言葉であっても感じさせられたりするような
「女は子どもを産み育てるのが仕事」「そうしない女はダメ」
「ママは子どものために苦労することこそ美しい」
みたいな暴言・妄言とは縁を切って、
「国はとっとと“産みたい”つってる女性を支援しろよ!!」と、
あらためて思ったのでした。
生まない女性たちには「産め」と圧力をかけちょっかいを出し、産みたい女性たちには背を向け、冷遇する。
向くべき方向、逆ですよね。
……なお、私が「2人目の壁」を感じている要因は
「自営業(フリーランス)だと、産休明け直後の死んだ体で、月70時間以上程度の仕事をしないと“働いていない”とみなされ、上の子が保育園を退園になってしまう」
という、
自主的育休期間さえつくれない、という制度的な問題にあります。
雇用保険に入ってないわけなんだから、そこからの育児手当をくれなんてことは言わないよ……
でも被雇用者なら保証されている(とされている)「1年(〜1年半)程度は育児してから仕事に復帰できる」って選択肢が、最初から排除されちゃってるってちょっと辛いよ……
とか、
親(私)が被雇用者じゃないせいで、出産後もしも産休明けから仕事ができなかったら、上の子の「安定した環境で育てる権利」が阻害されてしまうのか……
とか。そういう制度になってしまっている、という点。
さすがにちょっとハードモードがすぎるな、という感じです。
制度作ってる人たちは、産休明け直後の母がどれだけ死体のようであるか、知らんのでしょう……
……まぁ私だって、一人目の出産後、産休明け前から実質は仕事してましたけど。
2人育児しながらとなったら、さすがに死ねる気がしているのでした。
その話は、また後日どこかで、あらためて。
おわり。
以上、全文無料でした。
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