ライブに行き始めて10年以上、初めて涙を流した日
あの日、私は初めてライブで涙を流した
ライブを見て楽しくなったり、感動もする
でも楽しい思い出で終わることが多いので
エモいと思うことはあっても
涙を流したことはなかった
そんな私が涙を流した日
それは
2021年3月21日[Alexandros]の幕張メッセ公演
何度となく延期になったDr.サトヤスの脱退がついに実現した日である
延期になったのは
4人で演奏した最後のベストアルバムが発売されるまで
今のメンバーで活動すると決めていたからだ
ライブが始まる前のドキドキ感と共に開演
サトヤスは居らず
リアドがサポートとしてドラムを叩いていた
セトリは昔から今を遡るようなファンとして最高に嬉しいものだった
いつもと変わらぬ楽しいライブがそこにあって
でも刻々と[Alexandros]が変わる日が近づいていることを実感した
本編がおわり
アンコールで現れたサトヤス
「あぁいつもの4人だ」と改めて感じた
かっこよくていつも上を目指していて
本当にスターだと言えるバンド
謙虚じゃなくただまっしぐらに世界を目指す
そこが好きだ
『Untitled』
最後に演奏したこの曲がきっと
サトヤスはバンドの歴史の重要な一章で
これからもっと上を目指すから見ててくれ
そういう風に彼を押し出したんだと思った
中央のステージから4人で歩いていく姿に
自然と涙が流れた
正直私はドラマーの叩き方の違いなんてわからない
それでも
今まで[Alexandros]をつくってきたメンバーの1人がいないこと
それがこんなにも悲しいことだとは思わなかった
ただただこの4人を見れなくなることに
心が苦しくなった
この時間がずっと続けばいいのにと思った
でもここから先進み続けるのが彼らだ
そう心に訴えた
曲が終わり
全員とハグをして
舞台から降りたサトヤス
本当にありがとう
これまでの[Alexandros]を
一生忘れることはないだろう
そして3人となって初めて演奏した曲
『閃光』
これからの未来できっと
サトヤスがいたから進化した[Alexandros]が
もっと進化し続け、上へと突き進んでいくことをはっきりと感じた
そうしてまた嬉しさの涙が流れた