原口！　「必殺仕事人」の打撃術

2021/6/8　18時　札幌ドーム　〇３－２（北海道日本ハム）

9回二死、凡退したら勝ちがなくなる場面でのタイムリー。月並みだけど「さすがは原口！」という言葉が出てしまう素晴らしい決勝打でした。

場面は二死二塁で外野は前進守備。コーナーへの真っすぐが続く厳しい配球でしたが、最後のボールのみ少し甘くきました。想像ですが、原口選手はその前進守備を超える飛距離がでる打ち方をしたのではと見ます。ホームランが出る打ち方ではなく、「確実に前進守備の外野の頭を超える打ち方」です

仮に二死三塁だったとすれば外野は後ろに下がっています。その場合は、最後の1球を一定の距離が出る打球ではなく「強くするどい打球」(ライナー性のヒット、ないしは下がっている外野を勢いで超える長打）を打つ打ち方をしていただろうなと。

もちろん原口選手に打撃技術があるからこそ使い分けができるのですが、そのおおもとには、場面に応じて「なんとかして結果を出す」という強い執念を感じます。単によい打撃をする・強く打つ、ではなく、どんなにどろくさくても、ぶさいくでもいいので、そこで求められる打球を打つ・四球を選ぶ、という感じ。まさしく

「必死のグッチ」

です。競り合いの終盤の必殺技の選手としては最高ですね。

重い展開、3連敗もよぎるなかで、チームにとっても非常に大きい決勝打となりました。若干苦しい戦いが続く交流戦ですが、昨晩の原口選手の一打が転換点になるかもしれませんね。今週は6連勝フィニッシュを目指しましょう！

そういうえば、惨敗の日曜日の9回の原口選手の三塁打にも執念というか、チームへの「カツ」を感じました。

気持ちの選手、原口

大好きです。

だいちゃん