見出し画像

必死の巨人、どっしりの阪神

2021/5/15 17時45分 東京ドーム ●3-5(讀賣)

メモリアルの伝統の一戦2000試合目。やっぱりジャイアンツの勝利となりました。節目・記念日はやはり盟主がとってしまいますね。

しかし、試合内容はタイガースはどっしり構え、ジャイアンツは連敗だけは避けねばの必死の戦いと映りました。

4回裏のジャイアンツの攻撃、二死で8番打者のバッターで9番投手に代打準備の構えを見せた場面。ちょっとしたことでもプレッシャーをかけたいという狙いでしょう。

9回表はまさしくジャイアンツ必死の防戦。一死満塁は冷や汗がでたことでしょう。最後に一本出なかったですが、タイガースは通常通りの攻めでプレッシャーをかけたのみ。明日につながる攻めとみます。ただ、他のセ・リーグチームと異なり、ここで抑えきるのは流石はジャイアンツです。

初回の同点劇も印象的でした。二死一・三塁からの重盗。タイガースからすれば少しもったいない失点とも言えますが、私にはジャイアンツが「早くも勝負手を打った」と見えました。早くもの意味は2つ。1つは「初回から」、もう1つは「まだシーズン序盤なのに」です。

この時、思い出したのは1985年21年ぶりタイガース優勝のシーズンの7月初旬のカープ戦です。ちょうどシーズン折り返しの頃。同点の9回二死三塁で衣笠選手が三塁前にセーフティーバントを転がし決勝点をあげ、タイガースは敗れました。ただ、後日談で掛布選手・岡田選手がともに語っていたのは、「まだまだシーズンの勝負どころは先なのに、ここで勝負手を使ってきた(この先この手は使えなくなる)。カープの焦りを感じた」というものでした。

昨日の試合だけでなく、ここ10試合程度のタイガース・ジャイアンツのそれぞれの戦いを見ていると、タイガースの方がどっしり感を感じます。ジャイアンツはここで離されてはいけないとの危機感を持っていると感じます。ジャイアンツは選手起用(特に投手陣)に少し無理をしていると見えますので、このあたりがこの先どのように影響してくるかですね。

タイガースは、「慣らし運転」のために起用しているロハス選手を今後どうするかが采配上のポイントになっている程度です。小さな点です。普通に考えれば、調整不足は明らかになったので、一度状態をあげるべく二軍で調整するのがよいと思います。いずれロハス選手の力は必要になります。ですが、このまま6番で起用しながらしばらく走るという余裕もまだありますね。どっしり戦うのあれば、もう数試合6番を捨て打順にするという選択を矢野監督はするかもしれませんね。

さあ、1勝1敗で迎えた第3戦。結果はどちらが勝ち越すかはわかりませんが、気持ち的にはタイガース優位で第3戦は進むような気がします。どちらが負けられない一戦かというとジャイアンツの方でしょう。

初登場のアルカンタラ投手に期待です。タイガースは6番に入るであろう糸井選手か陽川選手によって、本来の「目詰まりのない打線」が機能するのではと予想します。

だいちゃん

似顔絵_円形切取


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?