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クライアントワークでプロダクトマネージャー筋がバキバキになる| プロダクト・マネージャー・ゴミー
コンセントリクス・カタリストnote 編集部です。
今回は、Lead Product Managerの 五味(以下、ゴミー)に、コンセントリクス・カタリスト(以下、CAT)に入社した経緯や、クライアントワークに於けるプロダクトマネジメントの面白さ、難しさ、また得られる経験についてインタビューしました。
五味 夏季 Natsuki Gomi
(ゴミー)
Lead Product Manager
デザイン制作会社のディレクターとしてWeb/グラフィックの幅広いプロジェクトに従事したのち、料理レシピサービスの運営会社にジョイン。広告部門の企画編集職を経て、サービス開発部門のディレクターに転向。家庭料理とユーザーに向き合いながら、Web/モバイルアプリケーションの機能開発やリリースフロー整備、様々なグロース施策の企画実行に取り組む。より幅広い領域の課題やプロダクトに関わりたい思いから2022年1月にコンセントリクス・カタリストへ入社。
CATに興味を持ったきっかけは?
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——最初に自己紹介をお願いします。
ゴミー:五味と申します。ニックネームは「ゴミー」です。コンセントリクス・カタリスト(以下CAT)には、2022年の1月に入社しました。当時はまだ100%プロダクトマネージャー(以下PdM)職の人がいない状態で、1人目の専任PdMでした。
——CATに入社するまでの経歴について聞かせてください。
ゴミー:デザイン会社でのディレクターを経て、12年くらい料理レシピサイトの運営会社にいました。前半5年間くらいは広告事業の広告ディレクターでした。広告商品設計を考えてるうちに、「本体のレシピサービスの仕組みがわからないと、そのサービスの中で展開する広告商品の作り方もわからないな」と思うようになったんです。
そこからレシピサービスの開発部門に、移籍させてもらった時から、PdM的なキャリアを進んできています。
当時はまだ「PdM」という役職名はあまり日本に広まってなくて、「開発ディレクター」という肩書きでした。開発に携わって、レシピサービスの中でもレシピ検索事業だったり投稿機能の開発部だったり様々な経験をさせていただきましたね。途中でアプリに力を入れていく動きもあったので、そこでアプリのリリースマネジメントに携わらせていただきました。
同じレシピサービスの中で、さまざまな開発部門を経験させてもらい、気がついたら広告事業に戻ることもなく、現在に至ります。
PdMとして成長するために、転職する。
——前職から、CATに入社したのはどんなきっかけだったんですか。
ゴミー:12年間同じ会社で、年次が上がるとマネジメントを任されるようになります。そこで「プロダクトマネジメントは専門性が高い職域だけれど、この会社でしかやってないな」「狭い領域で時間を過ごしているのではないか?」と悩むようになったんです。
——他の会社は受けたんですか。
ゴミー:何社か受けました。でも、他の会社は前職と同じような、IT系事業会社でした。CATは、当時の転職エージェントさんに急に紹介されました。
求人情報を見ての第一印象は「なんだか面白そう」。UXデザイン中心のプロダクト開発に、前職からすごく憧れていたんです。
自分でも一生懸命UXデザインの勉強をしていましたが、付け焼き刃だなと感じていて。CATはUXデザインを体系的に提供しているところに心惹かれました。
PdM専任として1人目のポジションだったので、面接時に「(入社したら私が)色々(PdM業務の)定義をしなければいけない」と言われていて、「 あ、ここに行ったら私、絶対否が応でも『私プロダクトマネジメントできます』と言えるようになるな」と感じました。
入社してからは、それまでと全然違う領域のプロダクトを担当させてもらってるので、かなり満たされています。
CATにおけるPdMとは?
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—— ゴミーにとって「CATにおけるPdM」とは、どういう役割でしょうか?
ゴミー:PdMの仕事はよく「プロダクトマネジメントトライアングル」で表現されます。プロダクトを成功させるのが責務領域で、そのためには、「Biz(ビジネス)とUser(顧客)とDev(開発者)の真ん中にプロダクトを持ってくるように、バランスを保ちながら運営していくと良い。それをやるために色々な方面から働きかける役割がPdM」というのが、今のところの一般的定義だと思っています。
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CATだと元々UX、体験設計の領域がすごく強い。CATのクライアントもそこに期待して、プロダクト開発の案件もご依頼いただくことが多いので、この三角の中でも、UXデザイナーたちが設計してくれた体験設計をずらさないように、具体的なプロダクトの形まで落としていくことが大事なんです。
あとは、結局、ただユーザーの体験だけが良くても、ビジネス的に成功できないとCATとしては意味がありません。ビジネスサイドは大体クライアントが担っていることが多い領域です。そこで、実プロジェクトではクライアントのビジネスサイドからの要望と、実現したい体験設計と、両方をテーブルに出してもらいます。「どこに着地したら1番プロダクトとしてはいいか?」を作って、落として、形にしていく……という部分がPdMに求められている役割の一つですね。
プロダクトマネージャーは、体験設計から要件定義に落として、実際にユーザーの手にプロダクトが届くまでのプロセスをすべて見ている立場です。それゆえに開発チームとの協働も欠かせません。開発チームはお客様先の開発部隊や関連会社になることが多いですね。人数も多く、それだけ丁寧なコミュニケーションが求められます。開発体制や開発フローの改善提案をすることもあります。
プロダクトマネジメントトライアングルのBiz、User、Devの3つの、ちょうどよいバランスを実務でもずっと探し続けています。
クライアントワークで「プロダクトマネジメント」をすること
——CATのプロジェクトの特徴はありますか?
ゴミー:規模の大きい既存ビジネスをお持ちの企業が多いなと感じます。そうすると、プロジェクトも大きいから関わる開発チームもすごく人数が多いです。
——PdMって、「自社プロダクトがある会社で、自社のプロダクトを見る人」のイメージが一般的にあると思います。「社外から(プロジェクトに)PdMとして入る」という立ち位置はゴミーさんにとって自然でしたか?
ゴミー:私も、この会社の求人を見てはじめて「クライアントワークでPdMってあるんだ」と思いましたね。なので、あまり前例のない立ち位置で、クライアントにとって意義の感じられるプロダクトマネジメントを提供できるように、日々試行錯誤の繰り返しです。
——ここまで1年半ぐらいやってきて、前の仕事のと比べて仕事の仕方の違はありますか?
ゴミー:仕事の仕方は全然違いますね。何が違うかを定義しきれないぐらい違うと感じています。事業会社のPdMって、基本的には、割と自分で考えて、自分で意思決定して、他の人を率いていくような働き方が多い。早く答えを出して、早く動かすところが求められるんです。
ですがCATだと、POの方はクライアント側にいらっしゃるので、意思決定権は彼らが持っている。なので自分で考えて自分で決めるのではなく、彼らがいい意思決定をするために働きかけていくという仕事の仕方に変わりました。
そのため、プロジェクトでは、前提から整理して話すようになりました。「プロダクトマネジメント的にはこうですよ」という前提がありつつも、「でもこのチームの状況に鑑みると、私はこちらの方が良いと考えているのですが、どう思いますか?」と、お伝えしています。
PdMチームの作り方のコツ
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——PdMチーム作りについて教えてください。
ゴミー:担当しているプロダクトが違うもの同士だと、普段の業務の話をしても、お互いが「言っていることがよくわからない」状態になるんです。そこで、CATのPdMチームの定例ミーティングでは、各自のプロジェクト報告をしていません。
——では、何を話すんでしょうか?
ゴミー:悩みを持ち寄り、それを元にディスカッションをしています。自分の業務で「どうしたらいいの?」や「ここ、POの同意がもらえなかったんだけれど」と困った事象についてのお題をそれぞれ持ってきます。お題を見た時に「自分だったらどういう風に提案をするか」や「こういう風に対応したらいいと思います」などのピッチをし合っています。
具体で話すと共通した課題が見えづらいんですよね。1段階か2段階抽象化したものを持ち合って、 叩きながら共通する解にしていく作業とも言えるかもしれません。みんなそれぞれプロジェクトが違うから、そのプロジェクトの中のことはわからないという前提のもと、議論をしています。
PdMチームの今後の野望
——PdMチームとしての展望を聞かせてください。
ゴミー:「クライアントワークのPdM」として知見がある程度溜まってきた段階なので、今後は、「CATで提供できるプロダクトマネジメントって、こういう形が理想だよね」という理想型づくりや、ワークフロー・アウトプットの標準化でしょうか。
CATのプロジェクトの立て付けとか、クライアントからの期待値とか、クライアントの事業とかプロダクトの特徴を掴みつつ、もう少し戦略的に体系立ったプロダクトマネジメントを提供できるようになりたいですね。
——どこか、他社で参考にされているところはありますか?
ゴミー:実は、あんまり参考にできる事例が少ないんです。「クライアントワーク」でPdMをするという関わり方がそもそも特殊です。さらに、クライアントは大きい会社が多く、歴史ある企業におけるのデジタルプロダクトを扱います。
その規模で、プロダクトマネジメント界で「すごい!」と言われるような事例って、なかなか出てきていない。こと「クライアントワーク」で、となると、参考にできる事例がすごく少ないんです。
だからこそ、自分たちが今やってるのは、プロダクトマネジメントの原点に立ち返ることではないかと思っているんです。既存のプロダクトマネジメントでのテクニックは、IT業界とか事業会社が前提であることも多く、そのままでは私たちのクライアントの開発現場で使えません。
そこで、「なぜこのテクニックがいいと言われてるのか?」を考え、「この目的であれば、このプロジェクトではこういう形にしたらいいんじゃないか?」と掘り下げて仮説を設定し、試していくことを地道に続けています。
CATのPdMに興味を持ってくださった方へメッセージ
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——CATのPdMとしてこれから入社したいと思っている方がもしいたら、なんと声をかけますか。
ゴミー:「プロダクトマネージメントの筋力がめちゃめちゃつくよ」でしょうか。ムキムキになります(笑)。
クライアントワークで、しかも大企業のデジタルプロダクトのプロダクトマネジメントをするという事例は、日本ではほとんどありません。その実績を作れるのは、CATのPdMならではです。
クライアントに対して、「プロ・プロダクトマネージャー」として接しなければいけないので、常にバランスよく、知識が提供できるようにならなきゃいけない。それは嫌でも勉強することになるなと思います。偏りのない、いわゆるプロダクトマネジメントの知識、スキルが目に見えて付きます。事業会社から来た身からすると実はすごく貴重なことだと思いますね。
私たちのカウンターパートになるプロダクトオーナーは、大企業での世界観の中で生きてはいるけど、その中でもすごく仕事ができて、革新的な考え方を持っていたり、すごく人間としての引力を持ってるような方が多いんです。そういう人たちと仕事をするのも、すごく面白い。また、さまざまな企業の開発チームの方々仕事ができるのも良いところです。
会社を超えてのチームで活動していくので、コミュニケーションや議論のコントロールの筋肉は、多分1番バキバキになります。鍛えたい方、お待ちしています。
——CATの環境に合う方ってどんな方でしょうか。
ゴミー:バランスが良い人ですね。どこか1点に得意領域が偏っている人よりは、現場に合わせてプロダクトマネジメントを提供していくことが好きだよという人には向いています。
PdMを経験してきたけれど、事業会社から見える景色を一度変えたい人にも合うんじゃないでしょうか。「違う場所を知りたい。新しい世界が見たい。」という欲求が湧いてきている人には、多分すごく面白い環境と思います。
同じデジタルプロダクトでも、自分がIT企業で考える領域が多いプロダクトでの戦い方と、大きな既存ビジネスがありつつの新規事業としてのデジタルプロダクトでの戦い方は全然違います。PdMのキャリア形成的にも、超大事なインプットになると思います。
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