極力ローコストで実践PR術、インディペンデントPRマンが綴るメソッドVol.19
【リモート時代のPR着想とは #1】
コロナ禍で仕事も在宅推奨、リモートワークというたいへんなご時世になってしまいました。PRという業態も、必然に対面にてのMTGや企画提案営業が比重の大半を占めて来たゆえ途方にくれている方も多いのではないでしょうか。
「コロナ禍アフターの時代は価値観の変化、ビジネスモデルが一変」という識者の見立てが多いなか、リモートという概念がスタンダードになって行くでしょう。PRの着想も新しいものが求められるでしょう。僕なりに気づいたことを綴ります。
僕は2020年4月15,16,17日、この3日間にわたりエンタメネタにて3本連続で、Yahoo!ニュースに掲載をしました。
トピックは4月15日: 人気ツイッタラー「俺」6分間息継ぎなしで歌い切る「薔薇ード」にて本日メジャーデビュー、4月16日:京都発 3Vocal,1MC,1DJの5人組音楽集団 WITHDOMがiTunes初登場1位,嵐のカヴァー曲歌唱動画を公開、4月17日:ラッパーKEN THE 390が15周年ベスト盤トラックリスト公開,R-指定、SKY-HI、KREVAらと豪華コラボ実現、というものでした。
僕のPRスタイルの得意技のひとつとしては、NewsRelease執筆、送稿にてネット記事、ニュースで掲載してもらい、そのニュースをクライアントのオウンドメディア(公式サイト、Twitter、インスタグラムetc)でも拡散し、そこから派生して更にテレビや新聞、週刊誌、他媒体で露出を獲得、拡大して行くというものです。上記のYahoo!ニュース掲載はまずオリコンNews様、スポーツ報知様、E-TALENTBANK様始めWeBニュースサイト編集部にReleaseを送稿し、そこからYahoo!ニュースに上げてもらいました。以前にもnote内の拙稿にて記していますが、Yahoo!ニュースに掲載するためにはそのソースとなるハブとなるニュースサイトに送稿しないと載りません(直もあるのでしょう)。これはネタばらしになっていますが、Yahoo!ニュースをご覧になる際、必ず提供元ニュースサイトが明記されてますので、そちらをチェックです。僕は、この3日間で自宅から一歩も出ずメールやLINE,Chat系のやり取りとRelease送稿のみで、Webメディア広告換算で少なくとも数百万の露出を獲得しました。また、このYahoo!ニュース掲載記事を顔の見える知人のメディアの方に送って口コミの醸成となるようにしています。
言えるのは、①メディアは今、ネタ薄い。②メディアにおトク情報を送ろう。テレビをつければお解りになると思いますが、どこもうんざりするほどコロナ禍、コロナ禍一色です。エンタメ・芸能界も縮み傾向で新ネタを出せません。ニュースサイトからも「ネタが薄くて、提供助かります!」Yahoo!ニュース掲載分を纏めて送ったメディアの方からも「情報ありがとうございます!」の声を頂きました。
僕も今までは「メディアへのPRアプローチは対面が基本」と考えていて、ニュース纏めレターは本当に顔がみえる方メインにしてましたが、今は違います。メディアも放送局などは訪問出来ませんし、「極力訪問しないでください」です。今こそ、ニュースネタ小ネタを“宅配便”としてメールでメディアに送るべきです(Fb メッセンジャーの方もいるんでしょうね)。Releaseも然りです。直でパイプ無ければ、お問い合わせフォームからでもよいです。そして、今この状況下でメールでの情報提供アプローチを嫌がるメディアは終わっていると思いますよ。メディアもネタが無いのです。情報感度が高ければチェックしますし、感謝されます。但し、どうでもよいネタやいきなり重たいデータを送りつけるのは避けたほうがよいです。メールと言えど最低限のTPOはわきまえましょう。「家で出来ること」「在宅で出来ること」「ウチで出来ること」の新しい価値提示を、出来れば動画つきで送ると丁寧でかつ有効だと思います。メディアキャラバンしなくて大丈夫ですよ。ゆるりと僕流次代リモート時代のPR着想でした。