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極力ローコストで実践PR術、サブスクリプションPRマンが綴る課題解決へのメソッドVol.23

【安倍首相の緊急事態宣言延長、記者会見を視てPR視点で感じたこと】

 安倍首相による緊急事態宣言延長の記者会見が、2020年5月4日18時から首相官邸にて行われました。「news every.」「Nスタ」始めテレビ生中継が入っていたので、これは視ておかねばでチャンネルを合わせました。

 この会見における首相のコメントや政府の見解に触れるのはこのコラムでの本題ではありません。思うことはありますが、綴るのは別の機会にします。

 PR視点にて感じたのは2点です。

 まずは、これはいつも感じていますが、こういう首相会見に出席できるメディア社の選定です。どういうメディア、どこが入れるのでしょうか。メインの会見が終わり、質疑応答コーナーに入るやいなや、進行役からはまず幹事社のメディアが当てられて発言権を得ます。そして序盤は「〇〇新聞」「〇〇テレビ」始め大手メディア社が続々と当たって発言してゆきます。不思議に感じたのは、発言希望メディアに当てていく進行役が「〇〇さん!」と言葉を発しながら当てていることです。質疑応答に入る冒頭に、「所属(社)名、お名前名乗ってから発言してください。」と決めているにもかかわらずです笑。当て方決めているんでしょう笑。出席メディア社の選定は推測の域を出ませんが、記者クラブ総理番の方がメインなのでしょう。ですから、進行役もお知り合いですよね。と思いましたが、これ解ります。会見運営側からすれば、顔みしりの記者が多いほど安心・安定なことはありません。予定不調和な発言を振られるリスクも減るでしょうし、主導権をもって会見を進められるでしょう。

 つぎに、質疑応答開始後の18:47ころにフリーランスの記者が当てられたときのことです。これ、明らかに首相および政府サイドいわゆる会見運営側からは、彼らにとって「好ましくない質疑」が投げかけられたのでしょう。首相は応答を横パスで尾身先生に振ってしまいますし、そのフリー記者からは「首相が応える質問ですよ」と投げ返されて、首相もしどろもどろ。放送していたテレビ局も途端にCMや、会見場からスタジオの画に切り替えてしましました。「このフリーの方、やるなあ」と思いました。あきらかに予定調和でない質疑を全国ネットで首相に浴びせ、一介の視聴者の僕でさえ、その時はしどろもどろの登壇上と、それを取り繕うとする番メディアの姿がありありと視えてしまいました。本来、公人である首相が政府の見解を発表する場である会見にて全てがオープンに開示されるはずですが、ちょっとした“かけ違い”をテレビ全国ネットで目の当たりにしてしまいました。会見運営におけるリテラシーをPRマンの視点から改めて考えさせられる報道の一場面でした。

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