実践的教育機会で目指す「できないことがわかる」とできるようになる、ということ
みなさん、あけましておめでとうございます!
タイガーモブCOOの中村寛大です。
さて、昨年末の話になりますが、タイガーモブはクリスマスの良き日に2名のスタッフをインドに送り出しました。
タイガーモブ恒例の年末年始インド合宿です。
今回の参加者は総勢で22名。
一時はデモ等で心配しましたが、無事にプログラムが終了しました。
5年前のこの日、私もインドに旅立ったのが懐かしいです。
ここが全ての始まりだったかもしれません。
さて、今回お話しするのは、タイガーモブがどんな価値を世の中に提供したいのかということを、私個人の視点で、改めて振り返りながら書いていきたいと思います。
こんな人に読んでいただけると何か生まれるんじゃないかと思っています。
・教育現場で日々奮闘されている方
・人材育成に関わる方
・海外インターンに参加している方
・海外インターンに参加してみようかなと思っている方
・タイガーモブファン
・寛大の駄文、読んでやっても良いよという優しい方
デジタルが必須になって、とっても便利になった
突然ですが、世の中本当に便利になったと感じています。
昔は、電話回線に繋いでインターネットを使っていた懐かしい時代とは、比べ物になりません。
(ちなみに、僕が初めてインターネットを活用して調べたのは小学校の自由研究で、日本全国のお米について調べていました)
今はなんでもインターネットに繋がる時代。
今年、株式会社hoppinの滝沢さんと一緒に上海に行って、僕自身も一緒にプログラムを運営しました。
上海の消費社会は、日本と比較してもデジタルがリアルに溶け込んでいて、本当にストレスが少ないんです。
少なくとも「これがあったら良いのになあ」と、ふと思うもののほとんどは、既にスマホなどを使ってデジタルで社会実装されているのです。
もしも上海で「命の次に大事なものは?」と聞かれたら、「スマホのバッテリー」と即答するでしょう。笑
OMO(Online Merges Offline)といいますが、デジタルとリアルが溶け合っている社会を一度体感すると、もうそれは本当に素晴らしいのです。
(みなさん上海にいってみましょう)
サバイバル・上海
オンラインとオフラインの垣根がなく、全てがオンラインに包まれる世界。とてつもないスピードでデジタルの浸透が進む上海で、圧倒的に使い勝手の良いサービスを体験しませんか?一部日程はご自身の興味関心を軸に回っていただくSurvival形式なので、より深い学びを得られます。
兎にも角にも、デジタルは私たちの日常と切っても切り離せないくらい、どんどん溶け込んでいくことで、私たちはその恩恵をたくさん受けています。
(エンジニアの皆さん、本当にありがとうございます)
知っていることがとっても増えた現代
デジタルの普及によって、私たちは素晴らしい世界を享受しています。
同時に、私たちの日常に流れ込んでくる情報量が圧倒的に増えていることは皆さんもご存知の通りだと思います。
SNSや動画、メディアを通じて大量の情報を消費できる時代でもあるのです。
実はこれ、本当にすごいことだと思います。
日本にいながらリアルタイムでインドのデモの様子が把握できるので、僕らは安全にプログラム運営ができたり、緊急の対応ができています。少し昔じゃ、なかなかできなかったことです。
昔だったら、知らないことがもっとたくさんあった
しかし、個人的にこの事実に対して、言語化できないモヤモヤがずっとありました。
そして最近、それが何かがわかったのです。
簡単に言うと、「昔は知らないことだらけで、時間を持て余していたな。」ということ。
そして、時間を持て余していても許された時代だったな、ということです。
現代では、世界中で活躍する、すごいエネルギーとパッション、発信力を持った人が、自分の世界の中にタイムリーに飛び込んできて、圧倒的な地位を獲得します。
例えば、環境活動家として有名なグレタ・トゥンベリさん。
気候変動の活動で彼女は非常に有名になりました。
僕は彼女の活動は素晴らしいと思いますが、僕が中学生や小学生の頃、学校の教師は、彼女のことを授業で取り上げたでしょうか。
イーサリアムを発明したヴィタック・ブリテンという人もいます。
彼は同世代の若者に対して、ある意味衝撃的な事実を突きつけられたのではないでしょうか。
同じ世代の世界一や、天才と呼ばれる人、圧倒的スペシャリストがいとも簡単に情報として「知ることができる」時代になったのです。
それは、とっても素晴らしいことだと思います。
でも、それを全て鵜呑みにして良いとするのはどうなのでしょう。
知りすぎて、自己肯定しにくそう(生きづらそう)
世界中からタイムリーに、大量の情報を得ることができるということ。
これには、良い側面も多いですが、負の側面もあると思っています。
どういうことかというと、端的に自己肯定しにくくなっているんじゃないか、と懸念しているのです。
SNSの登場によって、自分の目の前に圧倒的ハイスペックのスーパーサイア人が現れやすくなっています。
昔だったら、町のエースになれたら鼻高々だったのに、これだけ世界がコンパクトになり、グローバル化が進んでいると、いきなり世界レベルとのガチンコ勝負になります。(良くも悪くも)
上には上がいます。
しかも、ちょっとやそっとじゃ追いつけないほど上に。
「1番じゃないといけない」という呪縛
職業柄、学生さんと向き合うことが多いのですが「自分が嫌い」「自分を変えたい」という学生さんも少なくないのです。
よくよく聞いてみると、彼ら彼女らが比較する対象は、山の遥か上の頂に存在するものと比較しているケースがほとんどです。
もったいないのは、比較したうえで、何かを始める前に諦めてしまうことです。
一番にならないと価値がない
そう感じてしまっているかのような印象をもつこともあるのです。
でも僕は、別に気にしなくて良いんじゃないかと思っています。
一番じゃなきゃいけない理由はないし、一番じゃなければ生きられないわけでもないんです。
現に自分がそうで、それでも楽しい人生を歩めている自信があります。
もっと、できない自分を認めてあげて、好きなら少しずつできるようになっていけば良いんじゃないでしょうか。
劣等感に悩んで、泣く姿を何回も見てきました。
その度に「全然大丈夫なのに」と思うのです。
「できないとわかること」が大事
話が長くなりましたが、今の時代は、昔に比べて知っていることが増えました。
そのおかげで、ある側面から見ると自己肯定感を持ちにくくなりました。
結果的に、表現(やってみること)を恐れる空気が蔓延しているような気がするんです。
日本には、できないことや失敗を責める空気があるようにも感じます。
でも、本当にそうなのでしょうか。
できなかった(失敗した)経験は、「できないことがわかる」こと。
それってすごく素敵なことだと思いませんか?
実はこれこそ、タイガーモブの事業を通じて提供したいことのひとつです。
「できないことがわかると、できるようになること」
このことを、実践的な教育機会の提供を通じて実現したいのです。
最初からできる人なんていません。
学習の習得には個体差はあるものの、脳のスペックもそこまで違いはないと思っています。
違いは何かというと、自分でやってみたかどうかの差ではないのでしょうか。
だから、実践機会を通じて、一次体験者になることが大事です。
その機会は、デジタルが普及すればするほど、人生にとって更に重要な機会になると信じています。
自分自身で、
やってみて、
できないことがわかって、
なんでできないか考えてみて、
もう一回やってみて・・・
そんなことを繰り返していると、いつの間にかそれが得意になったり、一生の職業になっていることもあると思います。
人が「向いてない」と信じていることのほとんどは、実はやったことがないことなんじゃないでしょうか。
目指したいのは、「やりたいこと」ができるようになること
海外インターンシップや海外短期プログラムはもちろん、日常生活にだって、きっとできないことで溢れているはずです。
できないことにぶつかるたびに、挫折したり、悔しい思いをしたり、辛いと感じたりすると思います。
でも、できないとわかったことは、とても大きな財産だし、その時に悔しかったりできるようになりたいと思ったものは、是非とも少しずつできるようになるための努力を重ねてほしいです。
できるようになるための知恵は、先人の知恵や、皆さんの周りにいる人生の先輩がたくさん持っているし、それこそ数多くあるインターネット上の情報を活用してみてください。
これからもタイガーモブでは、「できないことがわかる」とできるようになることを実践的な教育機会を通じて目指していきます。
今年も多くの方に、とてもお世話になりました。
今まさに海外で頑張っている、200名近いインターンの皆さん、そしてそれを支えてくださる受け入れ先の皆さん、本当にありがとうございます。
これからもタイガーモブは、実践的な教育機会の提供を通じて、次世代リーダーの創出を目指していきます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!
がお!🐯
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