【カンボジア体験談 vol.1】後悔するのは行ってからでいい。
チャレンジャーの今を追う
この記事では、プログラム参加者の帰国後インタビューを通じて、参加者がどのような変化を遂げたのか、どのようなチャレンジをしているのかを追う。
世界を舞台に挑戦できる、短期集中の海外プログラム。
2023年春から始まったタイモブスクールでは、春には100名、夏には200名以上が世界15カ国の最前線に飛び込んだ。
行ったことのない場所、出会ったことのない人、新しい自分。
参加者は非日常の中で様々なチャレンジをする。
そしてタイモブスクールが大切にするのは、それだけではない。
"チャレンジが日常でも継続すること。"
非日常で出会った学びを、帰国後の日常で継続出来てこそ本物のチャレンジャーが生まれる。
これまでタイモブスクールから生まれたチャレンジャーは、どのように成長し、新たなチャレンジへと向き合っているのだろうか。
正直、行って失敗するかもしれない。でも、行って後悔することは無いんじゃないかな。
東南アジア特有のうだるような暑さのなか、カンボジアの路上で手作りのかき氷を売る。中学校2年生だった日比まことさんは、日本食の魅力を海外に届けるために必死だった。
2023年3月に開催された春のタイガーモブ・スクール。そこでまことさんがチャレンジの舞台に選んだのが『世界の架け橋になる日本親善大使プロジェクトin カンボジア』だ。
まことさんは現地で何を感じ、何を学びとったのか。情報が簡単に手に入る時代に、なぜあえて現地に飛び込んだのか。そこで得られた学びと体験を、ひとつずつ言葉を選びながら、丁寧に力強く語ってくれた。
トライアンドエラーなやり方が好き。
「昔からアイデアは結構思いつく方なんですが、それをアウトプットする機会がなかったんです。
アプリ開発の社会貢献にもトライしてみましたが、デジタル系よりも、実際に動いたりする方が自分に合ってるなと思いました。
自分はトライアンドエラーなやり方が好きで、マーケティングにも興味があったこと、太鼓や剣道、日本食やアニメなど日本の文化も大好きでした。
そこで、日本の文化いいねって言ってくれる海外の人たちを見て、もう少しうまくやったら、主要な国だけでなく小さな国にまで広められないかなと思っていました。」
まことさんが参加したのは、企画・マーケティング・販売までやり切る実践型のプログラム。
参加者たちはかき氷やおにぎり、中には生麩を現地で作り販売するチームもあり、どうしたらカンボジアの方に日本食を手に取ってもらえるのか、プロの商社マンから現場で学びながらチャレンジする。
「私たちのチームは、かき氷を販売することに決めたのですが、現地では家庭用のかき氷機しか手に入りませんでした。
それでも挑戦してみたのですが、実際に販売し始めると氷がカンボジアの暑さで溶けてしまったり、人通りの多い場所を見つけられなかったりでなかなかうまくいきませんでした。
でもそんなとき、勇気を出して話しかけた方から、業務用のかき氷機を貸してもらえることになったのです。さっそくかき氷機を使い出してみると、これが大好評。売上を大きく伸ばすことができました。」
たまたま話しかけた方は日系企業の企業人で、チームのために、連日かき氷機を貸してくださることになり、会食にまで連れて行ってもらえることになったそう。しかし、ここでの経験がまことさんの一つのターニングポイントになった。
必要な覚悟
「かき氷機を貸していただいた方と会食に連れて行ってもらえることになりました。でも、そのときの質問の一つ一つが本質をつくようで怖かったんです。ちょっと濁して答えたら、怒られて(笑)。
今までは「こうじゃないかな?」という感じで曖昧に発言していましたが、それじゃ相手に失礼だし、そんなのでは誰も聞いてくれないということがよく分かりました。
そこで、勇気を出して包み隠さず自分たちの想いや活動の経緯を話すと、「すごいね」ってすごく褒めてくださり、ご自身の仕事についてもお話してくださったんです。
昔からビビって発言できないタイプではなかったけれど、ちゃんと覚悟を決めて、言いたいことをバシッと伝えたからこそ評価してもらえたのだと思います。」
メンバーとぶつかりながらも上達したキャッチボール
実は昔からお母さんには “あなた、会話のキャッチボールができてないよ”、とよく指摘されたというまことさん。
プログラムの中で、自身のコミュニケーションの取り方にも変化があったことに気づいたと語る。
「学校も女子校だし、これまではある程度思考とかやりたいことが合致する人と活動してきました。でも今回のプログラムではチームメンバーの目的も経験値も違い、初めは意見がぶつかることも多かったんです。
でもそんなとき、現地のメンターに相談する中で、遠慮しすぎないって大事だなと気付かされました。
相手の話を聞いて、一旦受け入れること。面倒くさいかもしれないけれど、一回一回相手がいったことを「こういうことですか?」と聞いて、そのうえで自分の意見をいう、というキャッチボールを学ぶことができました。」
初めてだらけの経験のなかで、時にぶつかりながらも、まことさんは自分を変化させながら多様なメンバーと協働した。また、カンボジアに行ったからこそ見えてきた、自分自身の新しい一面があったと語る。
意外とびびらない自分がいた
「初めから素の自分を出すことは得意じゃないけれど、ビジネスの現場ではそれができました。
そのとき、ビジネス以外の場面でもビビらずにいけば良いんだと思えたんです。自分は意外と肝が据わっている方なのかなって思いました(笑)」
帰国後は学校の体育祭の委員長に立候補し、チームをまとめあげながら毎日忙しくしているというまことさん。
「中一の時にも体育祭の委員は経験しましたが、今回は全く違う視点から臨むことができました。」まことさんは胸を張りながら話す。
場を整えることもリーダーの役割
「以前は副委員長として参加していたのですが、今回は委員長として、みんなをまとめる役割をしています。相手の意見を受け入れ、自分の意見も伝えながら場を整えていく。
カンボジアで色んなタイプの人と力を合わせてプロジェクトを進めた経験を通して、リーダーの役割は決めることだけではなく、場を整えることだと気づき、今実践しています。」
後悔するのは行ってからでいい
「もちろん、行くことで失敗する可能性もあります。でも、その失敗を恐れるよりも、行くことで何か新しい発見があるかもしれない。
後悔するかもしれないけど、その後悔は行ってからでいいのです。
でも、実際に行ってみて本当に後悔することなんてあるのかな、とも思います。もし、難しくて辛いことがたくさんあったとしても、その中で1つだけでもいいことが見つかれば、それだけで行った価値はあると思っています。」
最後に
最後まで読んでいただき、ありがとうございました🐯🔥
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まことさんが参加したカンボジアプログラムを含むタイガーモブスクールは、2024年3月にも世界中で開催予定!
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