嵐の中心から。ポール・マッカートニー写真展

リルコ

2024年8月27日 22:03

ビートルズのアルバムを聴きながら、電車に揺られてやって来たのは六本木、東京シティービューで開催中の写真展「Paul McCartney Photographs 1963-64 〜Eyes of the Storm〜」。

世界に11点存在するブロンズ像。
リンゴ・スター所有のものは火事により消失したとのこと(！)

この展覧会では、ビートルズが世界的な名声を獲得する過程をポール・マッカートニー自身の視点で捉えた、1963年から1964年までの写真250点以上を公開。その中には、彼のアーカイブから発掘された未公開の写真が多数含まれています。

「ザ・ビートルズ・クリスマス・ショー」での写真とチケットレプリカ(左)、オリジナルのコンタクト・シート(右)。ポールはお気に入りの写真にグリース・ペンシルでマークを付けている。

その頃は、ビートルズがイギリス国内の人気から一気に世界的な現象となり「ビートルマニア」が広がった重要な時期とされています。
展示されている写真は、ビートルズのメンバーであるジョン・レノン、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターとの日常的で親密な瞬間を捉えたもので、ファミリーアルバムのような温かさを感じさせます。

また、狂騒的なツアー生活の裏側も映し出されており、ビートルズがコンサートホールからホテル、さらにはファンやパパラッチに囲まれながら次々と移動していく様子が伝わってきました。
マッカートニーが撮影したこれらの写真は、彼自身の視点から映し出されたものであり、ビートルズが世界的なスターとなる過程を内側から見ることのできる貴重なものです。
展示には映像やアーカイブ資料も含まれており、1960年代初期のニューヨークの活気や、ビートルズが「エド・サリヴァン・ショー」で一気にスターダムにのし上がった瞬間、当時の熱狂的な雰囲気を追体験することができます。

2024年5月から8月まで、ニューヨークのブルックリン美術館で開催され、好評を博したこの写真展はここ日本でも大きな話題を呼び、多くのビートルズファンにとって見逃せない展示となっています。
私はビートルズの大ファン！というわけではないのですが、純粋に写真が素敵ですし、当時の様子や熱狂がありありと伝わってきて、想像以上に楽しめました。

開催概要

「ポール・マッカートニー写真展 1963-64～Eyes of the Storm～」

【会期】
2024年7月19日（金）～9月24日（火）

【開館時間】
10:00～19:00　金土は～20:00　
※7月19日（金）は～17:00
※入館は閉館の30分前まで

【会場】
東京シティビュー（六本木ヒルズ森タワー52階）

【入場料】
一般　2,600円
学生（大・専門・高校生） 1,800円
子供（4歳〜中学生） 1,000円

【URL】
https://www.eyesofthestorm.jp/outline.html

【撮影】
一部を除きOK

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